AsiaNet 64905
チューリッヒ(スイス)、2016年6月30日/PRニュースワイヤー/ --
スイス有機農業研究所(Swiss Research Institute of Organic Agriculture (FiBL))が長期にわたりケニヤで行っている調査で、有機農業は同等の収穫を生むばかりでなく、農家にもたらす収入が従来の農法より多くなることが明らかになりました。
ティカとチュカの10年にわたる調査は、2007年から現地パートナーと共同で行われました。それは、有機栽培で同じぐらいの収穫を得るには、より多くのスペースが必要であるという神話と矛盾しています。有機農業の投入原価は低く、市場価格は高くなるため、有機農家の収入は5年後から上がり始め、6年目には収益の増加が63%に達します。
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調査で判明したもう一つの重要な要素は、有機農法の方が土壌の生産力が上がるという点です。その上、有機農法システムでは化学薬品を使用せず、有害な化学残留物がないため、人々の健康のみならず生態系にも有益な効果をもたらします。
インドにおける木綿栽培とボリビアのコーヒー栽培の並行研究も、有機的な生産方法で同様の良い結果を示しています。長期にわたる「熱帯における農法システムの比較」(SysCom:Farming Systems Comparison in the Tropics)は、有機農法と従来の農法システムを比較し、それぞれのメリットとデメリットに関する科学的証拠を示すことを目指しています。目標は現地、地域、および国際的レベルでの持続可能な土地利用法の選択を促す政策および戦略の展開を支援することです。
有機農法の知識の普及と訓練が難しい課題ではありますが、有機的生産方法が熱帯で実行可能な戦略であることを、調査ははっきりと示しています。知識の普及は、東アフリカの小自作農の生活改善を支援するバイオビジョン財団(Biovision Foundation)の取り組みにおいて大きな推進力となっています。バイオビジョン財団は、スイス開発協力庁(Swiss Agency for Development and Cooperation)、リヒテンシュタイン開発局(Liechtenstein Development Service)、スイスのスーパーマーケットチェーン、コープ(Coop)と協力してケニヤの長期調査を財政的に支援しています。
最長2019年まで継続する長期の調査に加え、持続可能な農法として現地で選択した農作業の方法を開発、推進するための、参加型農業調査の方法が使われています。
詳しい情報およびダウンロード可能なグラフと写真は、こちらからどうぞ:( (リンク ») )
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情報源:バイオビジョン財団
詳細は、下記までお問い合わせください:
スイス、チューリッヒ、バイオビジョン財団
コミューニケイション担当責任者
David Fritz、d.fritz@biovision.ch / +41 79 312 84 13
(日本語リリース:クライアント提供)
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