サステナビリティリサーチ、研究全体の約2倍の速さで拡大

エルゼビア・ジャパン株式会社

From: 共同通信PRワイヤー

2015-09-25 17:29

2015年9月25日

Elsevier(エルゼビア)

サステナビリティリサーチ、研究全体の約2倍の速さで拡大

2015年9月24日 ニューヨーク発、国連でのサステナビリティサミットの開催直前にElsevier (リンク ») (以下、エルゼビア)およびSciDev.Net (リンク ») 社(以下、SciDev.Net)が発表したレポートによると、サステナブル・ディベロップメントを牽引する研究者は、環境衛生と安全対策を維持するための革新的な方法に関する研究を推進しています。

2009年から2013年までの毎年、サステナビリティの研究は研究全体と比較して約2倍の速さで成長してきました(発表された全研究の年間成長率が3.9%であったのに対し、サステナビリティの研究は7.6%)。また、サステナビリティの研究論文の被引用数は平均的な研究論文よりも30%多く、これはサステナビリティの6つの要素(尊厳、人間、繁栄、地球、正義、パートナーシップ)に関する科学的調査の重要性の高さを示しています。

この調査結果をまとめた「Sustainability Science in a Global Landscape(世界的視野で見たサステナビリティ・サイエンス) (リンク ») 」は、本日、科学・技術・医学関連情報の製品およびサービスを専門とする世界有数の企業であるエルゼビア (リンク ») と世界開発のための科学・技術に関するニュースを配信する世界的ニュースソースであるSciDev.Net (リンク ») によって発表されました。

国連による新たな17のサステナブル・デベロップメント・ゴール(持続可能な開発目標:SDGs) (リンク ») をベースとするこのレポートは、サステナビリティ・サイエンスの研究における尊厳、人間、繁栄、地球、正義、パートナーシップ、という6つのテーマに焦点を当てたもので、世界的な研究論文数や引用が与える影響、国家間・セクター間の共同研究、および2009~2013年の間にこの分野で行われた研究の学際的な性質について検証しています。

サステナビリティ・サイエンスへの関心が高く、広く受け入れられている一方で、同レポートはサステナビリティ・サイエンスの学際的研究が世界平均よりも低いこと、学界と産業界との共同研究が活発でないこと、ならびにこの分野に高所得国の76%が貢献しているのに対して低所得国はわずか2%であることも明らかにしています。

「サステナビリティ・サイエンスは近年目覚ましい成長を遂げていますが、学際的研究比率の低さ、学界と産業界間、および後発開発途上国間での共同研究率は低く、発展の余地を示しています。結局のところ、世界が直面している大きな課題を解決するには科学が完全に一体化しなければなりません。今後、世界的な能力を備えた研究ネットワークを各地域に構築する必要があります。このレポートには、議論を推進し、進捗を評価するのに有用な多くの洞察が含まれています。」とエルゼビアのCEO(最高経営責任者)ロン・モーブドは述べています。


同レポートには次のような研究結果も報告されています。

●   サステナビリティ・サイエンスの研究成果で世界をリードしている国(発表論文数順): 1. 米国、2. 英国、3. 中国、4. ドイツ、5. オーストラリア

●   南アフリカおよび東アフリカ諸国がサステナビリティ・サイエンスのネットワークのハブとして機能 (他のアフリカ諸国を米国、カナダ、西ヨーロッパとつなげている)。

●  低所得国にとって先進国との共同研究が不可欠。先進国との共同研究が、低所得国におけるサステナビリティ・サイエンスの研究成果の大部分を占めています。

●  研究成果で最大かつ年間成長率10.7%で最も急増しているテーマが「地球」です。

●  発表論文数の順で、米国でのサステナビリティ・サイエンスの研究テーマは1位が「人間」、2位が「地球」次いで「正義」でした。これが中国の研究では「地球」に注力し、次いで「繁栄」、英国では「地球」、「人間」、「正義」の順でした。

同レポートの発表に際して、各機関様より次のコメントをお寄せいただいています。

SciDev. Net ディレクター、 ニック・イスマエル・パーキンズ 博士 (Dr. Nick Ismael Perkins)
このレポートでは、学界および開発開業者の双方が認識すべきである研究の生産性や消費性に関連する数多くの重要な特性を明らかにしています。できるだけ多くの人々ができるだけ緊急に且つ包括的に考えることを必要としているので、サステナビリティの研究の成長に勇気づけられます。

東北大学総長室 特任准教授 (国際災害科学推進担当)
災害科学国際研究所 社会連携オフィス   泉 貴子 様
2015年はサステナビリティ・ディベロップメント・ゴール(SDGs)が採択される重要な転機です。そのような年に、サステナビリティ・ディベロップペント・ゴールに関する研究について、国や地域を横断した 研究の重要性 や、研究成果を実際に社会でどのように有効活用するのかなど、今後の課題などを明確にしたこのようは報告書が出版されたことは、大変有意義なことです。

国際連合大学上級副学長、国際連合事務次長補 武内和彦  様
本報告書は、サステナビリティ・ディベロップメント・ゴール(SDGs)において、地球環境の保全や人々の福利向上とともに重視されるべき、人間の尊厳、パートナーシップの確保に関する研究の不足を浮き彫りにするなど、サステナビリティ学が抱える課題を俯瞰的に示しています。

公益財団法人地球環境戦略研究機関所長 森 秀行 様
科学の助けなしに、地球環境問題は理解することができません。科学の助けがあって、始めて、必要な技術の開発も実現できます。科学と広い意味での政策決定を効果的に結び付けるメカニズムをさらに進化させる必要があります。ITやその他のツールは、その意味で、新たな可能性を広げてきています。

このレポートは、Elsevier Research Intelligence Solutions (リンク ») の一部であるエルゼビアのAnalytical Services team (リンク ») を使用し、SciDev.Net (リンク ») と共同実施された定量分析および定性分析に基づいています。ベースとなっているデータはエルゼビアのScopus引用索引データベースからのもので、補完情報としてこの分野の主要な研究者からの意見や聞き取り調査が追加されています。このレポートは、サステナブル・ディベロップペント・ゴールを支援するエルゼビアの計画の第1弾となります。

このレポートの発表にあたり、エルゼビアとSciDev.Netは本日2015年9月24日ニューヨークにてパネルディスカッションを開催します。サステナブル・ディベロップメントをリードする研究者が参加し、レポートに記載されている重要な研究成果やテーマのいくつかについて議論する予定です。この議論については、Twitterで#seatforscience で行う予定です。是非フォロー願います。

編集担当者様へのお知らせ:

レポート全文のダウンロードサイトは、こちらです。
(リンク »)

レポートの内容および結果についてインタビューの機会を設けています。インタビューを希望される報道関係者の方は、
下記の広報担当者までご連絡ください。

●   インタビュー: 2015年9月28日(月)から 泉貴子准教授 (リンク ») とのインタビュー本レポートの内容やサステナビリティ研究の未来について議論いただける機会となります。

●   インタビュー形式: メール及び電話での対応となります。

インタビューのご要望は以下広報担当者が承ります。
アジア太平洋担当:Jason Chan, Director APAC Corporate Relations,
j.chan@elsevier.com
日本担当:ルデイービーヌ アラニヤ, マネージャー、アカデミック・リレーションズ
l.allagnat@elsevier.com


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[SciDev.Netについて]
SciDev.Net (リンク ») は開発のための科学、技術、革新に関するニュースの世界を代表するオンラインソースです。開発時に一般的に見落とされている科学的分野をとりあげ、貧しくて孤立している人々に違いを見出していく科学的知見に焦点を置いています。加えてグローバルサイトであるSciDev.Netは、途上国の全域で6つの地域版を保持しており、これらはフランス語、アラビア語、スペイン語、英語の4カ国語で出版されています。詳しくは、www.scidev.net をご参照ください。

[Elsevier Research Intelligenceについて]
Elsevier Research Intelligence (リンク ») は、研究戦略を策定、実行、評価する能力を高める包括的な研究情報管理ポートフォリオです。このポートフォリオには、新世代のSciVal (リンク ») ツール、Pure (リンク ») システム、そしてカスタマイズされたAnalytical Services (リンク ») と共に、Scopus (リンク ») などの豊富なデータ資産および Mendeley (リンク ») のリファレンス管理テクノロジーが組み込まれています。研究機関、資金提供者、政策決定機関、および各研究者はElsevier Research Intelligenceを使用することで、意思決定の質を高め、共同研究を強化し、投資を集め、支出を最適化できるため、結果として研究の戦略、実行、パフォーマンスが向上します。


[エルゼビアについて]
エルゼビア (リンク ») は、科学・医療・技術の専門家のパフォーマンスを高めて、意思決定の向上、より良い医療の提供、また時には知識や人間の進歩の境界を押し広げる画期的発見をサポートする情報ソリューションの世界有数のプロバイダーです。エルゼビアはWebベースのデジタルソリューション(ScienceDirect (リンク ») 、Scopus (リンク ») 、Elsevier Research Intelligence (リンク ») 、ClinicalKey (リンク ») など)を提供しています。また、2,500誌以上のジャーナル(The Lancet (リンク ») 、Cell (リンク ») など)と、代表的な参考文献をはじめとする33,000タイトル以上の書籍を刊行しています。エルゼビアは、さまざまな業界の専門家のお客様に情報ソリューションを提供する世界的プロバイダーであるRELX Group plc (リンク ») の一事業部門です。 www.elsevier.com

報道からのお問い合わせ(広報窓口)

Elsevier:(オランダ本社)
Sacha Boucherie (サシャ・ブーシェリ)
広報担当シニアプレスオフィサー
+31 20 4853564 / s.boucherie@elsevier.com

本プレスリリースの日本国内におけるお問い合わせ:
エルゼビア・ジャパン株式会社
アカデミック・リレーションズ マネージャー Ludivine Allagnat (ルデイービーヌ アラニヤ)
リサーチソリューションズ マーケティングマネージャー 駒村(コマムラ)
Tel: +81 3 (5561) 5034 / jp.pr@elsevier.com





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