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【ストックホルム2017年8月30日PR Newswire=共同通信JBN】米国からの学生、ライアン・ソープ(Ryan Thorpe)さん、レイチェル・チャン(Rachel Chang)さんが29日、2017 Stockholm Junior Water Prizeを受賞した。両君は赤痢菌、大腸菌、コレラで汚染した水を検知、純化する新しいアプローチが受賞対象になった。スウェーデンのビクトリア王女が、ストックホルムで世界水週間中に開かれた授賞式典中に賞を贈呈した。
2人の授賞中、レイチェル・チャンさんは「私は感動で胸がいっぱいだ。ここに出品されたプロジェクトはすべて、驚くべきもので、真に最高の質だ。このような功績を認められたことは、信じられない思いだ」と語った。
審査員は表彰に際して、「今年の授賞プロジェクトは、安全な飲み水の提供が基本理念である。受賞者のモチベーションは、毎年数百万人の死をなくすことにある。プロジェクトは水の汚染物質を特定、定量化、管理するユニークで迅速かつ高感度の方法を開発した」と述べた。
両学生は赤痢菌、大腸菌、サルモネラ、コレラに汚染された水を、通常の方法よりさらに迅速かつ感度良く検知、純化するシステムを構築した。このシステムは、1リットル当たりの生殖細菌コロニーを1コロニーまで即座に検知し、約10秒でバクテリアの存在を除去する。対照的に、通常の方法では検知できる限界が最高1000コロニーまでで、それも1ないし2日かかる。両学生の新しいアプローチは、水に由来する疾患の罹病と大流行を防止し、飲用水を世界中に拡大することができる。
審査員は「この方法は、先進国と発展途上国の双方に適用可能である。授賞プロジェクトは、飲み水の中にある病原菌に対応するのに優雅なやり方で基礎科学を応用した。プロジェクトは将来の水質保全に革命を起こす可能性を持っている」とコメントした。
ストックホルム国際水協会(Stockholm International Water Institute、SIWI)エグゼクティブディレクターのトルグニー・ホルムグレン氏は「これはすべての人にクリーンな飲み水を提供するという、世界で最も大きな問題の1つを扱う非常に感動的なプロジェクトである。このような手法は、安全な飲み水へのアクセスに際して、人間の大きな可能性を解放するもので、さらに健康へと広げることで数億もの人々の状態を改善する」と語った。
Stockholm Junior Water Prizeコンペは世界の優れた若い科学者を集め、水と環境に対する関心を持ち続けることを奨励する。2017年の最終選考では、33カ国のチームが競った。
ストックホルム国際水協会(Stockholm International Water Institute)、Stockholm Junior Water Prize、世界水週間に関する情報は (リンク ») および (リンク ») を参照。
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Kanika Thakar, SIWI,
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ソース:Stockholm International Water Institute (SIWI)
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