どこか宮沢賢治の詩の中に出てきそうなオノマトペの響きで「アンシブル」という意味不明な名前を知りました。どうやら「アンシブル」 (Ansible)とはソフトウェアの名称らしいのです。そこで「アンシブル」について調査してみることにしました。その探索過程をここに記すことにします。
まずアンシブルが何者なのか?ということですが、マイケル・デハーン(Michael DeHaan)という米国の方が作成したソフトウェア・ツール(道具)です。カテゴリとして分類されるのは「構成管理ツール」”configuration management tool” という代物です。パイソン(Python)というプログラミング言語で実装されています。
仕組みは、ssh(Secure Shell)で接続したリモートマシンにsftp(SSH File Transfer Protocol)で必要なコマンドを送信した後にリモート側で実行します。
図1.仕組み
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図解した様に、とてもシンプルな仕組みです。機能としては要するにリモコンです。リモコンとなるべくアンシブルをインストールするのは、「コントロールマシン」”control machine” だけです。リモコンで操作される(コマンドをリモートで実行される)のが管理対象となる「マネージドノード」”managed node” となります。また複数を対象にしてコマンド並列実行が可能でマネージドノード “managed nodes” にもできます。
図2.システム構成
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必要とされる環境はコントロールマシンにはPython 2.6(もしくは2.7)だけがあればアンシブル(Ansible)をインストールできます(Python 3 は現在サポートされていませんが今後のAnsible 2以降のリリースで対応予定との事)。
因みにアンシブルの最新バージョンは、1.9.2 “Dancing In the Street” (Jun 26, 2015)です。リリースを遡ると、1.8 “You Really Got Me”、1.7 “Summer Nights”、1.6 “And the Cradle Will Rock”、… 1.0 “Eruption”、0.7 “Panama” などと続いています。 お気づきかもしれませんがリリース名がヴァン・ヘイレン(Van Halen) の曲名になっています(最初の二曲はカバーソングです。ヴァン・ヘイレン押しなのはデハーンさんの好みなのでしょうが、とても好感が持てます)。
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