AsiaNet 68713 (0780)
【シャルジャ(アラブ首長国連邦)2017年5月25日PR Newswire=共同通信JBN】
*Emirates Waste to Energy Company(首長国廃棄物発電会社)は初の発電施設で都市固形廃棄物(MSW)30万トンを処理へ
アラブ首長国連邦(UAE)シャルジャの大手環境管理会社Bee'ahとアブダビの再生エネルギー企業Masdarは25日、中東地域での廃棄物発電所開発のため合弁企業Emirates Waste to Energy Company(EWEC、首長国廃棄物発電会社)を正式に設立したと発表した。
(Photo: (リンク ») )
(Photo: (リンク ») )
最高評議会メンバーでシャルジャ首長のスルタン・ビン・ムハンマド・アルカシミ殿下(博士)の環境問題や汚染のない環境維持策に関するビジョンに沿って、合弁の最初のプロジェクトはSharjah Multi-Fuel Waste-to-Energy Facility(シャルジャ多燃料廃棄物発電施設)となる。このプラントは同地域では初めてのもので、その第1段階では、年間30万トンの都市固形廃棄物(MSW)を処理し、発電容量は約30メガワット(MW)。
Bee'ahは、シャルジャが2007年の同社創設時の廃棄物ゼロを達成するとの野心的な目標を設定している。現在、シャルジャは埋め立てごみの70%を転換している。この新施設が完成すれば、シャルジャは中東地域で、埋め立て廃棄物の100%転用の目標を達成した初の都市となる。
Bee'ahとMasdarによると、EWECの初のプロジェクトは、両社の長所を活用することによりUAEおよび中東地域におけるさらに多くの廃棄物発電施設建設への道を開き、固形廃棄物処理の課題とクリーンエネルギーへの高まる要求に対応するための商業的ソリューションを提供することになるだろうという。
Bee'ahのサリム・アルオワイス会長は「われわれがこの最先端の施設を発表するにあたり、これはBee'ahやMasdarにとってだけでなく、UAE全体にとって歴史的な日だと言っても言い過ぎではない。当社の戦略的パートナーであるMasdarとともに、われわれはUAEを中東における最良の環境活動のためのビーコン(灯台)にするという野心的な目標を設定した。われわれはまた、従来、化石燃料に大きく依存してきた国がいかに変化を受け入れ、ビジョン、決断力、努力を通じてグリーンテクノロジーのリーダーになることができるかを世界に対し例示して見せたいと思っている」と語った。
アルオワイス氏のコメントを受け、Masdarのモハメド・ジャミール・アルラマヒ最高経営責任者(CEO)は次のように述べた。
「Masdarは、業界コラボレーションは商業的に実現可能なテクノロジーの展開を推進するための、そしてUAEの持続可能な経済発展の目標を支援するための、最も効果的な方法であると固く信じている。当社のBee'ahとの提携は、Abu Dhabi Sustainability Week 2016の際に初めて発表されたが、その大胆な主旨が本日、具体的な両社の合弁企業Emirates Waste to Energy Companyとして実現したことは大変喜ばしい」
シャルジャの新しい合弁施設は操業が開始されれば、これまで廃棄物サイトに埋め立てられていた固形廃棄物を年間最大30万トン処理することが可能となり、これまで未開発のエネルギー源の潜在能力が解放されることになる。リサイクルのための貴重物質の回収に加え、新プラントは1時間に最高37.5トンの固形廃棄物を焼却処理し、30メガワットを発電する。
新しい廃棄物発電プラントは、最も厳しい環境基準を満たすよう設計されており、世界的な基準設定として広く認められている欧州連合(EU)のBest AvailableTechniquesに準拠している。これらの協定の締結と批准は、持続可能性とグリーン技術の世界リーダーとしてのUAEのプロファイルを高めるのに資するとともに、同国の市民や世界の利益のためにベストプラクティスを活用、展開することになろう。
ソース:Bee’ah
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。