AltairのGlobal Director of Business Development for Math and Systemsを務めるKeshav Sundareshは、「パワートレインと熱管理に特化したソリューションであるAVL CRUISE™ Mでは、開発の早い段階で仮想エンジンモデルを用いてECUを適合できるだけでなく、制御システム開発の検証プロセスもサポートできます。HyperWorksでは現在、パワートレインのシミュレーションおよび最適化向けの、自動化された1D~3Dの統合CAEソリューションとして、NVH・構造・耐久性のそれぞれの専用ソルバーに加え、マルチフィジックス連成やシステムシミュレーションのソフトウェアなどを提供しています。APAのエコシステムにAVL CRUISE™ Mを追加し、エンジンやパワートレイン全体を開発するためのツールセットを拡充することができ、非常に嬉しく思います」と述べています。
数値解析ソルバーであるAVL CRUISE™ Mは、マルチフィジックスシステムシミュレーションを効率よく実行できるほか、きわめて柔軟なマルチレベルモデリング方式を採用しているため、FMIを標準のモデル交換インターフェースとしているサードパーティー製ツールと簡単に連携できます。また、制御機能・制御戦略の開発、HILシステムのxCU適合、試験システム上でのコンポーネント試験にも対応しています。非常に汎用性が高く、開発プロセスのどの段階でも活用できるため、強力なマルチフィジックスシミュレーションがこれまで以上に身近になります。
AVL List社のLead Engineer Real Time & System Simulation, Development Large Engines, Engineering and Technology Powertrain Systemsを務めるRobert Strasser氏は、「APAにAVL CRUISE™ Mを追加することができ、嬉しく思います。AVL CRUISE™ Mは開発プロセスのどの段階でも利用できる稀有なツールであり、企業や研究開発プロジェクトでの大がかりなエンジンシステムシミュレーションや、エンジン制御システムの開発と適合に利用でき、開発期間と費用の削減に寄与します」と述べています。
典型的な使用例としては、パワートレインコンセプトの設計と評価、システムレイアウトの分析、エネルギー流れのバランス調整、エネルギー管理システムの最適化などがあります。モデルの忠実度を柔軟に調整できる機能が搭載されているため、AVL CRUISE™ Mのサブシステムおよび全体車両モデルを、パワートレイン開発プロセスのコンセプト開発から試験までのあらゆる段階で利用できるようになります。
AVL CRUISE™ Mの紹介ウェビナー (リンク ») は、12月15日午前0時(日本時間)に開催予定です。ウェビナーでは、制御機能のモデルベース開発におけるCRUISE™ Mの使い方を中心に取り上げます。ソフトウェアの詳細については、AVL CRUISE™ M (リンク ») の製品ページをご覧ください。
用語解説
Altairパートナーアライアンスについて
Altairの企業向けHyperWorksプラットフォームでは、企業全体でソフトウェアライセンスを共有する、登録ベースのライセンスモデルを採用しています。顧客は共有ライセンス(レンタル)を利用して、Altairが開発したさまざまなソフトウェアやサードパーティ製ソフトウェアアプリケーションに、必要に応じてアクセスすることができます。Altairパートナーアライアンスによってパートナー企業のアプリケーションを新たに追加してHyperWorksプラットフォームを拡張することにより、Altairは、20以上の自社開発ソリューションを含め、実質的に60以上のアプリケーションを提供しています。ユーザーは取得済みのHyperWorks(レンタル)ソフトウェアライセンスを使って、サードパーティ製を含むすべてのアプリケーションを追加料金なしで利用することができます。比類ない柔軟性と便利なアクセス機能を備えたAPAを利用すれば、ソフトウェアを最大限に活用し、生産性と投資対効果(ROI)を最大限に高めることができます。Altairパートナーアライアンスの詳細については、www.altairhyperworks.jp/APAHomeをご覧ください。
AVLについて
AVL社は、乗用車、トラックおよび大型エンジンのパワートレイン(ハイブリッド、エンジン燃焼、トランスミッション、電子制御ドライブ、バッテリーおよびソフトウェア)の開発・シミュレーション・試験のためのテクノロジーを提供している世界最大の独立系企業です。
AVL社の事業分野は、パワートレインエンジニアリング、計装および試験システム、Advanced Simulation Technologies(AST)などです。
AST事業では、AVL社のエンジニアリングの知見に基づいて開発した強力な複合領域シミュレーションプラットフォームを用いて、個々のプロジェクトに特化した実用的なソリューションを提供しています。
AVL社が提供している包括的な各種シミュレーションツールは、オープンかつ柔軟な環境を備えているため、複合領域ソリューションをパワートレイン開発プロセスに容易に組み入れることができます。各プロジェクトに特化したシミュレーションでは、完全検証済みの最先端の実機シミュレーションモデルを利用してコンポーネント / システムレベルの仮想プロトタイピングを行うことで、シミュレーションと設計と試験を最も効率よく組み合わせることができます。
Altairについて
1985年に設立されたAltairは、ビジネスパフォーマンスの改善のために、設計、プロセス、意思決定を統合かつ最適化するシミュレーション技術の開発と様々な分野への適応に注力しています。 2,000人を超える従業員を擁するAltairは、米国ミシガン州トロイに本拠を置き、24ヵ国に69以上のオフィスを構えています。 顧客は多種多様な業種にわたり、その数は5000社以上にも及んでいます。 詳細については、www.altairjp.co.jpをご覧ください。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。