【イベントレポート】「JAPAN HOUSE フォーラム 2019」を開催

外務省 戦略的対外発信拠点室

From: 共同通信PRワイヤー

2019-04-03 17:00

2019年4月3日

外務省 戦略的対外発信拠点室

ジャパン・ハウスの「今」と「これから」を考える
「JAPAN HOUSE フォーラム 2019」を開催
日本を知る衝撃を、世界へ。
海外拠点を活用した出展者や団体が登壇し、
意義や今後の展開について意見を交換

 世界のより多くの人たちに対して日本の魅力の諸相を「世界を豊かにする日本」として表現・発信し、日本への理解と共感の裾野を広げていくための海外拠点事業「JAPAN HOUSE」(以下、ジャパン・ハウス)について、日本を表現する意欲と才能ある方々へ活動実績と今後の展開をご案内する「JAPAN HOUSE フォーラム 2019」を、3月25日(月)に、BASE Q(東京ミッドタウン日比谷)で開催しました。ジャパン・ハウスの海外拠点を活用した企画展出展者や自治体関係者などが登壇して成果を報告し、今後の展開について活発な意見交換を行いました。

 「ジャパン・ハウス」の総合プロデューサーである原 研哉氏は、「ジャパン・ハウスは日本の資源である日本文化の深いエッセンスに触れる企画を提供している。三施設の入館者数は予想をはるかに上回り、現地でも好評を得ている」と実績を説明。今後の展開として「日本のアーティストや自治体にジャパン・ハウスをもっと知っていただき、さらに発信力のある場になるよう活用していただきたい」と語りました。

 「ジャパン・ハウス巡回展」をテーマにしたパネルディスカッションでは、第一期巡回企画展の出展者が登壇。それぞれの展覧会の内容を紹介し、岩田正輝氏(藤本壮介建築設計事務所)は「三拠点それぞれで異なる立地や展示条件に合わせ、さまざまな展示にチャレンジできた」、山中俊治氏(東京大学教授)は「現地スタッフの意欲が高く意見を交わしながら展示を作る楽しみがあった」と、体験を話しました。原氏は「海外で巡回展を開くための仕組みはまだ少ない。世界に発信したい若いクリエイターにぜひこの場を活用してほしい」と、今後の活動に期待を寄せました。

 「ジャパン・ハウスの未来と地域」をテーマにしたパネルディスカッションでは、ジャパン・ハウスを活用して地域の魅力の発信を行った自治体関係者が登壇し、成果やこれにより生まれた現地との関係を語りました。池上重弘氏(静岡文化芸術大学副学長)は「県内の大学生と現地の若い世代との交流が実現」、國定勇人氏(新潟県三条市市長)は「地場産業の情報発信により理解と交流の契機になった」、須崎充博氏(三重県伊勢市理事)は「伊勢市に関心を持つ国際機関や海外の教育機関とネットワークの構築が実現した」と成果を話し、地方公共団体としての展望とジャパン・ハウスとのこれからについて意見を交換しました。登壇者のその他のコメントに関しては、別紙資料をご覧ください。


【画像: (リンク ») 】
原 研哉氏、岩田正輝氏、山中俊治教授によるパネルディスカッション


【画像: (リンク ») 】
國定勇人氏、池上重弘氏、須崎 充氏によるパネルディスカッション

パネルディスカッション 登壇者
「ジャパン・ハウス巡回展」
 岩田 正輝 氏(藤本壮介建築設計事務所 設計本部長)
 原    研哉 氏 (ジャパン・ハウス総合プロデューサー)
 山中 俊治 氏 (東京大学 教授) 
「ジャパン・ハウスと地域の未来」
 池上 重弘 氏 (静岡文化芸術大学 副学長)
 國定 勇人 氏 (新潟県三条市 市長)
 須崎 充博 氏 (三重県伊勢市 理事)

パネルディスカッション 登壇者のコメント
【ジャパン・ハウス巡回展】
■岩田正輝氏
三拠点は、立地や施設構成が異なるので、それぞれ展示内容を変えることで、個性ある企画展を実現できた。ロンドンでは地下、ロサンゼルスではショッピングモールに位置しており誘客の心配があったが、展示を工夫することで多くの人に見学してもらうことができた。
■山中俊治 氏
三拠点のどのスタッフも企画に対して意欲的で、展示のスキルも高く、現地では大変助かった。それぞれの施設のキュレーターは、見学者アピールできるよう考え、ときにはタイトルの変更まで提案してくるが、協力し合うことで、より現地の人に関心を持ってもらえる展示が実現したと感じている。
■原 研哉氏
第一期巡回企画展は、日本人が持つ繊細さを表現した作品から最先端の技術まで三者三様の企画を実現でき、今後につながる導火線のような役割を果たした。ジャパン・ハウスは、展示と同時に、物販や食の提供をすることで、複合的に日本文化を伝えることに成功している。現地での認知度も上がっており、第一期に続き、今後の公募ではぜひさまざまな才能を持つ人たちにこの場を活用してもらいたい。

【ジャパン・ハウスの未来と地域】
■池上重弘 氏
モノではなく人を通じた情報発信をテーマとして県内の大学生を選抜し、ジャパン・ハウス サンパウロでインターンシップを実施。これにより、現地のスタッフやアーティストとの交流が生まれ、情報発信の“ハブ”ができたことが成果である。次年度も学生を派遣することが決定しており、継続化によりさらなる交流の深化を期待している。また、ブラジル人居住者が多い静岡県にとって、ブラジル人との交流促進は大きな地域課題であり、その点でもサンパウロでの交流は意義深い試みとなった。
■國定勇人 三条市 市長
ロンドンで燕三条の金属加工の技術や伝統を紹介する企画展を実施。これをきっかけに英国人観光客が当市の工場を訪れたり、同業者が来訪してビジネス面での交流にも発展。伝えたいことがしっかりと海外の方の心に刺さる展示ができたと感じている。それだけに、この制度を利用する自治体は、自分たちの発信したいことを掘り下げることが大事。ジャパン・ハウスの現地スタッフも質の高い展示ができるようにさまざまな努力をしてくれるので、協力し合ってよい企画を実現していただきたい。
■須崎充博 伊勢市 理事
たんなる地域のPRではなく、“ほんもの”を世界に発信していくといるジャパン・ハウスの姿勢に共感し、初年度の公募に参加した。企画展はまだ実現していないが、それに向けて準備を進める中でネットワークが広がったことが財産となり、ロサンゼルスの大学でのイベントや、ブリティッシュカウンシルとの交流プログラムが実現している。世界に三拠点で日本文化を深い視点で発信するジャパン・ハウスは、伊勢市のような特徴的な文化を持つ自治体の情報発信にふさわしい枠組みであり、ぜひ利用したいと考えている。

当日の様子

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ジャパン・ハウスについて
 ジャパン・ハウスは、展示やセミナー、日本の製品の展示・販売、食の提供などを通して、日本の様々な魅力や政策を発信する施設です。これまで日本に関心のなかった人々を含む幅広い層に向けて理解や共感を創出し、親日派 ・知日派を拡大することを目的とします。
 2017年にサンパウロ、2018年にロサンゼルス、ロンドンの3都市に開設し、各施設を回る巡回展などを実施。世界と日本の間にさらなる知的交流や新たなビジネスチャンス、多様な地方への来訪者を生み出す誘因を作っていきます。

 詳しくは、ジャパン・ハウスH.P.をご覧ください。
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