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ロンドン・ 2015年9月15日: 第12回QS世界大学ランキング2015/16 によると、 世界の大学ランキング第1位にはマサチューセッツ工科大学 (MIT) が輝きました。僅差でハーバード大学が第2位、ケンブリッジ大学がスタンフォード大学と並んで第3位にランクインしています。シンガポールの2大一流大学は初めてトップ15に食い込みました。シンガポール国立大学(第12位)はアジアトップの教育研究機関として確立されており、一方、南洋理工大学(第13位)も26ランクアップという大きな飛躍をとげ、格差を縮めてきています。
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世界トップ 20
2015 2014 研究機関 国名
1 1 マサチューセッツ工科大学(MIT) アメリカ
2 4 ハーバード大学 アメリカ
3= 2= ケンブリッジ大学 イギリス
3= 7 スタンフォード大学 アメリカ
5 8 カリフォルニア工科大学 (CALTECH) アメリカ
6 5= オックスフォード大学 イギリス
7 5= UCL (ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)イギリス
8 2= インペリアル・カレッジ・ロンドン イギリス
9 12 ETH チューリッヒ(チューリッヒ工科大学) スイス
10 11 シカゴ大学 アメリカ
11 9 プリンストン大学 アメリカ
12 22 シンガポール国立大学 (NUS) シンガポール
13 39 南洋理工大学 (NTU) シンガポール
14 17= エコールポリテクニーク大学 (EPFL) スイス
15 10 イエール大学 アメリカ
16 14= ジョンズ・ホプキンズ大学 アメリカ
17 19 コーネル大学 アメリカ
18 13 ペンシルバニア大学 アメリカ
19= 25= オーストラリア国立大学 (ANU) オーストラリア
19= 16 キングスカレッジロンドン (KCL) イギリス
(C) QS Quacquarelli Symonds(クアクアレリ・シモンズ社) 2004-2015 www.TopUniversities.com 転載禁止
日本は2015/16年版ランキングにおいてアジアを代表する国であり、アジアのライバル国、中国よりも1大学多い8大学が世界トップ200にランクインしており、さらにそのうち2大学がトップ50入りを果たし、京都大学が第38位、東京大学が第39位と僅差でその後に続く結果となっています。東京大学は「学者の評価」という指標では世界トップ10にランク入りする高評価を得ており、この基準では第7位を獲得しています。
日本は世界大学ランキングで総合的に強い存在感を見せているものの、世界的な競合という観点では着実にQSランクを落としてきています。
日本は他のアジア諸国に比べ、留学生を引き寄せる魅力がますますなくなっていることを証明しつつあるといえます。QSの 国際教授団 と 外国人学生 のパラメータは、研究機関における国外大学職員と学生の比率を示していますが、日本の大学はどちらの評価においてもほぼ同様の衰退を見せています。これらの数字は、2020年までに30万人の留学生を迎え入れるという政府事業、グローバル30イニシアティブの目標を果たすためには、日本の高等教育機関がまだまだ遠い道のりを歩まねばならないことを示しています。ICEFデータによれば、目標達成までにまだ10万人以上が不足しているという結果がはじきだされています。日本がこの分野での進展に苦労しているのは、経済の停滞、また中国、韓国、台湾といった近隣諸国の18歳~25歳人口が減少している結果と見られています。加えてこれらの国々からの学生が日本の留学生人口の80%近くを占めており(2013年統計)、この年齢層人口の減少はグローバル30イニシアティブにとって深刻な課題であるととらえられています。
一方で、世界大学ランキングにランク入りしている日本の39大学に行き着く学生は、日本人であれ外国人であれ、少人数制クラスやレベルの高い行き届いた管理に満足している傾向が見られます。QSの教員数 / 学生数比率は、こういった要因を測定する物差しとしての役割を果たしており、日本の16大学がこの要因においてトップ200にランクインしています。中国の大学入学枠競争は、C9(九校連盟)が難関であることも原因となり激化の一途をたどっているため、日本の大学はこういった点を強調して外国人学生の人数とクオリティを日本に引き寄せ、高等教育市場におけるトップ国としての地位を維持したい考えとみられています。
QS研究部長ベンソウター(Ben Sowter)は、次のように述べました。
「アジア知識経済の伝統的な強豪である、日本は、激化しつつある国際的な高等教育の競争から裏返しています。以前、日本へ流入されてきた留学生、教授、そして研究費は、最近、中国・韓国・シンガポールなどの、新しい研究システムを探し、流入されている状況です。これは、最近の弊社のランキングからにも確実に確認できる項目でもありますが、有数の努力にもかかわらず、まだその傾向は逆転されていないようです。日本の研究報告は生命科学の中心でした。しかし、今年からは、ほかの学問分野とあわせた新しく正規化された算出方式により、その利点もなくなる恐れがあります」
QS 世界大学ランキング 2015/16 - 日本(トップ20)
2015 2014 研究機関名称
38 36 京都大学
39 31= 東京大学
56 68 東京工業大学
58 55= 大阪大学
74 71= 東北大学
120 103 名古屋大学
139= 135 北海道大学
142 126 九州大学
(C) QS Quacquarelli Symonds(クアクアレリ・シモンズ社) 2004-2015 www.TopUniversities.com/rankings2015 転載禁止
QS 世界大学ランキングは比較可能かつ正確なデータをもとに、教育面での将来を決定するための学生への情報提供を目的として作成されています。QSは本年、学生からのフィードバックや諮問委員会との協議を受け、公表を正常化し、5つの学部領域にわたって引用データを調査するという提案を採用しました。この改編は、生命科学、またそれよりは少ない割合の自然科学における調査員により作成される大容量の引用データが占めています。
例えば、医学分野は、Scopus(スコーパス)(注1)では引用の49パーセントを占めている一方、大学の学生はわずか14%にしか達していません(イギリス統計)。それとは対照的に、芸術・人文学分野は学生の30%近くを占めているにもかかわらず、1%しか引用されていません。これは、公表様式が大きく異なるためだと考えられます。QS は学部レベルでこの偏りを修正し、この手法により各分野の比重を公平にしました。例えばロンドンスクールオブエコノミクスは正当に第36位を獲得し、世界トップ40に仲間入りしています。
世界トップ891大学および学部トップ400が盛り込まれた総合ランキングはこちらのサイトを参照してください。 www.TopUniversities.com
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(注1)世界最大級学術専門誌の抄録・引用データベースであり、QS社がランキングに利用しているデータベース
(日本語リリース:クライアント提供)
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