◆関西大学博物館が神戸市立博物館とコラボ◆企画展「地図皿にみる世界と日本」を開催~江戸時代の地図皿や若かりし葛飾北斎の挿絵から当時の世界観に迫る~

関西大学

From: Digital PR Platform

2018-06-25 20:05




関西大学ではこのたび、神戸市立博物館共催のもと、江戸時代の貴重な地図皿コレクションおよび地図資料約40点を展示する夏季企画展「地図皿にみる世界と日本」を、7月2日(月)から千里山キャンパス博物館特別展示室にて開催します。




【本件のポイント】
・神戸市立博物館の古地図コレクションから源内焼や伊万里焼の地図皿を紹介
・本学が所蔵する江戸時代の地図や地誌書などから、当時の人々の世界観に迫る
・勝川春朗(葛飾北斎が浮世絵画壇に登場した際の最初の画号)の挿絵が入った資料も展示
・学芸員による展示解説や、子供たちが手作り南蛮屏風に挑戦する関連イベントも実施


江戸時代半ばから日本図や世界図などの「地図」をデザインにとりいれた工芸品が製作されました。その代表が陶磁器の皿を彩った「地図皿」です。本企画展では、神戸市立博物館の古地図コレクションのなかから、源内焼や伊万里焼の地図皿を中心に展示します。さらに、関西大学図書館が所蔵する江戸時代の地図や地誌書も展示し、当時の人々の世界観に迫ります。

地図皿の始まりは、宝暦年間(1751~64)に平賀源内が指導したと伝わる源内焼といわれています。源内焼地図皿のデザインには、緯度線や方位盤のある科学的・実証的な地図が添えられており、異国に強く関心を示した源内らしさがうかがえます。一方、天保年間(1830~44)に有田で製作された伊万里焼の地図皿は、行基図と呼ばれる簡略な日本図の周囲に吉祥文様が配されています。また、現代の私たちの好奇心をくすぐる空想上の国々も描かれており、江戸時代の人々にとっての世界と日本を考える上で、示唆に富むものと言えます。

7月14日(土)には神戸市立博物館学芸課長・小野田一幸氏と同博物館学芸員・中山創太氏による講演会、7月24日(火)には本学博物館学芸員による展示解説、さらに8月2日(木)、3日(金)には子供たちが手作り南蛮屏風に挑戦するイベントも開催します。つきましては、ご多忙のところ恐縮ですが、取材のご検討をよろしくお願いいたします。

   <関西大学博物館2018年度夏季企画展「地図皿にみる世界と日本」開催概要>
【会期】 7月2日(月)~8月5日(日)開館時間:10:00~16:00 
     日曜・祝日休館(7月16日(月)、8月5日(日)は特別開館)

【会場】 千里山キャンパス 関西大学博物館 特別展示室
         大阪府吹田市山手町3-3-35(阪急千里線「関大前」駅北出口から徒歩約10分)

【対象】 どなたでも可(無料・事前申込不要)

【内容】 神戸市立博物館が所蔵する古地図コレクションのなかから地図皿を中心に、
     地図柄が流行した時代背景を理解するための南蛮屛風(高精細複製)や地図、
     地誌書などの関連資料を合わせた40点余りの資料を展示。


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     ■ 関西大学博物館2018年度夏季企画展「地図皿にみる世界と日本」の詳細
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地図を文様として描いた陶磁器、すなわち「地図皿」と呼ばれたものは、江戸中期以降からみられ、天保年間(1830~44)には、有田を中心に盛んに生産されるようになります。元々、武士の間で出世を願ったハレの場で使われていたとされる地図皿は、やがて一般庶民の間でも大流行します。円形、角形、扇形、木の葉形などの形状、青海波、飛鶴、菊花、松葉といった地図皿を彩るデザインからは、江戸時代の人々がいかに地図皿というものを楽しんでいたかがうかがえます。

それらの皿には世界図、日本図、九州図などが広がり、中には現在の私たちの常識と合致するところもあれば、地理的現実とかけ離れたところも描かれています。また、好奇心をくすぐられるような国々の名前もみられます。

本企画展は神戸市立博物館と共催し、同館の地図皿コレクションの精華ともいえる地図皿23点を中心に展示します。さらに、地図柄が流行した時代背景を理解するため、南蛮屏風(高精細複製)や地図、地誌書などの関連資料を合わせた40点余りの資料を通して、当時の人々がみた世界と日本をご覧いただきます。


(主  催) 関西大学博物館 共催:神戸市立博物館
(会  場) 関西大学博物館 特別展示室 ※入館料無料、事前申込不要
(会  期) 7月2日(月)~8月5日(日) ※開館時間 10:00~16:00
(休 館 日) 日曜日、祝日
(特別開館) 7月16日(月)、8月5日(日)


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   ■ 主な展示品
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【画像1】拾芥抄(中末、下本・下末巻合冊) 
洞院公賢撰、藤原実煕増補/村上勘兵衛刊行  明暦2年(1656)関西大学図書館蔵
日本で初めて刊行された日本図は、一枚物の地図ではなく、慶長期(1596~1615)に刊行された版本の中に収められた「大日本国図」でした。「拾芥抄」は中世の百科全書の一つで、見開き2ページにわたりその日本図が所載されています。ここには、本州、四国、九州といくつかの島々が描かれるのみで、北海道(蝦夷)や沖縄(琉球)は描かれていません。地図皿には、日本の周囲に様々な地名が描かれており、当時の人々が知りえた地理情報や世界観をとり入れていたことがわかります。


【画像2】小人じま七々里富貴 
木膳亭坪平著、勝川春朗画   寛政6年(1794)刊 関西大学図書館蔵
小人の国を題材にした黄表紙(江戸時代の絵本の一種)です。海に漂着した大仏の頭に小人たちが大漁を祈願したところ、一匹のマグロが浜に入り込み、それを獲って大儲けをしたという話が掲載され、寛永通宝の銅銭およびマグロとの対比で、「小人」というイメージが際立っています。勝川春朗(かつかわしゅんろう)(1760~1849)は、葛飾北斎が浮世絵画壇に登場した際の最初の画号で、黄表紙、洒落本などの挿絵を多数発表しました。


【画像3】三彩南北アメリカ大陸図六稜形皿 18世紀後半 神戸市立博物館蔵(南波コレクション)


【画像4】金彩染付日本図皿 19世紀前半 神戸市立博物館蔵(池長コレクション)


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   ■ 関連企画
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◆講演会
「江戸時代のワンダーランド」 小野田 一幸 氏(神戸市立博物館 学芸課長)
「地図皿を彩る地図と意匠」  中山 創太 氏 (神戸市立博物館 学芸員)

(日  時) 7月14日(土)13:00~15:00
(場  所) 千里山キャンパス 関西大学博物館
(定  員) 100名(要事前申込、先着順受付)
(参加費) 無料
(申込方法)「地図皿講演会」と明記して、(1)氏名(漢字・ふりがな)、(2)連絡先(電話番号・
       E-mailアドレス)を記入の上、E-mailまたは往復はがきにて申込。
(申込先) 関西大学博物館事務室
      〒564-8680 大阪府吹田市山手町3丁目3-35  
       E-mail:hakubutsukan@ml.kandai.jp
(問合せ先) 関西大学博物館事務室
       TEL:06-6368-1171(9:00~17:00)

◆学芸員による展示解説
(日  時) 7月24日(火)13:00~13:30
(場  所) 千里山キャンパス 関西大学博物館 特別展示室
(対  象) どなたでも可(無料・事前申込不要)

◆キッズミュージアム「手作り南蛮屏風に挑戦!」
(日  時) 8月2日(木)、8月3日(金) 各日10:00~11:00、13:00~14:00の2回実施
(場  所) 千里山キャンパス 関西大学博物館
(定  員) 各回12名(無料、要事前申込、先着順受付)
(対  象) 小学3年生以上
(申込方法) 電話申込 
       7月12日(木)10:00から受付開始(先着順で定員に達し次第締め切り)
(申込先) 博物館キッズミュージアム参加受付専用電話
       TEL:06-6368-1112(7月12日(木)~8月3日(金)まで有効)
(その他) キッズミュージアムについては、博物館のウェブサイトで公開
        (リンク »)

▼本件に関する問い合わせ先
総合企画室 広報課
浦田、寺崎
住所:大阪府吹田市山手町3-3-35
TEL:06-6368-1507
FAX:06-6368-1266
メール:kouhou@ml.kandai.jp


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