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【ロンドン2016年9月27日PR Newswire=共同通信JBN】
重要な報告が高血圧治療法の世界的な規模での改善を呼びかけている。ランセット高血圧委員会(Lancet Commission on Hypertension、 (リンク ») (16)31134-5/fulltext )は、取り組めば世界最大の死因である高血圧の負担削減を助けられる「未解決の領域」を取り上げている。
これには血圧測定法の多様さと食事に含まれる塩の安全レベルをめぐる論争が含まれている。
韓国ソウルでの国際高血圧学会(International Society of Hypertension、 (リンク ») )の科学会議で27日に発表されたリポートで、ランセット高血圧委員会は、症状もなく十分な検査もないため高血圧は自覚のないまま放置されると述べている。予防法、治療法については広範な知識がありながら高血圧は世界の成人の30%が患っている。
ランセットのステュアート・スペンサー・上級執行編集者は「高血圧は心臓血管疾患の主な原因でありながら、治療されないままになることが多い。この報告は一連の未解決の問題、例えば途上世界のひとびとはどうすれば薬物治療、検査にアクセスし、高血圧と取り組む新たな方法目指すことができるか、それも個人としての見通し、公共保健の見通しの両面からできるかなどを特定している」と述べている。
国際高血圧学会(ISH)の次期会長であるニール・ポールター教授は「委員会がこの大変重要な報告の場としてわれわれのイベントを選んだのはうれしい。高血圧は広く広がっており、世界的な規模で健康専門家と個人の間で理解をつくり出すことが最重要である」と語っている。
同教授はさらに「主なリスク要因は社会が『発展』すればますます一般的になること-運動が少なくなり、より多くのアルコールを飲み、より多くの塩とカロリーを口に入れ、果物と野菜を食べる量が減る-のすべてである。これらの要因は高血圧のリスクを高める老化プロセス自体と並行して存在している。ひとびとは自分が高血圧であることを確かめる必要がある。答は知識を向上させること、より効果的な検査法を可能にすることである」と述べている。
委員会は疫学的証拠、試験による証拠を調査し、支持が強力な部分、より多くの研究が必要な部分を強調している。高血圧の人の数は調整行動による対抗策がとられなければ低所得国、一部中所得国で増加するかもしれないと主張している。知識のすき間を埋めるためのしっかりした研究結果や新たな研究に基づくより洗練された手法の個人化治療を報告は呼びかけている。委員会は10項目の優先行動を決定し、高血圧の世界的負担を軽減するために世界各国政府がこれを採用することを希望している。
リポート全文は、
(リンク ») (16)31134-5/fulltext を参照。
ソース:International Society of Hypertension
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