Phenomenome Discoveriesが卵巣がん早期発見用の簡単な血液検査OvAwareの有効性を臨床試験で確認と発表

Phenomenome Discoveriesが卵巣がん早期発見用の簡単な血液検査OvAwareの有効性を臨床試験で確認と発表

AsiaNet 64409（0594）

【サスカトゥーン（カナダ・サスカチワン州）2016年5月13日PR Newswire＝共同通信JBN】
*早期発見は死亡率削減へのカギとみられている

Phenomenome Discoveries Inc.は独自の代謝技術を使って、特定の代謝異常が卵巣がんにかかっている女性の血液中に現れることを以前に発見していた。同社はその後、1滴の血液で行える簡単な検査（OvAware（TM））を開発した。同検査の有効性は現在、2つの大規模研究で確認された。1つは千葉大学の野村文夫博士が指導した日本の研究（99人の対照患者と112人の卵巣がん患者）、もう1つはカナダ・モントリオールのウォルター・ゴトリーブ博士が指導したカナダの研究（1041人の対照患者と325人の卵巣がん患者）ーである。両研究とも血液検査で97%の正確度で卵巣がんを発見することができた。これらの研究結果はPhenomenome Discoveriesの創立者で社長兼最高経営責任者（CEO）であるダヤン・グーデノウェ博士によって2016年6月13日にイタリア・ローマでのがん診断会議・展示会で報告される。

「卵巣がんは骨盤がんのなかで最も死亡率が高い。大半の患者は転移が骨盤を超えて広がり、進行した段階で卵巣がんと診断される。これは主としてこの悪性腫瘍を監視し、早期に診断する効果的な方法がないためである」
－野村文夫博士、千葉大学大学院医学研究院分子病態解析学、千葉大学医学部附属病院検査部・遺伝子診療部、プロテオミクス機関の教授、部長。

「細胞障害性治療の大きな進歩にもかかわらず、重症卵巣がんの結果は主として現在のツールでは早期発見ができないためによくない」
－ウォルター・ゴトリーブ博士、カナダ・モントリオールのSir Mortimer B. Davis, Jewish General Hospitalの婦人科腫瘍、膣鏡検査部長。

卵巣がんの早期発見は現在、さらに実現に向け大きく近づいているだろう。結腸がん向けのCologic(R)、すい臓がん向けのPanaSee（TM）を含むPhenomenome Discoveriesのがん診断法は、特定のがんの形成に先立つ特定の代謝異常を持つ人を発見する自社のユニークな前駆症状検出技術に基づいている。この技術は伝統的な病理学に基づくがん検出技術とは、これらの代謝異常はないがこの検査によって発見される特定のがんになることからは保護されている人と、代謝異常を示すがんのリスクが高い人について異なる。この技術は卵巣がんのように早期段階での発見が難しいが、予防薬による予防が利用できる侵襲性が高いがんの治療には特に価値がある。

野村博士は「両手による身体検査、婦人科超音波画像検査、利用可能な腫瘍マーカーは卵巣がんの早期発見には十分敏感ではないことは認められている。そのため、われわれは卵巣がんのリスクが高い対象者を指定できるほど感度が高く、実際的な血清マーカーを非常に必要としている」と語っている。

ゴトリーブ博士は「卵巣がんを早期に発見できるか、あるいはモニターの強化とリスクを減らす手術による予防が必要な高リスク対象者を正確に特定できることが、この”サイレント・キラー”の死亡率を低下させるために不可欠である。簡単な血液検査はそれを実現するための長い道のりを大きく前進させることになるだろう」と述べている。

米国がん協会によると、「卵巣がんは初期に局部的な段階で発見されると患者の約94％は診断後5年以上生存できる」。Phenomenome Discoveriesはこの検査について今年中にヘルス・カナダに承認を申請する見込みであり、2017年に利用可能になる可能性がある。

諸研究の結果と検査の背景にある詳細な情報は同社のウェブサイト： www.phenomenome.com で参照できる。

Phenomenome Discoveriesは管財人による財産管理によってリストラ中であり、最終的には同社独自技術の所有権の移転を招くことになろう。

詳しい情報はJamie Engen,604 417 7375へ。

ソース：Phenomenome Discoveries Inc.