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【香港2018年9月21日新華社=共同通信JBN】国際的製造業中心都市と世界の金融センターとの間の密接な産業間協力が行われた時、周辺の国・地域にはどのようなメリットがあるのか? 2018 Joint Promotion Conference of Dongguan-Hong Kong Industry Cooperation(東莞 - 香港産業協力2018年共同推進会議)が9月21日午前、香港で開催された。専門家の視点から見ると、広東・香港・マカオ大湾岸圏の建設は、東莞と香港の協力に乗数効果をもたらし、アジア太平洋地域および「一帯一路構想」に沿った諸国の経済発展に利益をもたらす。
東莞は国際的製造業都市として、工業生産の確固たる基盤を持っている。現在東莞は、約50万の法人企業と17万の工業企業を含む100万超の市場実体を抱えている。30以上の産業と6万種類の製品が製造システムを完成させており、うち電子情報産業とその支援産業は90%を占め、成長産業のニーズに応えている。
しかしながら香港は、国際貿易、金融サービス、海運および現代的なサービスのセンターを代表している。香港は、改善された法律・司法制度に加え、広範なグローバルビジネスネットワークと内外の市場に精通した才能を誇っている。
中国の大湾岸圏の中心にあるこの2つの都市は、相互接続性を強化し続けながら、互いの力を一層引き出し、開発の範囲を拡大する。
同会議を組織した東莞市の肖亜非市長は「東莞は、地理的な位置、開発のためのスペース、支援する産業、運用コスト、およびビジネス環境において優位を獲得している」と語った。同市長は、東莞は香港開放のための重要な窓を最大限に活用することにより、国際的イノベーション、先進産業、および高度な能力を持つ人材を集め、大湾岸圏の統合開発をさらに進める、と語った。
Asia-Pacific Innovation Economic Research Instituteのリー・ジージエン所長は「香港と東莞は大湾岸圏の行政上の障壁を打破するための新たな協力メカニズムとシステムの形成を先導する必要がある」と述べた。さまざまな産業の協力増大につれ、より多様な分業が出現し、加工貿易が支配的だった時代に東莞で生産された商品が香港で販売されるという協力モデルは姿を消すと予想される。今日では、協力を深めるために独自の利点を活用することで、香港は研究開発とサービスにより注力し、東莞は研究成果とインテリジェント製造の商業化に特化している。
リー氏は、両都市間の産業協力が、周辺の国・地域の成長に大きな刺激を与えると考えている。例えば、東莞は香港と協力し、一帯一路構想沿いの国々の自由貿易港ないし近代工業団地の建設を支援してきた。具体的には、香港は貿易、物流、金融サービスなどの業界向けのトップレベル計画立案能力を持ち、東莞は港湾関連産業と実体経済を促進する上で製造上の優位性を十分に発揮する。
中国共産党東莞市委員会のリアン・ウエイドン書記は「大湾岸圏建設戦略は、香港と東莞がすでに深く多様な協力を強化し、より高いレベルの世界的カウンターパートと競争する新しい歴史的機会を提供してきた」と語った。大湾岸圏の都市クラスターの成長において、両都市の協力は重要な役割を果たす必要がある。
ソース:The People's Government of Dongguan Municipality
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