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【ラバト(モロッコ)2016年11月16日PR Newswire=共同通信JBN】世界銀行グループとモロッコの政府系ファンドIthmar Capitalは、アフリカ全域を対象とする初めてのグリーン投資ファンド、Green Growth Infrastructure Facility for Africa(GGIFアフリカ)の設立に関する覚書に署名した。
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GGIFは民間資本ファンドとして設立される。モロッコやアフリカに関心があって、責任あるグリーン投資の機会を求めている民間投資家を勧誘するのが目的。クリーンエネルギー、低炭素交通、水資源の有効活用といった低炭素インフラストラクチャーを支援することで、アフリカ経済を環境保全型に移行させる促進役を務める狙いもある。
GGIFに出資するのは世界銀行とIthmar Capital。この2社の出資によってファンドは、両社のそれぞれの強みを享受できる。世界銀行はファンドの設立と政策立案の専門知識があり、Ithmar Capitalは共同投資の組成で提携網と実績を持っている。
今回の発表は16日、マラケシュで開かれた気候変動枠組み条約第22回締約国会議(COP22)の金融サミットで明らかにされた。会議は気候変動に対して今までより強力で積極的な行動の動員を目指している。
GGIFには官民パートナーシップ(PPP)も含まれ、政府機関と協力しながら実現性のあるプロジェクトの立案に努める。これによって対象とする国々でPPPが強化されることになる。
世界銀行とIthmar Capitalは官民の幅広い投資家と密接に協力して作業を進める。提携先には地域開発銀行や政府系ファンド、グローバルおよび地域の機関投資家が含まれ、アフリカ全域でグリーンなインフラ投資への民間資本参加を促進する。
GGIFは持続可能な環境インフラへの民間投資の流入をてこにすると同時に、銀行がやや融資をためらうようなプロジェクトのリスクを減らし、プロジェクトの実現性を高める努力もする。手段としてはプロジェクトの準備と資本構成における革新的なメカニズムなどがある。
今回の動きには政府系ファンド国際フォーラム(IFSWF)の議長から支援の書簡が寄せられている。IFSWFは気候変動に取り組むワーキンググループを初めて立ち上げたばかりだ。政府系ファンドは長期投資方針、政府の立場、短期に投資資産を売買する必要性が低いことから、インフラプロジェクトにふさわしい投資家だ。
モロッコ王国はモハメッド6世国王の統治下で、アフリカを「モロッコの戦略優先」地域にした。王国は成長する経済と欧州への近さを武器に、力強いアフリカのハブ(拠点)になることを目指している。
モロッコは多くのアフリカ経済にとっての主要経済・戦略パートナーになっている。そのことは銀行や保険、通信、エネルギー農業、社会福祉住宅など高付加価値業種への直接投資の増加に表れている。
▽Ithmar Capitalについて
Ithmar Capitalは2011年11月11日、Fonds Marocain de Developpement Touristique(FMDT)という名の下、経済・社会開発のためのハッサン2世基金の支援を受けて、モロッコ政府が設立した。ファンドはモロッコ王国がさまざまな経済分野で取り組む長期開発計画の一環である。
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ソース: Ithmar Capital
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