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【ギュータースロー(ドイツ)、ニューヨーク2016年7月14日PR Newswire=共同通信JBN】持続可能な開発目標(SDGs)の歴史的採択をもたらした最大の国連サミットから1年を経て、新しい「SDGインデックス&ダッシュボード(SDG Index and Dashboard)」は全加盟国が野心的目標を2030年までに達成するうえで大きな課題に直面していることを示している。いずれの国もSDGsを達成しておらず、トップのスウェーデンでさえいくつかの目標で「赤点」をとっている。
1年前、国連加盟193カ国の首脳はニューヨークで開催された史上最大のサミットに出席し、17項目の持続可能な開発目標の達成に最大限努力すると誓約した。持続可能な開発の3つの側面-経済開発、社会的包摂、環境維持-に及ぶ野心的な目標群である。持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)とベルテルスマン財団(Bertelsmann Stiftung)は14日、新たに持続可能な開発目標インデックス&ダッシュボードを立ち上げた。SDGの進展を追跡し、説明責任を確実にする「成績表」を提供するものである。成績表はどのように首脳が約束を果たせるかを示し、各国に重要改革のモメンタムを失わないよう要請している。SDGインデックス&ダッシュボードは入手可能な149カ国のデータを収集し、SDGs達成に関して各国が2016年時点でどこにいるかを評価している。
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目標達成に最も近い国は経済大国というより比較的小さい先進国であり、スウェーデン、デンマーク、ノルウェーがトップスリーを占めた。主要先進国(G7)の中でトップテン入りしたのはドイツと英国だけである。インデックスで米国は25位、ロシアと中国はそれぞれ47位と76位にランクされた。当然のことながら、最貧国、発展途上国はSDGインデックスで下位にとどまった。自由に使える資源がほとんどないためである。中央アフリカ、チャド、ニジェールがインデックスの最下位で、SDGs達成までの道はなお遠い。
成績表は地域ごとの主要課題を強調している。経済協力開発機構(OECD)諸国が不平等、持続可能な消費、気候変動、エコシステムの目標達成に苦労する一方、多くの途上国は国民に対する基本的社会サービス、インフラストラクチャー・アクセスの提供で大きな困難に直面している。東、南アジアはほかの多くの発展途上地域をしのいでいるが、保健と教育の根深い課題は満たされていない。中南米・カリブ諸国は大きな不平等が喫緊の課題になっている。サハラ以南アフリカにおける近年の顕著な発展にもかかわらず、世界最貧地域はかなりの改善を必要とする主要分野である極度の貧困、飢餓、保健問題を抱え、ほとんど全てのSDGsで大きな課題に直面している。
ベルテルスマン財団のアールト・デ・ゲウス最高経営責任者(CEO)兼会長は「各国指導者は昨年の歴史的サミットで会議について語った。われわれは今、確実に歩みも進めなければならない。実施当初の数年は、2030年までの持続可能な開発目標の達成にとって極めて重要である」と語った。
SDSNのディレクター、ジェフリー・D・サックス氏は「持続可能な開発目標はストレッチ目標だが、各国が明確な意思を持って取り組めば手の届くところにある。SDGインデックス&ダッシュボードは、各国が目標達成のために実際的な道筋を描く役に立つ」と話した。
▽調査について
2016年7月18日から20日までニューヨークで開催される持続可能な開発に関するハイレベル政治フォーラムおよび閣僚会合に際して、ベルテルスマン財団と持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)は149カ国の持続可能な開発目標に関する世界初の包括的調査結果を公表する。SDSNは国連の新方針をサポートするために設立された調査機関の連合体である。ベルテルスマン財団はドイツ最大級の財団で、万人向けの社会的包摂の推進に努めている。
詳しい情報、完全な国別報告英語版は以下から入手可能。
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▽財団の専門家
Christian Kroll
Telephone: +49-(0)5241-81-81471
Mobile phone: +49-173-660-1646
E-Mail: christian.kroll@bertelsmann-stiftung.de
Michael Shank
Telephone: + 1-212-870-2473
E-Mail: michael.shank@unsdsn.org
ソース:Bertelsmann Stiftung
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