アナログ・デバイセズ、リニアテクノロジー社を統合し アナログ技術におけるトップ企業を形成

アナログ・デバイセズ株式会社

From: Digital PR Platform

2016-07-27 19:30


このプレスリリースは、2016年7月26日(現地時間)に米国で発表されたプレスリリースを翻訳したものです。原文は、以下のURLでご覧になれます。
(リンク »)

・極めて補完性の高い両社製品ポートフォリオの統合により、業界で最も包括的な高性能アナログ製品ラインナップを提供
・優れたエンジニア、高度なテクノロジー、各アプリケーション領域で培われた専門的ノウハウを集積し、比類ないイノベーションとパートナー支援を創出
・強力なフリーキャッシュフローを生み出すプロファイルを備えた業界最高クラスの財務体質確立により、アナログ・デバイセズの非GAAPベースの1株あたり利益(EPS)およびフリーキャッシュフローに直ちにプラス効果をもたらす見通し

アナログ・デバイセズ社(NASDAQ:ADI、以下アナログ・デバイセズ)とLinear Technology Corporation(NASDAQ: LLTC、以下、リニアテクノロジー)は本日、アナログ・デバイセズが現金および株式取引によりリニアテクノロジーを買収し、合併後の時価総額約300億米ドル(1)とすることで、両社が最終合意に達したと発表しました。買収手続き完了に伴い、アナログ・デバイセズはアナログ技術における世界的トップ企業となり、年間売上高を約50億米ドルに拡大することが見込まれます。

本契約条項に基づき、リニアテクノロジーの株主は、契約完了時に保有する同社の普通株式1株当たり、46.00米ドルの現金とアナログ・デバイセズの普通株式0.2321株を取得します。本取引におけるリニアテクノロジーの評価額は1株当たり約60米ドル(1)に相当し、株式の取得総額は約148億米ドル(1)となります。

今回の買収について、アナログ・デバイセズ社の社長兼 CEO のヴィンセント・ロウチ(Vincent Roche)は、次のように述べています。「それぞれが、半導体業界のビジネス及びテクノロジーの両面において極めて強力な基盤を持つアナログ・デバイセズとリニアテクノロジーが統合します。両社が共に追求してきた卓越した技術開発力に加え、業界をリードする両社の製品ポートフォリオは極めて補完性が高いことから、アナログとデジタルの世界をつなぐ局面で顧客企業が直面している最大かつ最も複雑な課題も解消できるようになります。我々はかつてないイノベーションを創造し、産業用機器、オートモーティブ、通信インフラ市場におけるパートナーをサポートします。今回の統合がお客様や従業員、ひいては業界にとって大きな意味を持つことになると大いに期待しています」

リニアテクノロジーの取締役会長兼共同創業者のボブ・スワンソン(Bob Swanson)は次のように述べています。「リニアテクノロジーはこれまで35年間に渡って本業を拡大し、大きな成功を収めてきました。しかし、弊社とアナログ・デバイセズの統合によって、単にそれぞれの持つ力を合わせた以上の相乗効果を生み出すことができるはずです。そのため、リニアテクノロジーの取締役会はこの統合を、当社の株主に大きな価値を提供し、統合会社の株式を通じてさらなる株価上昇の機会が得られる魅力的な提案とみなす結論に至りました。アナログ・デバイセズは非常に優れた評価を得ている会社です。今回の統合で両社の持つ技術的な強みを相互に補完することによって、当社はアナログおよびパワー半導体市場全体を通じたリーダーとしての地位を一層確実なものとし、株主価値のさらなる強化を図る絶好の機会を得ることができます。リニアテクノロジー、アナログ・デバイセズの両社は統合してテクノロジーをさらに進化させて、世界各国の顧客に革新的なアナログソリューションを提供して行きます。当社はアナログ・デバイセズのチームと協力し、組織の円滑な移行に取り組む所存です」

統合の戦略上および財務上の利点
・高性能アナログ製品業界のグローバールリーダーとしての地位を確立
統合によって、データ・コンバータ、パワー・マネジメント、アンプ、インターフェース、RFおよびマイクロ波製品に至るまでの高性能アナログ製品業界における世界のリーダー企業となることが見込まれます。
・補完性の極めて高い事業
両社の製品ポートフォリオは極めて補完性が高く、統合によって業界で最も包括的な高性能アナログ製品を提供することで、アナログ・デバイセズはあらゆる事業に対応できるようになり、TAM(Total Addressable Market = 実現可能な最大市場規模)を80億米ドルから140億米ドル規模にまで拡大します。
・市場リーダーの地位と顧客へのコミットメントの強化
統合によって、高性能アナログ製品のあらゆる主要カテゴリーにおいてリーダーの地位を確立し、顧客へのコミットメントを共有して最高水準のイノベーション、サービス、サポートの提供に取り組みます。
・魅力的な市場におけるイノベーションを加速し、収益を拡大
両社が持つ優れた技術開発力と事業領域における専門的ノウハウを組み合わせることによって、イノベーションを加速し、産業用機器、オートモーティブ、通信インフラ市場における収益機会を拡大します。
・業界最高水準の強固な財務モデル
イノベーションと卓越した技術力が生み出す高い価値は、業界最高水準の財務モデルや非GAAPベースの収益率、フリーキャッシュフローに反映されています。
・統合効果
統合によって、アナログ・デバイセズの非GAAPベースの1株あたり利益(EPS)およびフリーキャッシュフローに直ちにプラス効果が見込まれます。アナログ・デバイセズでは統合完了後18カ月以内に、直近の実績ベースで年間150百万米ドルのコスト削減効果を達成する見通しです。

アナログ・デバイセズのCEOヴィンセント・ロウチはさらに、「リニアテクノロジーがこれまで作り上げてきた事業基盤に対して最大の敬意と称賛の念を抱いています。今回の両社の統合は間違いなく、業界の信頼すべきリーダーを作り上げるものであり、全ての利害関係者に対して極めて大きな価値を生み出すことができるものと確信しています」と述べています。

統合完了後はアナログ・デバイセズの社長兼CEOであるロウチが引き続き新会社の社長兼CEOに就任し、同社現シニアバイスプレジデント兼最高財務責任者(CFO)であるデイビッド・ジンスナー(David Zinsner)も引き続き同職に留まります。アナログ・デバイセズとリニアテクノロジーの統合後の新会社では、双方のあらゆる部門の責任者からなる強力な経営体制が構築される予定です。統合後、リニアテクノロジーのブランドはアナログ・デバイセズのパワー・マネジメント製品のブランドとして存続します。統合後の新会社は引き続きアナログ・デバイセズを社名として使用し、NASDAQにおいてもADI銘柄での取引を継続します。

取引の構造および条件
本契約条項に基づき、リニアテクノロジーの株主は、契約完了時に保有する同社の普通株式1株につき、46.00米ドルの現金とアナログ・デバイセズの普通株式0.2321株を受け取ります。本取引におけるリニアテクノロジーの評価額は1株当たり約60米ドル(1)に相当し、株式の取得総額は約148億米ドル(1)となります。取引完了後、リニアテクノロジーの現株主は、完全希薄化ベースで統合会社の約16%を保有することになります。

アナログ・デバイセズは、本取引の資金を約5,800万株の同社新規普通株、約73億米ドルの新規長期借入により、残りを統合会社の貸借対照表上の現金により調達する予定です。新規の長期借入は、全額引受済みのつなぎ融資を受け、タームローンや社債、特に早期償還の可能な借入により速やかなデレバレッジが可能となります。

この取引は両社の取締役会により全会一致で承認されました。取引は2017年上半期末までに完了する予定で、各管轄の規制当局の承認、リニアテクノロジーの株主の同意、その他通例の取引完了条件に従います。

アナログ・デバイセズの財務見通し
アナログ・デバイセズは、2016年度第3四半期の財務見通しを絞り込み上方修正しました。収益は約865百万米ドル、希薄化後1株当り利益は0.71~0.72米ドル、非GAAPベースの希薄化後1株当たり利益は0.77~0.78米ドルです。非GAAPベースのEPSの予測は、調達した無形資産の償却および調達した固定資産の評価替えした減価償却を考慮し、合計19百万米ドルの調整を反映しています。

顧問
アナログ・デバイセズの専任財務顧問はCredit Suisseが、法務顧問はWachtell, Lipton, Rosen & Katz、Wilmer Cutler Pickering Hale and Dorr LLPが担当します。J.P. Morgan、Bank of America Merrill Lynch、Credit Suisseが本取引の融資枠を提供します。リニアテクノロジーの専任財務顧問はQatalyst Partnersが、法務顧問はJones Dayが担当します。

電話会議およびウェブキャストについて
本取引の詳細については、アナログ・デバイセズおよびリニアテクノロジーの経営チームによる電話会議が、2016年7月26日午後5時(米東部標準時)より実施されました。また、本取引に関するライブウェブキャストおよび関連プレゼンテーションは、アナログ・デバイセズのウェブサイト(www.analog.com)の「investors(投資家情報)」で公開しています。

電話会議の模様は、会議後2週間、(855) 859-2056(再生のみ、カンファレンスIDは56173988)またはinvestor.analog.comでお聞きいただけます。

(1) Bloombergによる2016年7月21日付けアナログ・デバイセズの5日間出来高加重平均株価60.3215米ドルに基づく試算

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アナログ・デバイセズについて
アナログ・デバイセズは、半導体製品とソリューションを提供しています。1965年に設立され、世界をリードする信号処理技術で「アナログとデジタル」「夢と現実」との懸け橋を担ってきました。「想像を超える可能性を」という新たなスローガンを掲げ、イノベーションを加速し、ブレークスルーを生むソリューションをお客様と共に切り拓いていきます。 (リンク »)

リニアテクノロジーについて
S&P 500 の一員であるリニアテクノロジーは、過去30 年にわたり広範囲に渡る高性能アナログIC の設計・製造及びマーケティング活動を行い、世界中の多くの企業に提供しています。リニアテクノロジーの半導体は、私たちのアナログ世界と「通信」、「ネットワーキング」、「産業」、「自動車」、「コンピュータ」、「医療」、「精密機器」、「民生」さらには「軍需航空宇宙」システムで幅広く使用されている、デジタル・エレクトロニクスとの架け橋の役目を担っています。リニアテクノロジーは、パワー・マネジメント、データ変換、信号調整、RF、インターフェース、μModule サブシステム及びワイヤレス・センサ・ネットワーク製品を設計・製造・販売しています。詳細は同社Web サイトをご参照ください。 (リンク »)


■本リリースに関する報道関係者からのお問い合わせ先■
Analog Devices Inc.,
Gerald Kimber White
電話US(1)-781-461-3839
E-mail gerald.kimberwhite@analog.com
または
Sard Verbinnen & Co
John Christiansen / Margaret Popper
US(1)-415-618-8750 / 212-687-8080
jchristiansen@sardverb.com, mpopper@sardverb.com
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