本邦初、株式市場におけるブロックチェーン技術を用いた株主管理サービス(共通株主優待コイン、電子議決権)の実証実験開始、並びに商用利用受付開始のお知らせ

株式会社ウィルズ

From: DreamNews

2017-07-03 09:30

株式会社ウィルズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:杉本光生。以下、「当社」)は、ブロックチェーン技術を活用した株主管理サービス(※共通株主優待コイン「WILLs Coin」、並びに電子議決権「WILLs Vote」)の実証実験を2017年7月3日より開始致します(2017
年9月より商用利用開始予定)
尚、当社の株主管理サービスにおいて、ビッグデータの分析基盤としてマイクロソフト社のパブリッククラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」、テックビューロ社のブロックチェーン技術「mijin(R)」を採用しています。
※「WILLs Coin」は「Bitcoin」や「Altcoin」のような売買可能な仮想通貨ではないため購入できません。上場企業の個人株主に付与される株主優待ポイントを合算し、株主優待商品と交換する為のクローズド型トークンアセットです。


■ブロックチェーン技術の導入目的
当社の「プレミアム優待倶楽部」事業において、上場企業各社が株主優待を目的として株主に付与する株主優待ポイントの他、会員登録、企業アンケート、閲覧、議決権行使といった株主のアクションに対するアクションポイントを提供することで、個人株主の電子化を促進させて参りました。
今般、Fintechの中核技術であるブロックチェーン(地理的に分散されたネットワーク上の共有台帳管理)上でポイント利用や議決権の行使履歴を記録・管理することで、「データ整合性の担保」「改ざん不能」「消失しない」といったブロックチェーンの特性をいかしたプラットフォームを提供することが可能になります。具体的には、各社がそれぞれ付与していた株主優待ポイントを共通株主優待コインに統合させることができ、また信頼性の高い電子議決権行使の仕組みまで実現します。これらにより、当社が注力してきた「IR-navi」事業における機関投資家や外国人投資家、並びにアナリストへのリーチのみならず、アクティブな個人投資家を含めた効率的な株主の一元管理サービスを提供することが狙いです。
※当社は、株主管理装置、株主管理方法及びプログラムとして特許(4978976 号)を取得しておりますが、今般新たに、ブロックチェーン技術による『共通株主優待コイン』を用いた株主優待の統合技術並びに議決権管理システムの仕組みで特許を申請しております。
(平成29年5月31日付出願番号:特願2017-108325)

(1)共通株主優待コイン「WILLsCoin」の概要
当社は、プレミアム優待倶楽部を導入している上場企業各社が、株主優待を目的として個人株主に付与する株主優待ポイントを、株式保有年数に応じた交換手数料(1年目15%/2年目10%/3年目5%)で共通株主優待コイン「WILLs Coin」と交換し、複数銘柄の株主優待ポイントを合算することが出来ます。(例:1年目交換レート:1,000ポイント→850WILLs Coin)
今まで各社毎に分散されていた株主優待ポイントは「WILLsCoin」と交換して、合算することでより魅力的な優待商品やサービスと交換することができるようになります。
個人株主向け会員制サイト「プレミアム優待倶楽部Portal」(β版)上では、交換した株主優待コイン「WILLsCoin」を様々な優待商品やサービスと交換できる他、透明性の高いリアルタイムアンケートの他、株主との双方向マーケティングツールとして、効率的な株主管理サービスの一部を実現します。
注1)「WILLsCoin」との交換手数料は、各社が発行する株主優待ポイントの所有年数によって異なります。例:交換レート(1年目15%/2年目10%/3年目5%)。
注2)「WILLs Coin」の有効期限は、「WILLs Coin」に交換した日から起算して12ヶ月です。但し、最後にコインを使用(交換、利用の何れも可)した日より12ヶ月延長されます。
注3) 「WILLsCoin」は仮想通貨取引市場における売買可能通貨(Bitcoin/Altcoin)ではないため購入出来ません。上場企業の株主に付与される株主優待ポイントを合算し、株主優待商品と交換する為のブロックチェーン技術を利用したクローズド型トークンアセットです。
注4) 「WILLsCoin」は株主から対価を得るものではない為、資金決済法の前払式支払手段ではありません。
注5) 「WILLsCoin」の利用は当社が定める利用規約に準拠します。


(2)電子議決権「WILLsVote」の概要
当社は、ブロックチェーンの特性を活用した電子議決権「WILLsVote」の実証実験を開始致します。ブロックチェーン(地理的に分散されたネットワーク上の共有台帳管理)上で、株主の保有株式数に応じた議決権を個々に発行し、議決権受領者からのみ行使を受け付けることで、透明性の高い、なりすましが不可能な24時間リアルタイム行使を実現します。
議決権行使時は、株主名簿に記載されている株主番号で専用サイトへのログイン認証を行うことで、議決権行使が可能になります。
議決権行使を行った後の行使結果は、マルチシグネチャ(複数電子署名)により、複数人による署名が行われるまで確認することが出来ない為、セキュアな議決権行使結果の集計が可能になります。

■マイクロソフト社、並びにテックビューロ社の選定理由、並びに今後の方向性について
テックビューロ社のブロックチェーン技術「mijin(R)」を活用することで、データの整合性、並びに情報セキュリティが強化され、「WILLs Coin」、「WILLs Vote」の提供が可能となりました。また、当社が進める個人株主の電子化促進において、個人株主の属性情報がビッグデータとして蓄積されて参りますが、ビッグデータの分析基盤として実績の多いマイクロソフト社の「Microsoft Azure」を選定しています。
当社サービス「プレミアム優待倶楽部」導入企業側のメリットとして、アクティブな中長期の保有株主増加が図られ、継続保有率の向上などが特徴として挙げられますが、現在は、過去事例に基づく分析提案に留まっているのが現状です。
今後は、マイクロソフト社のパブリッククラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」の機械学習などのAIテクノロジーを活用することで、適切な株主構成割合へ変化を促進させる為の複合的な分析提案を行うことが可能になります。PR、IR、企業業績、株主動態といった株価に与える様々な影響因子を分析し、株主構成の最適化ソリューションを導き出す研究開発、並びに商用利用の展開を進めてまいります。


■マイクロソフト社、並びにテックビューロ社より
本発表にあたり、日本マイクロソフト株式会社執行役員デベロッパーエバンジェリズム統括本部長伊藤かつら様、並びにテックビューロ株式会社代表取締役朝山貴生様よりエンドースメントをいただきました。
日本マイクロソフト株式会社執行役員デベロッパーエバンジェリズム統括本部長
伊藤かつら様
日本マイクロソフト株式会社は、ウィルズ様の株主管理サービス「WILLs Coin」「WILLs Vote」にMicrosoft Azureを採用いただいたことを心より歓迎いたします。
ブロックチェーン技術を用いた本取り組みをマイクロソフトのクラウドプラットフォームであるMicrosoft Azureによりクラウド提供されることで、より拡張性、セキュリティにおける堅牢性の高い株主優待を目的とした様々なサービスをご提供いただけると考えております。日本マイクロソフトは引き続きウィルズ様と連携し、クラウドを活用した株式市場の発展に貢献してまいります。

テックビューロ株式会社代表取締役朝山貴生様
「WILLs Coin」では、ウィルズ社というサービス運営者、ポイント発行のきっかけとなる企業、そしてそれを獲得する株主という3つの主体が関わってきます。我々の製品mijin(R)では、それらに加え「WILLs Vote」の投票権も含めた全ての勘定を整合性の破綻なく一つのブロックチェーンで処理することができます。我々が培ってきた技術が、サービス開発の大幅な効率化に貢献し、結果としてウィルズ社のビジョンにもある企業価値の最大化に繋がることを期待しております。

■「プレミアム優待倶楽部」事業に込めた思い
これまで当社は、機関投資家向けIR 活動支援システム「IR-navi」事業を主力事業として参りました。1990 年代から様々な上場企業が機関投資家向けIR を強化したこともあいまって、1990 年代後半から各事業会社の機関投資家の株式保有比率が拡大し始めました。
近年では、外国人投資家の東証における株式売買シェアが7 割を占め、日本株全体でみたとき、外国人が30%の株式を保有する現状となっています。各々の上場企業の株主に占める外国人の持株比率が増大するにしたがって、個人株主の重要性が強調されるようになりました。
そこで、当社も個人投資家の様々な投資選好に着目し、株主優待交換機能、株主会員へのメール・アンケートの配信など、当該の上場企業と株主とのコミュニケーションを迅速かつ円滑にする機能を備えた「プレミアム優待倶楽部」事業を立ち上げました。
株主にとっては、様々な優待商品と交換でき、優待ポイントを繰り越すことによってより充実した商品が受け取れるというメリットがあり、上場企業にとっては、アクティブな個人株主の増加、タイムリーな情報配信、株主との双方向のコミュニケーションを通じた、個人株主の長期安定化が図れるというメリットがあります。
今後、上場企業における個人株主の重要性が増し、アクティブな長期安定株主の獲得が経営上の課題となることが予測されるため、クライアント様へ効果的なソリューションサービスを提供でき、資本市場から容認されるよう努めて参ります。

事業に関する更に詳しい情報については、次のウェブサイトをご参照下さい。



(リンク »)




◆株式会社ウィルズについて
1980年代から日本の資本市場は大きく変貌を遂げ、生損保や金融機関による政策投資持分は解消する方向にあります。間接金融依存型の日本型経営は直接金融へと移行し、資金調達方法はより多様化、ボーダレス化が進展しています。
一方“日本株式会社”の株主構成において、外国人投資家と個人投資家はその存在感を高め、発行体である企業は多様化するステークホルダーとの対話を求め始めました。
このような環境下、当社は、金融情報インフラを提供することを通して、効率的な資本市場の形成を目指し、日本の金融市場の未来を強い意志をもって切り開いていきたいという思いを込めて、当社名を「WILLs」にいたしました。
当社の中期経営プランにおいて、主力事業と位置づけている「IR-navi事業」は、インターネットを介して事業会社と機関投資家を結ぶ情報インフラとして、延べ600社の導入実績があります。また、事業会社と個人投資家を結ぶ架け橋となることを目指して開発した「プレミアム優待倶楽部」は、2015年9月よりスタートいたしました。現在は、「IR-navi」と「プレミアム優待倶楽部」のデータベースを連携することで、当社創業以来の経営ミッションである機関投資家と外国人投資家に加え、個人投資家まで一貫した株主管理の効率化を推進するプラットフォームとともに、事業会社からの直接的な情報発信を促進しております。


【本リリースに関するお問い合わせ】
株式会社ウィルズ管理本部広報部:伊藤
電話:03-6435-8151
Website: (リンク »)
Mail:pr@wills-net.co.jp


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