2011年には、新規サービスの立ち上げをさらに迅速化するため、グループ向けパブリッククラウド「Rクラウド」の提供を開始し、新規サービスには数時間でインフラを立ち上げられる「Rクラウド」、大規模サービスには高いパフォーマンスと堅牢性を持つ「RAFTEL Standard」を活用するという使い分けを行っていました。
しかし、「RAFTEL Standard」は、「Rクラウド」にはない高いセキュリティと、リクルートテクノロジーズのインフラ部門による手厚いサポートが提供されており、「Rクラウド」提供開始後もグループ内で根強いニーズがありました。ここで大きな課題になってきたのが、RAFTEL Standardに対するより高い俊敏性と柔軟性への対応です。そこでリクルートテクノロジーズは、新たなセルフサービス型のプライベートクラウドとして、サーバーだけでなくネットワークまでを仮想化した「RAFTEL Fleet」の構築に着手しました。
「RAFTEL Fleet」のネットワーク仮想化の手法としては、VMware NSXによるオーバレイ方式を採用し、既存のネットワークインフラであるVLANによるフラットなL2ネットワーク上で、仮想ネットワークを構築できるようにしました。また、「RAFTEL Standard」でVIPRIONとBIG-IPにより実現されていたロードバランサ機能は、BIG-IP VEによって仮想化、これに加えてハードウェアのBIG-IPも併用し、External Crypto OffloadによってSSL処理のオフロードを行うことで、高い処理速度と仮想マシンの負荷軽減を両立させています。さらにBIG-IQ License Managerも導入しており、BIG-IP VEライセンス管理の効率化も実現しました。
「RAFTEL Fleet」は、新規サーバーのデプロイや通信要件の追加、新規のBIG-IPバーチャルサーバーの追加とプールへの組み込みを、分単位で実行可能です。これによって、ビジネスの商機を逃さない高い俊敏性をプライベートクラウドでも実現しました。また「RAFTEL Fleet」は、「RAFTEL Standard」との高い親和性を確保しているため、アプリケーションを相互に移行することも容易です。
「RAFTEL Fleet」の構築は2016年10月から行われており、同年12月にはテストを開始、2017年4月からリクルートグループ各社への提供が始まっています。当面は主にアプリケーション開発環境として「RAFTEL Fleet」を提供する計画ですが、将来的には、「RAFTEL Standard」上で動いている大規模システムのサブシステム用環境として活用することも視野に入れています。
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