<写真展のご案内>言葉を超えた写真家 富山治夫 『現代語感』

富士フイルム株式会社

From: 共同通信PRワイヤー

2018-07-30 14:00

2018年5月

富士フイルム株式会社

FUJIFILM SQUARE 写真歴史博物館 企画写真展
「言葉を超えた写真家 富山治夫 『現代語感』」
開催のお知らせ

 FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)写真歴史博物館では、2018年8月1日(水)から10月31日(水)まで、言葉を超える写真で時代を表現し続けた写真家・富山治夫の作品展を開催いたします。

 日本の進路を決める転換期となった1960年代。週刊誌の創刊ブームが起こり、ジャーナリズムが全盛を極めたその当時、現場の第一線で活躍していた写真家の一人が富山治夫です。『朝日ジャーナル』誌で「現代語感」の連載がスタートしたのは、その最中である1964年、「過密」というテーマからでした。
 独学で写真を学んだ後、『女性自身』誌、朝日新聞出版写真部の嘱託カメラマンとして活躍していた富山は、この「現代語感」によって頭角を現しました。同企画は、当時のマスメディアで頻繁に登場していた「過密」「連帯」「許容」といった二字熟語をテーマに、写真とエッセイの競作で試みられた社会時評です。写真を朝日新聞出版写真部員が分担し、飯沢匡氏や大江健三郎氏らがエッセイを執筆したこの連載は、飛躍的な経済成長を遂げ、価値観が大きく変わろうとしていた日本の世態を鋭く風刺し、人気を博しました。中でも、富山の作品は独特の言葉の解釈とユーモア溢れる表現力で異彩を放ち、読者に圧倒的な印象を残しました。富山はその後もライフワークとして約40年にわたり、時代と言葉を撮り続け、複数の雑誌で「現代語感」として断続的に作品を発表し続けました。

 本展は、富山治夫の代名詞ともいえる「現代語感」のシリーズより、本人が1998年に自選し制作したオリジナル・プリントを展示いたします。富山は、自分は職人であると語り、独自の職業観で「写真ほど素敵な商売はない」と綴っています。特異な感性で時代を明快にとらえた作品群は、言葉を超えた写真表現の原点と可能性を再認識させるものです。また、平成から新たな元号へ移ろうとしている今日において、昭和を象徴的に映像化した本作を見つめ直すことは、日本の歩みを振り返る絶好の機会となることでしょう。言葉を超越した富山治夫の写真の世界をどうぞご堪能ください。

●富山治夫(とみやま はるお)プロフィール 1935 – 2016
1935年、東京・神田に生まれる。『女性自身』誌、朝日新聞出版写真部の嘱託カメラマンとして活躍し、1964年から『朝日ジャーナル』誌の連載「現代語感」の写真を分担。1966年よりフリー。1978年、写真展「JAPAN TODAY現代語感」(インターナショナル・センター・オブ・フォトグラフィー、ニューヨーク)を開催。主な受賞歴に、日本写真批評家協会新人賞(1965年)講談社出版文化賞(1978年)日本写真協会年度賞(1980年)芸術選奨文部大臣新人賞(1981年)紫綬褒章(2003年)スポニチ芸術大賞(2005年)旭日小綬章(2012年)など。主な写真集に『現代語感』(中央公論社、1971年)『佐渡島』(朝日新聞社、1979年)『京劇』(全2巻、平凡社、1980年)『禅修行』(曹洞宗出版部、2002年)『現代語感 OUR DAY』(講談社、2004年)などがある。2016年、肺がんのため逝去。享年81。


企画展名 : FUJIFILM SQUARE 写真歴史博物館 企画写真展
     「言葉を超えた写真家 富山治夫 『現代語感』」
開催期間 : 2018年8月1日(水)-10月31日(水)
       10:00-19:00 (入場は終了10分前まで) 会期中無休
会  場 : FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア) 写真歴史博物館
       〒107-0052 東京都港区赤坂9丁目7番3号(東京ミッドタウン・ウエスト)
       TEL 03-6271-3350  URL (リンク »)
作品点数 : 26点(予定)
入 場  料 : 無料
     ※ 企業メセナとして実施しており、より多くの方に楽しんでいただくために入場無料にしております。
主  催 : 富士フイルム株式会社
協  力 : 富山治夫アーカイヴス
監  修 : 西田 勇
後  援 : 港区教育委員会
企  画 : フォトクラシック                               (敬称略)


【写真展併催イベント】ギャラリートーク
白谷達也氏(元 朝日新聞出版写真部長)をゲストに迎え、写真家・富山治夫と「現代語感」についてお話を伺います。

日時:2018年9月29日(土)14:00– /16:00– 各回ともに約30分の予定です。
会場:フジフイルム スクエア 写真歴史博物館
         ※座席はございません。
         ※参加無料、申し込み不要

FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)
写真を中心とする富士フイルムのフォトギャラリー&ショップ。入館無料で、どなたでもお気軽にご覧いただけます。
クオリティの高いさまざまなジャンルの写真を展示する富士フイルムフォトサロン、写真とカメラの歴史を学べる写真歴史博物館のほか、最新の富士フイルム製品をご体験いただけるコーナーや、TVCMでおなじみの「ASTALIFT」をはじめとするスキンケア・サプリメント商品の販売を行うショップもあり、幅広い層の方にお楽しみいただける施設です。皆様お誘いあわせの上、ぜひご来場ください。

写真歴史博物館は、2017年公益社団法人企業メセナ協議会※1より、「芸術・文化振興による社会創造活動」として「THIS IS MECENAT2017」の認定を受けております。
※1:企業による芸術文化支援(メセナ)活動の活性化を目的に1990年に設立された、日本で唯一のメセナ専門の中間支援機関。

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