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【海口(中国)2018年4月23日新華社=共同通信JBN】中国の入国管理局(State Immigration Administration)は18日、中国最南端島の省の改革・開放支援策として、5月1日から海南島を訪れる59カ国からの外国人観光客にビザなし渡航を広げる、と発表した。
新政策では、ロシア、英国、フランス、ドイツ、英国など59カ国の団体や個人の観光客は、ビザなしで海南島を訪れ、最大30日間滞在できる。旅行代理店を通して予約することが条件となる。
海南島は2000年から21カ国からの団体観光客に15日間のビザなし滞在を認めており、2010年にはさらに5カ国追加した。
入国管理局のクー・ユンハイ副局長は「ビザなし政策を個人に拡大し、滞在を最大30日まで増やしたことによって、政府はさらに多くの海外からの観光客を招致し、観光産業を育成し、外国の人びとのニーズを満たすことを目指す」と述べた。
海南島へのビザなし渡航の緩和は、中央当局が21日発表した、海南島の改革開放の深化を支援することに関する指針で述べられているように、海南島を「中国的特徴を持つ自由貿易港」に組みこむという中国の取り組みの一環である。
海南島は近年、海外からの観光客に人気の熱帯リゾートになっている。2017年には対前年比で50%近い増加の110万人を超える数の外国人観光客が訪れた。
昨年、海南島はビザなしで26カ国から32万人近くを受け入れた。2016年に記録した数の3.5倍になる。インドネシア、カザフスタン、マレーシア、韓国、ロシアが全体の90%以上を占めた。
Hainan Tourism Development Commission(海南観光開発委員会)のスン・ユイン局長は「新政策は海南島に活力を注入し、世界的な観光スポットにするというわれわれの目標に一歩近づけるだろう」と述べた。
海南省の省都海口市の旅行代理店協会のマイ・ウェイウェン事務局長によると、協会は200以上の地元旅行代理店の従業員に語学と文化の研修をする計画だ。
ビザなし対象国との間の直行便を増やす計画も進んでいる。海南島には既にドイツ、マレーシア、タイなどの国との57の国際便が乗り入れており、今年は少なくとも16の新たな国際線が計画されている。2020年までには少なくとも国際線を100路線に増やすことを目指している。
ソース:Hainan Tourism Development Commission
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