F5ネットワークス、「2018年版 アプリケーションデリバリの状況」の調査結果を発表

F5ネットワークスジャパン合同会社

2018-02-05 11:00

デジタルトランスフォーメーションの取り組み拡大により、アプリケーションサービスが急増 マルチクラウドアーキテクチャが増加し、オートメーションとアプリケーション中心のセキュリティアプローチが必要とされていることが明らかに
F5 Networks (NASDAQ: FFIV)は、「2018年版 アプリケーションデリバリの状況(2018 State of Application Delivery)」の調査結果を発表しました。F5の全世界のお客様を対象に行われたこの調査で明らかになったのは、マルチクラウド展開の加速によって、企業は自社のアプリケーションに最適なクラウドプラットフォームを選択できるようになったということです。その一方で多くの企業が、デジタルエコノミーでの競争力を高めるためにアプリケーションの構成や配置を変えつつあり、これによって複数のクラウドをまたいだ運用管理やセキュリティ確保という、新たな課題に直面していることもわかりました。

F5のビジネスインテリジェンス担当ディレクターであるシンディ・ボロビック(Cindy Borovick)は次のように述べています。
「今年の調査では回答者の多くが、デジタルトランスフォーメーションを推進するためのアプリケーションインフラを、どのように確立していくかが重要だと明言しています。そして、結果的に多くの企業が、マルチクラウドへの移行を推進しています。これによって、競争優位性やイノベーションを生み出すための基盤を確立することが可能になり、デジタルエコノミーにおけるビジネスを成功に導けるようになるからです」

今回で4年目となる「アプリケーションデリバリの状況 (リンク ») 」の調査では、企業がアプリケーションを迅速、スマートかつ安全に展開する上で、アプリケーションサービスが極めて重要な役割を担っていることが改めて検証されました。今回の調査では、全世界のIT/ネットワーク/アプリケーション/セキュリティのプロフェッショナル3,000名以上が、パプリックおよびプライベートクラウドとマルチクラウドの導入状況から、セキュリティの課題、オートメーション、オーケストレーション、さらにはエンタープライズアプリケーションサービスの未来に至るまで、アプリケーションデリバリに関する幅広い質問に回答しています。

調査結果の注目ポイント
今回の調査は全世界を対象に行われており、回答者の業種も政府機関、金融サービス、IT産業、教育など、多岐にわたっています。また回答者の職種も、システム基盤、ITセキュリティ、アプリケーション開発、DevOpsに従事するエンジニアや管理者から、経営層まで幅広くカバーしています。

調査結果における注目すべきポイントは、以下の通りです。

・「デジタルトランスフォーメーション」が新しいアーキテクチャの導入やIT最適化の原動力に
デジタルトランスフォーメーションを推進する上で最も重要なことは、現在においても、IT基盤とプロセスの最適化であると、72%が回答しています。また約半数(49%)は、デジタルトランスフォーメーションがアプリケーションをクラウドシフトさせる要因になっていると回答しています。さらに47%が、このような状況がアプリケーション開発手法にも変化をもたらしているとし、41%はコンテナやマイクロサービスなど、新しいアプリケーションアーキテクチャを検討していると回答しています。

・マルチクラウドにより「アプリケーションごとに最適なクラウドを選択する」戦略が可能に
大半の企業は、アプリケーションごとに最適な環境を選択するようになっており、その結果としてマルチクラウド環境へのシフトが進んでいます。回答者の87%が複数のクラウドを使用していると回答し、56%はクラウドの選択をそれぞれのアプリケーションごとに行っていると回答しています。

・アプリケーションサービスは未来への入口
企業は、アプリケーションの速度、安全性、および可用性を維持するために、平均16種類のアプリケーションサービスを利用しています。セキュリティは依然として最も重要なアプリケーションサービスですが、今回の調査では、IT組織がデジタルエコノミーへの準備を進めていることに伴い、ゲートウェイサービスのニーズが高まっていることがわかりました。今後12カ月間に導入が計画されているアプリケーションサービスのトップ5の中には、SDN、API、IoT、HTTP2が含まれていますが、これらはすべてアプリケーションゲートウェイに関係しています。

・マルチクラウド化に伴いセキュリティへの自信は低下
デジタルトランスフォーメーションの取り組みの拡大に伴い、企業がクラウド基盤を利用するアプリケーションが増加しています。しかしパブリッククラウド内で展開するアプリケーションを対象としたセキュリティ確保に関して、企業が保有している経験とノウハウはまだ不足しており、攻撃に対して適切に対処できるという自信は低下傾向にあります。実際に今回の調査結果では、回答者の28%が、アプリケーションの保護が最大のセキュリティ課題であると回答しています。そのためにWeb Application Firewall(WAF)を導入する企業が増加しています。すでにWAFを導入している企業は70%に達しており、19%が今後12カ月以内の導入を計画しています。

・オートメーションとオーケストレーションが今後さらに拡大
IT部門はプログラマビリティの導入を進めており、オートメーションとオーケストレーションに関する標準化にも積極的に取り組んでいます。その目的は、IT環境をよりスリムで弾力性の高いものにし、運用コストを削減することです。回答者の約4分の3(74%)は、IT基盤運用のオートメーションが「ある程度」または「非常に」重要であると述べています。また70%が、IT環境をよりスリムで弾力性の高いものにして運用コストを削減するため、すでにオートメーションを活用していると回答しています。そして過半数(51%)が、このようなニーズへの対応をさらに進めるため、オートメーション活用の拡大を検討しています。

その他の関連情報
・2018 State of Application Deliveryのレポート
(リンク »)  

F5ネットワークスについて
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※本報道資料は米国で1月16日に発表したプレスリリース (リンク ») の抄訳版です
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