滋賀県立大学(滋賀県彦根市)工学部材料科学科の吉田智准教授ほか2名はこのたび、「第14回オットー・ショット研究賞」を受賞した。これは、9月5日に英国・シェフィールドで開催されたガラス技術に関する学術会議(主催:ソサエティ・オブ・ガラス・テクノロジー(SGT))の場で発表されたもの。吉田准教授らはガラスの強度に関する研究での受賞となった。
「オットー・ショット研究賞」は、ドイツの特殊ガラスメーカー、ショット(SCHOTT AG、本社:ドイツ・マインツ市、取締役会会長:Dr. フランク・ハインリヒト)がエルンスト・アッベ基金によって1991年に創設したもの。ガラス技術による科学と産業界の連携を支援することを目的としている。
同賞では、個人や小規模なチームによる研究であっても、特別な功績は評価の対象となる。過去25年間にわたり、日本、中国、ドイツ、フランス、イギリス、オランダ、アメリカ合衆国をはじめ、他のヨーロッパ諸国の物理学者や化学者が、「オットー・ショット研究賞」を受賞してきた。
このたび、滋賀県立大学工学部材料科学科の吉田智准教授は「第14回オットー・ショット研究賞」を受賞。機械的応力下におけるガラス表面の弾性挙動と、ガラスが脆くなりうるその他の損傷形成との関連性を示した研究が評価された。
なお、「第14回オットー・ショット研究賞」では吉田准教授のほかに、シェルドン・ウィーダーホーン(Sheldon Wiederhorn)博士(所属:米・国立標準技術研究所)とジャン=ピエール・グイン(Jean-Pierre Guin)博士(所属:仏・レンヌ第一大学)が受賞した。
■吉田准教授の研究内容
機械的応力下におけるガラス表面の弾性挙動と、ガラスが脆くなりうるその他の損傷形成との関連性を示した研究
■ショット社について
(1)ショット AG
ショットは、特殊ガラスやガラスセラミックの分野をリードする国際的なテクノロジーグループ企業。130 年以上にわたり、優れた研究開発や素材と技術の専門知識をもとに、多岐にわたる高品質な製品とインテリジェントソリューションを提供しており、家電、医薬品、エレクトロニクス、光学、自動車ならびに航空など、さまざまな産業にイノベーションをもたらしている。ショットは製品を通じてすべての人びとの暮らしのなかに息づき、イノベーションと持続可能な成功の実現に努めている。
また、ショットは世界35カ国に製造・販売拠点を設置し、グローバルに事業を展開している。現在の従業員数は約 15,000人で、2015年度の売上高は約 19億3000万ユーロ。ショットグループの親会社であるショットAG は、ドイツ・マインツ市に本社を置き、カールツァイス財団がその株式の100%を所有している。財団所有企業であるショットは、従業員、社会、環境に対する社会的責任を重視している。
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(2)ショット日本
ショット日本は、ショットグループのアジア初の販売子会社として1966年に設立。結晶化ガラス、光学ガラス、薄板ガラス、管ガラスなど、ショット製品の日本市場での販売を担当している。主要製品のひとつであるセランは、その耐熱性を評価され、1977年以降、リンナイ株式会社の加熱調理機のトッププレートに採用されている。
ショットグループは、2000年にNECとの合弁会社「NEC SCHOTT コンポーネンツ株式会社」を設立。日本での活動を活発化させている。
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●滋賀県立大学HP
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▼本件に関する問い合わせ先
○滋賀県立大学工学部材料科学科 吉田智准教授について
滋賀県立大学工学部材料科学科 吉田 智
TEL: 0749-28-8366
E-mail: yoshida@mat.usp.ac.jp
○ショット社およびオットー・ショット研究賞について
ショットAG 広報代理 CNC Japan 村上
TEL: 03-5156-0102
FAX: 03-5156-0188
Email: itsuki.murakami@cnc-communications.com
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