帝京大学アジア国際感染症制御研究所(ADC:鈴木和男所長)はこのたび、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の採択事業である「さくらサイエンスプラン」を実施。11月16日~12月4日まで、ベトナム、フィリピン、ラオスの3カ国から7名の研修生を受け入れた。これは、科学技術の分野でアジアと日本の青少年が交流を深めることを目的としたもの。医学部附属病院の見学や最新のウイルス検出技術の実習体験、授業への参加などを通じ、同大の教員や大学院生・学生と交流を深めた。最終日には、冲永佳史理事長・学長から修了証が手渡された。
今回の研修では、研究者として自国で活躍する7名が来学。「感染症」と「安全管理」をテーマに、帝京大学ADC研での感染症・バイオセーフティの受講、医学部附属病院安全管理部での医療安全の講演会およびラウンド、中央検査部と薬剤部の視察をはじめ、同大研究施設の見学や最新のウイルス、細菌検出技術の実習体験、授業への参加などを通じ、同大の教員や大学院生(文科省国費留学生を含む)・学生と交流を深めた。また、ADC研と連携する(公財)結核予防会結核研究所(東京都清瀬市)も訪問した。
ラオス出身のアルナパ ボンドゥン チャンさんは、「今回の研修では、細菌からの感染症制御と細菌学を学ぶことができました。機会があればぜひ帝京大学で高い技術を学びたいです」と感想を述べた。
最終日には、約3週間にわたる研修の成果に対して、冲永佳史学長から修了証が手渡された。
さくらサイエンスプランと呼応して、2016年8月には、帝京大学医学部生がアジア諸国での感染症や医療事情を学ぶため、公衆衛生学実習の一つとして、ベトナムの国立病院での実習を予定している。
■「日本・アジア青少年サイエンス交流事業」(さくらサイエンスプラン)
独立行政法人科学技術振興機構(JST)が2014年度から開始した事業。産学官の緊密な連携により、優秀なアジアの青少年が日本を短期に訪問し、未来を担うアジアと日本の青少年が科学技術の分野で交流を深めることを目指す。アジアの青少年の日本の最先端科学技術への関心を高め、日本の大学・研究機関や企業が必要とする海外からの優秀な人材の育成を進め、もってアジアと日本の科学技術の発展に貢献することを目的としている。
○招へい対象国(平成27年度予定)
ブルネイ・ダルサラーム国、カンボジア王国、中華人民共和国、インド、インドネシア共和国、大韓民国、ラオス人民民主共和国、マレーシア、モンゴル国、ミャンマー連邦共和国、フィリピン共和国、シンガポール共和国、台湾、タイ王国、ベトナム社会主義共和国
○招へい対象者
招へい対象者となる青少年は、高校生、大学生、大学院生、ポストドクター、教員などで、原則として日本に初めて滞在することになる40歳以下(*)の青少年が対象。なお、計画の趣旨からみて適当と考えられるものについては、高校生と合わせて中学生を含めることも可能。
*申請時において40歳以下
(参考)
・帝京大学HP―日本・アジア青少年サイエンス交流事業「さくらサイエンスプラン」を実施しました
(リンク »)
・独立行政法人科学技術振興機構(JST)「日本・アジア青少年サイエンス交流事業」(さくらサイエンスプラン)
(リンク »)
・JST「日本・アジア青少年サイエンス交流事業」(さくらサイエンスプラン)パンフ
(リンク »)
▼本件に関する問い合わせ先
帝京大学アジア国際感染症制御研究所
TEL: 03-3964-8420
E-mail: office-adc@med.teikyo-u.ac.jp
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