キリン株式会社(社長 磯崎功典)のパッケージング技術研究所(所長 永嶋一史)は、環境に配慮したやさしいパッケージ開発の一環として、ユニバーサル製缶株式会社(社長 富永泰夫)と共同で国産最軽量※1となるアルミ缶を開発しました。350ml缶では14.6gから13.8gへ約5%軽量化、500ml缶も18.1gから16.8gへ約7%軽量化しました。本アルミ缶を使用した商品は、キリンビール神戸工場から導入を開始し、2016年11月下旬から順次、ビール、発泡酒、新ジャンル商品などで市場への展開を開始します。
※1 当社調査による。(2016年11月22日現在)
パッケージング技術研究所は、包装容器の開発を専門に行っています。これまで、国内最軽量の炭酸飲料向けワンウェイびんの開発※2、ビール大びん(リターナブル)の軽量化※3、ビール中びん(リターナブル)の軽量化※4、アルミ缶の“缶蓋”の縮径化※5など、環境に配慮したさまざまな容器を業界に先駆けて展開してきました。
今回のアルミ缶の軽量化にあたっては、“缶胴”が350ml缶で10.9g、500ml缶で13.9g、さらに“缶蓋”が2.9gと“缶胴”、“缶蓋”の両方が国産最軽量となりました。薄肉化をしながらも必要な強度を保てるよう形状などを工夫することで実現に至りました。このアルミ缶の“缶胴”と“缶蓋”を当社で最大限導入した場合※6、製造工程でのCO2排出量が年間約29,600t削減できます。これは、一般家庭における約1.3万人分の年間CO2排出量に相当します※7。
※2 330mlの炭酸飲料向けワンウェイビンとして従来の170gから140gに軽量化。(2016年11月22日現在国産最軽量)
※3 セラミックスコーティング技術により、従来の大びん(605g)より21%軽くした国内最軽量大びん(475g)を独自開発。(2016年
11月22日現在国産最軽量)
※4 従来の中びん(470g)より約2割軽くした国内最軽量中びん(380g)を独自開発。(2016年11月22日現在国産最軽量)
※5 蓋の口径を小さくした「204径缶」を採用。上蓋の小口径化だけでなく胴部の薄肉化を進め、「209径缶」と比べ約29%軽量化し、
アルミの使用量を削減。
※6 昨年のビール、発泡酒、新ジャンル出荷実績より算出。
※7 1人当たり年間CO2排出量は約2.2t。 (温室効果ガスインベントリオフィス調べ<2014年>)
当社では、環境負荷を抑えた施策や、環境活動に対する支援を積極的に行っています。これからも豊かな地球のめぐみを将来にわたって引き継いでいくため、環境に対する取り組みの輪を広げていきます。
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