Neoviiが造血細胞移植後の転帰にGrfalon(R)投与の第3相試験で好結果発表

Neovii Pharmaceuticals AG

From: 共同通信PRワイヤー

2017-06-26 14:51

Neoviiが造血細胞移植後の転帰にGrfalon(R)投与の第3相試験で好結果発表

AsiaNet 69071 (0946)

【ラッパースウィル(スイス)2017年6月26日PR Newswire=共同通信JBN】
*悪性血液疾患にかかった成人患者の無作為第3相マルチセンター臨床試験に関する8年フォローアップ結果は、Grfalon(R)(抗T細胞免疫グロブリン)投与グループでより好ましい結果を明白に示した。

*重度の移植片対宿主病(GvHD)フリー・無再発生存率は、Grafalon(R)非投与グループの13%に対してGrafalon(R)投与グループでは34%だった。

*免疫抑制療法で生存かつ治療フリーとなる確率は、Grafalon(R)非投与グループの11%に対してGrafalon(R)投与グループでは47%だった。

*Grafalon(R)の長期的な安全性に支えられて、再発死亡率はGrafalon(R)投与によって増加しなかった。

Neoviiは26日、欧州とイスラエルで実施されたマルチセンターによる無作為並行群間(比較)試験の長期的転帰の公表文献を発表した。この研究は、マッチング(適合)する非血縁者ドナー提供の造血幹細胞移植に先だって、骨髄破壊的移植前治療を受けた成人患者において、シクロスポリンAおよびGrafalon(R)(抗ヒトT細胞抗T細胞免疫グロブリン-ATLG)(総投与量60 mg/kg)投与もしくは非投与によるメトトレキサート(methotrexate)による標準的GvHD予防措置後の患者を観察したもの。「The Lancet」誌6月号の公表された研究結果は、8年生きながらえ、免疫抑制治療を必要としなくなる確率は、ATLGグループで47%、非ALTGグループで11%(注1)であった。

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研究の主調査官でドイツ・フライブルク大学医薬・医療学部副学部長のユルゲン・フィンケ教授は「有意な改善が見られる複合エンドポイントである『重度GvHDフリー・無再発生存率』は、同種異形間の幹細胞移植の主目的である、現在の病的状態なしに患者の治療におけるALTGが及ぼす影響を明白に示した。この結果はATLGを含有するGvHD予防後に生き残る患者の圧倒的多数が、免疫抑制療法がいらなくなるという事実によって支えられている」と語った。フィンケ教授はまた、ドイツ幹細胞移植作業委員会(DAG-KBT)の議長でもある。同教授は「今回の研究結果は、マッチングする非血縁者の幹細胞におけるATLG投与の重要性を明白に示しており、長い目で見て意志決定と患者のカウンセリングに間違いなく影響を与えるだろう」と付け加えた。

Neoviiのアレクサンドル・スダルキス最高経営席医者(CEO)は「この画期的な研究結果は、骨髄非破壊的前処置レジメンの一貫として、Grafalon(R)投与の長期的効能を疑いなく証明するものだ」とコメントした。同CEOはさらに「Neoviiは、当社の患者のニーズによりよく対応し、患者に有効な抗体療法によって生活の質を改善する努力を続けており、それによって医師は安全で確実な治療を施すことができる」と付け加えた。Neoviiは、幹細胞移植、実体のある臓器移植、免疫・血球腫瘍疾患の分野の研究開発活動を支援している。

▽当研究について
GvHD予防を含む標準的シクロスポリンAおよびメトトレキサートと比較対照するGrafalon(R)の有望なマルチセンター、オープンラベル、無作為の第3相研究。患者は無作為にGrafalon(R)を投与もしくは非投与する両グループに分類された。研究は欧州の9カ国とイスラエルの31の研究センターで実施され、202人の患者が登録された。患者はそれぞれ初期(n=107)もしくは進行性疾患状態(n=94)の急性白血病もしくは骨髄異形成症候群、骨髄増殖性疾患にかかっていた。骨髄非破壊的前処置を受けた患者は、血液幹細胞(n=164)あるいは骨髄移植(n=37)の移植を受けた。研究結果は2009年(注2)、2011年(注3)に公表された。

▽GvHDについて
移植片対宿主病(GvHD)は、同種幹細胞移植後の重篤な生命を脅かす合併症である。移植された幹細胞(グラフト)から生じる新たな免疫系が、患者(ホスト)の細胞や器官を攻撃する際に発症する。発症時期や病状によって、急性か慢性に分類できる。

▽Grafalon(R)について
Grafalon(R)(以前はATG Freseniusとして商品化)は、幹細胞移植での移植臓器対個体反応疾患の予防のための免疫抑制レジメンの一部、固形臓器移植における拒否反応の予防・治療、あるいは、再生不良性貧血の治療における免疫抑制(各国ごとの承認適用使用による)として使用される、ウサギ抗ヒトT細胞グロブリンである。これまでに50カ国以上で20万人以上の患者に使用されているGrafalon(R)は、固形臓器および幹細胞移植チームの間で世界的に認識されており、移植チームが世界中の患者のケアを管理する方法を変えてきた。

▽Neoviiについて
Neoviiは、人生を変える新治療を開発し市場に出すという患者に焦点を当てたミッションを持つ、ダイナミックで急速に成長を遂げている世界的な独立系バイオ医療品会社である。Neoviiは、30年以上にわたって移植医学、血液・腫瘍および免疫異常の転帰改善に取り組んでいる。

Neovii Pharmaceuticals AGの本社はスイスのラッパースウィルにあり、米国マサチューセッツ州に事務所、ドイツのグレーフェルフィングに生物製剤製造拠点を持っている

Neoviiは、50カ国以上で製品販売を行い世界規模で事業を展開している。

注:
(1)Finke, Juergen et al. Long-term outcomes after standard graft-versus-host disease prophylaxis with or without anti-human-T-lymphocyte immunoglobulin in haemopoietic cell transplantation from matched unrelated donors: final results of a randomised controlled trial. The Lancet Haematology, June 2017; 4(6):e293-e301.
(2)Finke, Juergen et al. Standard graft-versus-host disease prophylaxis with or without anti-T-cell globulin in haematopoietic cell transplantation from matched unrelated donors: a randomised, open-label, multicentre phase 3 trial. Lancet Oncology, September 2009; 10(9):855-64.
(3)Socie, Gerard et al. Chronic graft-versus-host disease: long-term results from a randomized trial on graft-versus-host disease prophylaxis with or without anti-T-cell globulin ATG-Fresenius. Blood, June 2011; 117(23):6375-82.

▽問い合わせ先
info@neovii.com
+41-55-210-05 00

全公表内容はウェブサイト (リンク ») を参照。

ソース:Neovii Pharmaceuticals AG

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