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【トゥワル(サウジアラビア)2016年6月3日PR Newswire=共同通信JBN】サウジアラビアのキングアブドラ科学技術大学(KAUST)系列の新興企業NOMADD(NO-water Mechanical Automated Dusting Device)はこのほど、KAUST Innovation Fundから総額100万ドルのシリーズA資金調達ラウンドを完了した。NOMADDは、その創設者で現在の最高技術責任者(CTO)であるゲオルク・アイテルフーバー氏がKAUSTで開発した高性能かつ環境保護の砂漠用太陽光発電パネル洗浄システムである。
NOMADDはKAUSTから初期シードファンディングとIP保護を獲得しており、この最新の資金投与によってサウジアラビアにおける強固な足掛かりを確立し、主要スタッフを雇用し、潜在顧客とともに試験活動を実行することができる。
NOMADDのヨス・ファンデルヘイデン最高経営責任者(CEO)は「NOMADDの粉じん軽減技術は、今後数十年間の太陽エネルギーの主要な世界的市場の1つである湾岸協力会議(GCC)地域において太陽エネルギーを成長可能なものにする。われわれはこの資金調達が示している信任投票に感謝しており、さらに商業化が進むことを期待している」と語った。
KAUSTのイノベーション・経済開発担当副社長のマーク・クローウェル氏は「戦略的に結び付いた一連のプログラム、一流の施設とスタッフ、新興企業に対する資金調達の機会を得て、KAUSTのイノベーション・エコシステムは、新興企業が形勢を一変させる技術開発を加速することを支援する。われわれはこの資金調達ラウンドをNOMADDに提供し、サウジアラビアの全体的なベンチャーキャピタルの状況をさらに発展させることができて喜んでいる」と語った。
KAUST Innovation Fundマネジャーのニコラ・ベッティオ氏は「今回の投資は一連のテクノロジーベースの投資の最初のものであり、国内の初期段階の新興コミュニティーを構築し、支援する現行のコミットメントの表れである。われわれは、われわれが投資する新興企業の長期的なパートナーになりたいと考えている。われわれは少数株式を取得するだけでなく、戦略的ガイダンスと一貫した業務上の支援を通じ、これらの企業の発展を支援していく」と語った。
▽KAUST Innovation Fundについて
KAUST Innovation & Economic Developmentは、サウジアラビア王国の経済多様化と知識集約型経済への変換に対するKAUSTの貢献を最大限にすることを支援する。その主要な活動の1つであるKAUST Innovation Fundは、シードから初期段階までのテクノロジーベースの新興企業を支援するとともに、サウジアラビアで事業を確立し、KAUSTの研究から恩恵を受けようとする一流の国際的テクノロジー企業に投資する。
▽KAUSTについて
キングアブドラ科学技術大学(KAUST)は、サウジアラビアにある国際的な大学院レベルの研究大学である。KAUSTは学際的な研究、教育、イノベーションを通じて科学とテクノロジーを推進する。詳細は (リンク ») を参照。
ソース:KAUST
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