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【リヤド(サウジアラビア)2017年5月18日PR Newswire=共同通信JBN】
*サウジアラビアは新しい国営軍事産業会社の設立を発表。100%政府出資のこの企業は「ビジョン2030(Vision 2030)」の重要部分を形成
*同社は当初は、航空システム、陸上システム、兵器・ミサイル(弾薬を含む)、および国防エレクトロニクスの4事業部門にわたり製品を製造しサービスを提供
*同社は国内軍事企業と協力するとともに、世界のOEMとの合弁事業を通じ企業を設立
サウジアラビア公的投資基金(Saudi Arabian Public Investment Fund、PIF)は18日、新しい国営軍事産業会社の設立を発表した。
サウジアラビア軍事産業(Saudi Arabian Military Industries、SAMI)は以下の4つの事業部門にわたり製品を製造しサービスを提供する:固定翼機の保守・修理および無人機の製造・修理を含む航空システム、軍用車両の製造・修理を含む陸上システム、弾薬を含む兵器・ミサイル、およびレーダー・センサー、通信システム、電子戦を含む国防エレクトロニクス。
100%政府出資のSAMIは2030年までに世界の国防企業上位25社入りを目指す。SAMIは2030年にサウジアラビアのGDPに直接約140億サウジ・リヤルの貢献を行い、2030年までに研究開発に60億リヤル超を投資し、エンジニアリングおよび技術部門を中心に4万人超の雇用を創出する。SAMIは大学と提携し、これまで国内では利用できなかった最先端技術の修得やキャリアを学生に提供する。
SAMIは「ビジョン2030」に沿って、国家安全保障を保護・強化する一方、石油への依存を減らすことによって21世紀のサウジアラビア経済の多様化に貢献する。
国防相でPIF会長のムハンマド・ビン・サルマン・アブドルアジズ・アル・サウド副皇太子殿下は「サウジアラビアは治安と防衛の全体に関する支出で世界の上位5カ国に入っているが、軍事調達支出のうち国内調達分はわずか約2%だけだ」と語った。
ムハンマド殿下は、SAMIはサウジアラビアの軍事調達支出の50%が国内で調達されるとしている「ビジョン2030」の目標達成に大きく貢献すると強調した。
SAMIの4つの事業部門は、サウジアラビアの将来の軍事的要件を緊密に補完し、既存の国内能力の上に構築される。SAMIは国内軍事企業と協力するとともに、世界のOEMとの合弁事業を通じて複数の企業を設立する。SAMIは、新たな事業部門の創設を検討し、同社が軍事産業分野の最新動向に確実に対応できるようにする。
ソース:Saudi Arabian Military Industries (SAMI)
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