MSRAアカデミックデー2017が台湾で初めて開催される

Microsoft Taiwan

From: 共同通信PRワイヤー

2017-06-06 17:56

MSRAアカデミックデー2017が台湾で初めて開催される

AsiaNet 68771 (0811)

【宜蘭(台湾)2017年6月6日PR Newswire=共同通信JBN】

*シャオウェン・ホン博士と池内克史博士がAIの未来像を描く

*MSRAは台湾のAIイノベーションを評価し、クロスセクターのコラボレーションを促進する

*台湾の大学と協力してイメージ認識、自然言語、その他の画期的な進展をライブ・デモンストレーション

マイクロソフトリサーチアジア(MSRA)が毎年開催する学術交流会、アカデミックデー(Academic Day)は2017年5月26日台湾で初めて開かれ、近年注目されている人工知能、ロボティクスに焦点があてられた。アカデミックデーはマイクロソフトのコーポレートバイスプレジデント兼MSRAマネジングディレクターであるシャオウェン・ホン博士、日本のロボティクス専門家でマイクロソフト・リサーチ・プリンシパルリサーチャー池内克史博士、国立交通大学のマウチャン・フランク・チャン学長をはじめ、台湾、日本、香港、シンガポールの大学および研究所の教授ら専門家、学者、研究者を招待した。世界トップの研究者が会議で10のAIアプリケーションをデモンストレーションした

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音声およびテキスト認識は現在、急速に普及してきている。MSRAと国立台湾大学の学生は、これをさらに推し進め、マルチメディア・コンテンツを認識する人工知能で共同研究を行い、イメージに符合する詩を作る。この技術に基づき、マイクロソフトのAIチャットボットXiaoice(シャオアイス)は、世界初のロボット作の詩集を編さんした。池内博士は機械学習とラバノテーション(ラバン式ダンス表記法)を組み合わせて、対人関係に基づいてボディーランゲージができるサービスロボットを開発する方法を紹介した。これらの画期的なデモンストレーションおよび研究結果は、人工知能およびロボティクス・アプリケーションの新たな章が始まっていることを示した。

▽台湾で初開催、アカデミックデーは地元のAIイノベーションを評価

毎年恒例のMSRAアカデミックデーは、関連する研究のアジア最高のプロフェッショナルが集まるイベントであり、リサーチのダイナミクスを紹介し、またさらなるリサーチを加速している。これはまた学術研究の頂点でもある。今年の会議とデモンストレーションは、人工知能とロボティクスに焦点があてられた。コーポレートバイスプレジデント兼MSRAマネジングディレクターであるシャオウェン・ホン博士は「AIは今後5年間にわたり注目度の高いテーマになる。一部の人は、強力なコンピューティングおよびデータ分析が人間に取って代わると懸念しているが、人間は問題を見つけ出し、これらの問題に対処できるソリューションとしてのアルゴリズムを書く主体であり続ける」と語った。

ホン博士は、MSRAが台湾のテクノロジー専門家が提案したイノベーションに注目していると語った。MSRAはこの数年、台湾の大学とのインターンシップおよびコラボレーション・プログラムを推進してきた。科学者のインキュベーターであるMSRAは無償でオープンな研究環境を提供している。プログラムを推進する目的は「次の問題」を解決することである。若い学生は新しい血液を研究機関に注入し、従来の視点にとらわれずに思考し、新しい視点を着想する。彼らのアイデアは、MSRAリサーチャーが助言することで、現実的で実行可能かつ業界のニーズにつながりがあるものになる。

▽人間に取って代わるのではない点について、artificial intelligence(人工知能)はaugmented intelligence(強化知能)と新たに命名すべき

マイクロソフトリサーチ・プリンシパルリサーチャーの池内克史博士は、MSRA アカデミックデーで人間の形をしたロボットをデモンストレーションした。機械学習はラバノテーションに基づき人間の動きとダンスを分析するので、サービスロボットは人間のボディーランゲージと正確に一体化する。池内博士はセンシング、認識、アクションはAI研究の主要素であると指摘した。これらの課題は単に産業界での実践と学術的研究によってのみ解決されるものではない。これらを人間の幸福を最大化するために結集しなければならない。このサービスロボットは会話と交流に応じてボディーランゲージを示すので、高齢者介護、カウンセリング、案内サービス、子供の教育に役立つ。

池内博士はartificial intelligence(人工知能)を、augmented intelligence(強化知能)、ないしは90% AI、と新たに命名することを提案した。なぜならAIは枠組みから外れたタスクには対処できないからである。AIは依然として、例外的な事項に関しては人間の判断に依存する。強化知能は人間に取って代わるのではなく、日常業務で人間をサポートし、人間の負荷を軽減し、人間の助手になることを目的とする。

▽詩や表題のためのAI、MSRAはイメージ認識、自然言語インターフェースに関する画期的な研究を実施

世界的な学術研究所によって達成された画期的な成果には、イメージ認識のあとに自然言語で表題を示唆したり、イメージに合致した中国語の詩を書いたりするなど、アカデミックデーには10のデモンストレーションが含まれていた。

*「国立清華大学とのコラボレーション」「クロスドメイン・イメージのキャプション付け」:マイクロソフトリサーチのジャンロン・フー、タオ・メイ両氏は、クロスドメイン・イメージのキャプション付けで国立清華大学のミン・スン教授と協力した。ディープラーニングは、コンピューターがオブジェクトを識別し、それを自然言語で表現することを支援する。これは、コンピュータービジョンの分野ではチャレンジングかつ新しいテーマである。

*「国立台湾大学とのコラボレーション」「イメージを詩に」:国立台湾大学のウィンストン・シュー教授とショウデ・リン教授の指導を受けた学生らはMSRAのインターンだった。マイクロソフトリサーチのルイフア・ソン博士の監督の下で、学生はMSRAのマルチメディア検索およびマイニング(MSM)グループと協力し、機械がイメージの中にあるものを認識し、そのセマンティクスに基づいて中国語の詩を作詩した。

アプリケーションにおいて、マイクロソフトのAIチャットボット「Xiaoice」がMSRAと国立台湾大学の学生によるイメージから詩へ変換するテクノロジーを開発した。1920年代からの519人の詩人による数千に上る詩を学習し、それを1万回にわたりトレーニングした結果、Xiaoiceは言語と表現を学んだ。Xiaoiceの詩は独自性と嗜好をも発展させ、ロボットが史上初めて書いた詩集としてその後出版された。

▽MSRAのAIにおける大学とのコラボレーション、学会を業界に結び付ける

MSRAは台湾の大学のAI、ロボティクス、IoTの専門家に機会を提供する。国立交通大学のマウチャン・フランク・チャン学長は「教育者として、私はこの好機を見いだせたことをうれしく思う。MSRAは台湾の専門家に最前線の幅広いビジョンを提供し、産業界とアカデミアを結び付け、われわれにコンピューターサイエンスの最先端研究をもたらしている」と語った。

チャン学長は、アカデミックデーにおけるデモンストレーションは台湾のAI成果を明確に示したと語った。さらに、同氏は台湾政府がテクノロジーの専門家をサポートし、リサーチハブ、メンター、商業化プロセスによって学術研究者と産業界を結び付け、台湾の高度な研究結果が世界で輝くことになることを希望している。

▽マイクロソフトについて( (リンク ») )

マイクロソフト(Nasdaq "MSFT" (a)microsoft)は、モバイル ファースト&クラウド ファーストの世界におけるプラットフォームとプロダクティビティのリーディングカンパニーで、「Empower every person and every organization on the planet to achieve more.(地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする)」を企業ミッションとしている。

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ソース:Microsoft Taiwan


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