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【ボストン2018年7月3日PR Newswire=共同通信JBN】スーパーキャパシター(電気二重層コンデンサー)は今後大きな市場となるだろう。それは幅広い特殊化学品や付加価値原料のサプライヤーの関心を引くだろう。IDTechEx Researchの新たなリポート「Supercapacitor Materials and Technology Roadmap 2019-2039(スーパーキャパシターの素材と技術ロードマップ2019年-2039年)」はこれらの事実を独自に評価し、デバイスの変異(バリエーション)や新素材性能の市場におけるギャップを特定している。われわれは、身近な炭素電極やおなじみの2つの電解質を超えて、多様な有機および無機の化学物質や新しい形態に急速に移行しつつある。液体からセラミックまで多くの遷移金属酸化物やその他の化合物がいま、注目を浴びている。これには例えば、より新しい炭素同素体、金属有機構造体、MXene、有機物、2D 化合物が含まれる。リポートでは、リチウムイオン電池は家内工業だったが、大きな市場になったことで、付加価値素材企業が、デバイスメーカーが対応できなかった重要な材料を製造することにより成長したと指摘している。これはスーパーキャパシターでも起きるだろう。
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スーパーキャパシター事業の成長は、新しい優先事項によって加速されつつある。構造的スーパーキャパシターは、バッテリーのような機能やその他汎用電解キャパシター(コンデンサー)に代わる機能については、疑似静電容量を最大化するものになると考えて欲しい。
バッテリーやキャパシターでは現在不可能な耐荷重性、スマートスキン、繊維および紙バージョンに関しブレークスルーが起きている。性能のニーズは、最新の電解質を備えた新しい活性電極材料と形態の最良の組み合わせの評価に先立って優先される。われわれは、コストダウン、エネルギー密度アップ、耐荷重性、形成可能な構造的スーパーキャパシター、ソリッドステートな「質量ゼロのエネルギー」、自己放電率の低減、長寿命、不燃性材料などを必要としている。市場におけるギャップを知ろう。
Supercapacitor Materials and Technology Roadmap 2019-2039は、IDTechEx Researchのリポートである「Supercapacitor Technologies and Markets 2018-2028(スーパーキャパシティー技術と市場2018-2028年)」をさらに詳細に掘り下げたリポート(ドリルダウンリポート)である。また、エネルギー貯蔵とバッテリー消耗に関する評価の高いIDTechExシリーズの一部である。
このリポートは、材料、部品、システムサプライヤーからデバイスおよび回路メーカー、製品インテグレーター、施設マネジャーに至るすべてのバリューチェーンをサポートするものである。これは材料とデバイス技術の長所と短所およびこれからのロードマップを理解したいと望む人々を対象としている。この作業は、進歩状況を把握し、進化する見解を評価するために集中的に各地を旅行している博士レベルのIDTechEx専門家の最新のインタビュー、プレゼンテーションおよび分析に基づいている。
過去にはスーパーキャパシターはコストとパラメーターを10倍以上向上させたが、これが再び起こり、多数の新しいアプリケーションに道を開くだろう。例えば、ストップ-スタート・マイクロハイブリッド車で既に成功しており、IDTechExは後継の48Vマイルドハイブリッドのバッテリーをいつ取り換えるか計画を立てるのは理にかなっていると主張している。IDTechExはこれだけでも、アドレス可能なスーパーキャパシター材料ビジネスは年間数十億ドルの規模になると指摘しているからだ。
この新しい高度な技術は驚異的である。いくつかの実験的なスーパーキャパシターは、マイナス110°Cから300°C で動作する。120Hzのパワーサプライ(電力供給)バージョンが実証されている。他方、耐荷重スーパーキャパシターは時として、それらが置き換えるダムな構造より軽量を達成することがある。バッテリーは物の重量をより重くするが、スーパーキャパシターはより軽量化する-「負の質量」のエネルギー貯蔵か?スーパーキャパシターの材料はまさにエキサイティングなものだった。
Supercapacitor Materials and Technology Roadmap 2019-2039には、バリューチェーンを通じて60以上の組織が関わっている。限られた時間しかない人々のためには、包括的な「Executive Summary and Conclusions(要旨と結論)」が用意されている。
イントロダクションでは、最適化されている現象とスーパーキャパシターおよびそのバリエーションから出現するさまざまな構造を説明する。疑似静電容量がより良く理解され、デバイスの仕立てのツールとして使用される理由を学ぶ。階層的な伝統的な電極形態とより新しいエキソヘドラルなオプションの両方が、異なるバリエーションに必要なさまざまな電極で必要とされる。実際、電極-電解質のマッチングは、焦点のソリッドステートが考慮された水性およびイオン性の電解質にとって不可欠である。達成されたパラメーターと比較する詳細なチャートを参照。
第3章では電解質を説明、第4章では遷移金属酸化物と金属有機構造体におけるプライオリティ変更をカバーする。第5章はグラフェンが非常に重要だが、このストーリーの一部に過ぎない2D 材料への新しいアプローチについて説明しているが、このアプローチは現在、MXenesなどが採用している。
第6章は特にグラフェン、カーボンナノチューブ、カーボンエーロゲルを極めて重要なものとして取り上げている。エーロゲルは素晴らしい耐荷重コンポネントを可能にするものだ。第7章は構造的スーパーキャパシターの重要な働き-耐荷重形態、スマートスキン、繊維および紙構造-を取り上げ評価する。ここでは伸縮性をもつ柔軟な形態などを学ぶ。リポートは、毒(有害なもの)がどのように置き換えられるかその方法を考察して完了する。
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▽メディア問い合わせ先
Charlotte Martin
Marketing and Research Co-ordinator
c.martin@IDTechEx.com
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ソース:IDTechEx
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