文京学院大学は、2月4日(木)、福島県郡山市役所で行われた「まちづくりハーモニー賞」受賞式において青少年部門を受賞しました。今回の受賞は、本学・人間学部コミュニケーション社会学科の中山ゼミナールが10年間にわたり同市で行ってきた都市農村交流を通じた活動が評価されたもので、県外団体としては初の受賞者となりました。授賞式には、担当教員の中山智晴教授ならびに中山ゼミナール卒業生が出席しました。
【「まちづくりハーモニー賞」の概要】
「まちづくりハーモニー賞」は、自主的、主体的に行う地域特性を生かした創造性豊かな地域づくりや、多くの人に影響を与える波及効果のある市民活動などに対し、個人・団体・事業者を顕彰する福島県郡山市の取り組みです。本賞は「市民活動実践部門」「市民活動応援部門」「青少年部門」「イベント部門」の4つの部門から構成され、1994年の開始以来、福島県内の個人・団体・事業者149件が受賞しています。
【県外団体としては初の受賞者となる本学の取り組み】
今回、文京学院大学は、4部門の中から地域づくりやコミュニティ活動等、まちづくりに先進性・独自性のある市民活動を行った個人、団体等に贈られる「青少年部門」で同賞を受賞しました。「まちづくりハーモニー賞」は、開始から現在に至る過去21回で、受賞は県内の個人・団体・事業者に限られ、今回、本学の受賞は県外団体において初めてのケースとなります。同賞は、本学・人間学部の中山智晴教授が教鞭を執る中山ゼミナールに対し贈られ、これは同ゼミナールの学生が同市の地域住民と連携し10年前から行ってきた創造性豊かな地域づくりが評価されたことによるものです。
同ゼミナールは、高齢化や後継者不足が課題の郡山市の農業を、都市農村交流を通じ、地域の伝統文化や自然環境という特性を生かして、創造性豊かな地域づくりをサポートしてきました。また、本学は、福島県外の団体であるにもかかわらず、10年間にわたり、同市と深く関わり、学生と地域住民が連携した新たなまちづくりに挑戦し、活性化に寄与してきました。現在に至るまで、同地域が抱える課題に対し、3つの柱で取り組みを進めてきました。
1.グリーンツーリズム
農山漁村を訪問して、その自然と文化、人々との交流をありのままに楽しむ余暇形態である「グリーンツーリズム」を毎年1回継続して行っています。最近では、福島県の風評被害等に関する現状を理解してもらうプログラムを取り込み、本学の近隣住民(埼玉県ふじみ野市)の方々にもツアーに参加してもらいながら活動を進めています。また、震災以降の福島県の現状を伝える活動の一環として、福島の方々の協力のもと、米の全袋検査や放射能検査施設の見学等を盛り込み、さらには宿泊先の農家の方々が作った野菜を使った料理教室や食育プログラムなども盛り込むことで多面的な活動へと発展させています。
2.農産物代行販売
震災後の原発事故などの影響により風評被害で売れなくなったり、価格が下がってしまったりした福島県郡山市逢瀬町地区の農産物を、本学キャンパスのある埼玉県ふじみ野駅周辺で代行販売しています。ふじみ野地域のイベントや文化祭でのPRを進め、年々多くの方に福島の現状を伝え、地元の方を招いて話を直接聞き、そこから自分たちに何ができるのか、福島の農家の方々と協力して考えさらに多くの方に伝えていく方法を模索しています。
3.福島 ワインプロジェクト
2014年からの新たな活動として、風評被害や後継者不足に悩む農家(果樹園)と大学が連携して福島ワインを製品化し、生産者と消費者を結びつける活動を進めています。活動では果樹園でのぶどう作り・収穫の手伝いや、イベント開催時でのワインの試飲会開催などで、福島の農業、農村の現状を考えてもらう機会をさらに広げています。2015年3月11日に埼玉県で実施した東北支援イベントでは約400人の方々に試飲してもらい、PRを実施しました。今後はさらに手に取ってもらえる地域や機会を広げていきたいと考えています。
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