株式会社 ICT総研 (東京都千代田区)は9月4日、格安スマホ&大手携帯キャリア 通信速度実測調査の結果をまとめた。当社では定期的に、さまざまなシーンでスマートフォンの通信速度、つながりやすさの調査を実施してきたが、今回の調査は、契約者数を着実に伸ばしている格安スマホ各社と大手携帯電話キャリアを横並びにして、通信速度を比較することを目的とした。
実際にユーザーが利用する機会の多い地点での比較とすべく、東京、大阪、名古屋の主要な「待ち合わせ場所」120地点を測定地点とし、NTTドコモ、au (KDDI)、ソフトバンク、ワイモバイル、OCNモバイルONE、楽天モバイルの6社(6ブランド)を調査対象とした。NTTドコモ、au、ソフトバンクは「iPhone6」、ワイモバイルは「Nexus 6」を測定端末として使用。OCNモバイルONE、楽天モバイルは、各社のSIMを「ZenFONE 2 Laser」に挿して使用した。
通信速度測定アプリ「RBB TODAY スピードテスト」を利用して、1地点あたり下り通信速度、上り通信速度を各3回ずつ測定した。調査期間は8月21日から8月30日まで。
■ 大手キャリアの下り 32.3Mbpsに対し、格安スマホ 19.9Mbpsと、速度の差が顕著。
実測の結果、NTTドコモ、au、ソフトバンクの大手携帯電話キャリア3社の下り通信速度が平均32.30Mbpsであったのに対し、ワイモバイル、OCNモバイルONE、楽天モバイルの格安スマホ3社の下り通信速度は平均19.89Mbpsと、通信速度差が顕著であった。格安スマホキャリアと比べて、月額利用料金が高い大手携帯電話キャリア3社が、ネットワーク品質の面で差を見せた格好だ。
NTTドコモからネットワーク回線を借り受けるMVNO事業者は、カバーエリアや理論上の最大通信速度はNTTドコモと同等であるはずだが、MVNO事業者側の設備の状況や混雑状況の違いが、実効速度の違いに表れたものと考えられる。
■ワイモバイルの下り速度は、31.7Mbpsと、OCNモバイルONE、楽天モバイルを凌駕。
格安スマホの中で比べると、ワイモバイルが下り 31.67Mbpsでトップ。大手キャリア並の通信速度であった。「OCNモバイルONE」が下り 17.20Mbpsでこれに続き、「楽天モバイル」は下り 10.79Mbpsという結果となった。ワイモバイルは、MVNO事業者ではないが、MVNO事業者と比べると、優位性が見て取れる。
■大手キャリアの下り速度は、ソフトバンクが36.0Mbpsでトップ。次点はau。
大手携帯電話キャリア3社の中では、ソフトバンクが下り通信速度36.04Mbpsでトップとなった。今回調査対象とした6社の平均が下り26.09Mbpsであり、これを約10Mbps上回ったことになる。地域別で見ても、東京 27.26Mbps、大阪 35.71Mbps、名古屋 45.15Mbpsといずれも下り通信速度が6社中トップであり、地域を選ばず「待ち合わせ場所」での強さを見せた。また、「サカエ チカ クリスタル広場」(87.36Mbps)、「ユニバーサルシティ駅」(85.52Mbps)、「阪神百貨店・阪神梅田本店」(80.47Mbps)など、下り通信速度80Mbps超の驚異的な地点も見られた。ソフトバンクのネットワークは、「SoftBank 4G LTE」に加え、AXGP方式の「SoftBank 4G」にも対応しており、これが広く安定して速い速度につながった要因と考えられる。
大手携帯電話キャリアの中での下り通信速度の次点はauであり、32.60Mbps。NTTドコモが28.26Mbpsで続いた。auは、名古屋で38.91Mbpsと、ソフトバンクの45.15Mbpsに差を付けられたことが、全体の下り速度差につながった。
NTTドコモは、上り通信速度では平均12.56Mbpsとトップを記録したものの、下り通信速度では6社中4位と苦戦した。今回調査対象とした「OCNモバイルONE」、「楽天モバイル」はいずれもNTTドコモからネットワーク回線を借り受けるMVNO事業者であるが、下り通信速度、上り通信速度ともに、NTTドコモの実測結果が各MVNO事業者を大きく上回った。
■ 全社平均を地域別に見ると、 名古屋と東京で、下り 約10Mbpsの速度差。
今回対象とした全6社の平均通信速度を地域別に見ると、名古屋の下り通信速度 31.29Mbpsがトップ。大阪は25.26Mbps、東京は21.73Mbpsとなった。名古屋と東京には10Mbps程度の差があり、地域差が目立つ。東京の待ち合わせ場所の方がより混雑状況が激しかったことや、名古屋には「サカエ チカ クリスタル広場」、大阪には「梅田ビッグマン」など非常に通信速度の速い地点があり、これが結果的に全体平均を押し上げたことが、影響した。
もちろん、今回の調査結果(東名阪の待ち合わせ場所120地点での実測結果)をもって、全国のLTE通信速度の実態を網羅できてはいない。だが、ユーザーが利用する機会の多い大都市部での実測結果であるため、多くのユーザーの参考になる調査データだろう。
ICT総研では今後も、「つながりやすさ」や「通信速度」について、ユーザーが利用するさまざまなシーンを想定し、ユーザーにとって指標となる実測データを定期的に提供していく方針である。
実際にユーザーが利用する機会の多い地点での比較とすべく、東京、大阪、名古屋の主要な「待ち合わせ場所」120地点を測定地点とし、NTTドコモ、au (KDDI)、ソフトバンク、ワイモバイル、OCNモバイルONE、楽天モバイルの6社(6ブランド)を調査対象とした。NTTドコモ、au、ソフトバンクは「iPhone6」、ワイモバイルは「Nexus 6」を測定端末として使用。OCNモバイルONE、楽天モバイルは、各社のSIMを「ZenFONE 2 Laser」に挿して使用した。
通信速度測定アプリ「RBB TODAY スピードテスト」を利用して、1地点あたり下り通信速度、上り通信速度を各3回ずつ測定した。調査期間は8月21日から8月30日まで。
■ 大手キャリアの下り 32.3Mbpsに対し、格安スマホ 19.9Mbpsと、速度の差が顕著。
実測の結果、NTTドコモ、au、ソフトバンクの大手携帯電話キャリア3社の下り通信速度が平均32.30Mbpsであったのに対し、ワイモバイル、OCNモバイルONE、楽天モバイルの格安スマホ3社の下り通信速度は平均19.89Mbpsと、通信速度差が顕著であった。格安スマホキャリアと比べて、月額利用料金が高い大手携帯電話キャリア3社が、ネットワーク品質の面で差を見せた格好だ。
NTTドコモからネットワーク回線を借り受けるMVNO事業者は、カバーエリアや理論上の最大通信速度はNTTドコモと同等であるはずだが、MVNO事業者側の設備の状況や混雑状況の違いが、実効速度の違いに表れたものと考えられる。
■ワイモバイルの下り速度は、31.7Mbpsと、OCNモバイルONE、楽天モバイルを凌駕。
格安スマホの中で比べると、ワイモバイルが下り 31.67Mbpsでトップ。大手キャリア並の通信速度であった。「OCNモバイルONE」が下り 17.20Mbpsでこれに続き、「楽天モバイル」は下り 10.79Mbpsという結果となった。ワイモバイルは、MVNO事業者ではないが、MVNO事業者と比べると、優位性が見て取れる。
■大手キャリアの下り速度は、ソフトバンクが36.0Mbpsでトップ。次点はau。
大手携帯電話キャリア3社の中では、ソフトバンクが下り通信速度36.04Mbpsでトップとなった。今回調査対象とした6社の平均が下り26.09Mbpsであり、これを約10Mbps上回ったことになる。地域別で見ても、東京 27.26Mbps、大阪 35.71Mbps、名古屋 45.15Mbpsといずれも下り通信速度が6社中トップであり、地域を選ばず「待ち合わせ場所」での強さを見せた。また、「サカエ チカ クリスタル広場」(87.36Mbps)、「ユニバーサルシティ駅」(85.52Mbps)、「阪神百貨店・阪神梅田本店」(80.47Mbps)など、下り通信速度80Mbps超の驚異的な地点も見られた。ソフトバンクのネットワークは、「SoftBank 4G LTE」に加え、AXGP方式の「SoftBank 4G」にも対応しており、これが広く安定して速い速度につながった要因と考えられる。
大手携帯電話キャリアの中での下り通信速度の次点はauであり、32.60Mbps。NTTドコモが28.26Mbpsで続いた。auは、名古屋で38.91Mbpsと、ソフトバンクの45.15Mbpsに差を付けられたことが、全体の下り速度差につながった。
NTTドコモは、上り通信速度では平均12.56Mbpsとトップを記録したものの、下り通信速度では6社中4位と苦戦した。今回調査対象とした「OCNモバイルONE」、「楽天モバイル」はいずれもNTTドコモからネットワーク回線を借り受けるMVNO事業者であるが、下り通信速度、上り通信速度ともに、NTTドコモの実測結果が各MVNO事業者を大きく上回った。
■ 全社平均を地域別に見ると、 名古屋と東京で、下り 約10Mbpsの速度差。
今回対象とした全6社の平均通信速度を地域別に見ると、名古屋の下り通信速度 31.29Mbpsがトップ。大阪は25.26Mbps、東京は21.73Mbpsとなった。名古屋と東京には10Mbps程度の差があり、地域差が目立つ。東京の待ち合わせ場所の方がより混雑状況が激しかったことや、名古屋には「サカエ チカ クリスタル広場」、大阪には「梅田ビッグマン」など非常に通信速度の速い地点があり、これが結果的に全体平均を押し上げたことが、影響した。
もちろん、今回の調査結果(東名阪の待ち合わせ場所120地点での実測結果)をもって、全国のLTE通信速度の実態を網羅できてはいない。だが、ユーザーが利用する機会の多い大都市部での実測結果であるため、多くのユーザーの参考になる調査データだろう。
ICT総研では今後も、「つながりやすさ」や「通信速度」について、ユーザーが利用するさまざまなシーンを想定し、ユーザーにとって指標となる実測データを定期的に提供していく方針である。
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