オープンワーク株式会社
オープンワークの社員クチコミを使った論文が、
2018年度 証券アナリストジャーナル賞を受賞
「従業員口コミを用いた企業の組織文化と業績パフォーマンスとの関係」
就職・転職のためのジョブマーケット・プラットフォーム「OpenWork」を運営するオープンワーク株式会社(所在地:東京都渋谷区、代表取締役:増井 慎二郎)は、オープンワークの社員クチコミを分析に使用した、西家宏典氏(株式会社クレジット・プライシング・コーポレーション、チーフ・コンサルタント)と、津田博史氏(同志社大学理工学部教授)の共同研究論文「従業員口コミを用いた企業の組織文化と業績パフォーマンスとの関係」が、2018年度 証券アナリストジャーナル賞を受賞したことをお知らせいたします。
本論文は、従業員のクチコミ情報が、その会社の組織文化を表す代替情報となり得るという考えのもと、上場企業のクチコミを、テキストマイニングと機械学習によって定量化した組織文化スコアを用い、企業財務や株式パフォーマンスとの関連性を分析しました。その結果、当該スコアが悪いまたは悪化した企業群には売上高の減少や負債比率の増加などの影響が見られました。また、改善企業群と悪化企業群のロングショート・ポートフォリオについて統計的に有意な正の超過リターンが観測されました。
本研究の特徴として、時系列的に指標化した組織文化スコアを用いることで、より細かく各社の組織文化の改善・悪化という変化を見ることが可能となった点があげられます。このような組織文化の悪化は企業財務に対して負債比率の増加などの影響を与え、組織文化が悪い状態から更に悪化するような場合は売上高の減少を引き起こす可能性が高いことがわかりました。
今回の受賞においては、社員クチコミのテキストデータという定性情報を用いた斬新さと堅実な分析を評価いただきました。
オープンワークでは、「働く」のすべてをオープンにし、ジョブマーケットの透明性を高めることで、すべての個人が主体的にキャリアを選択できる社会創りに取り組んでまいります。
■ 論文概要
・論文名:従業員口コミを用いた企業の組織文化と業績パフォーマンスとの関係
・著者:西家宏典氏(株式会社クレジット・プライシング・コーポレーション、チーフ・コンサルタント)
津田博史氏(同志社大学理工学部教授)
・発表:「証券アナリストジャーナル 7月号(第56巻第7号)」
・受賞論文: (リンク »)
・証券アナリストジャーナル賞: (リンク »)
■ 証券アナリストジャーナル賞について
証券アナリストジャーナル賞とは、該当年度の証券アナリストジャーナル4月号から3月号に掲載された論文及びノートうち、(1)独創性、(2)論理の展開力、(3)実務への応用性、の三つの審査基準から、優れた論文を表彰することを目的とした賞です。編集委員とモニターによる3段階にわたる審査を経て受賞作が決定します。1989年から始まり、今年で30回目を迎えます。
■ 著者プロフィール
西家 宏典(にしいえ ひろのり)氏
(株)クレジット・プライシング・コーポレーション チーフ・コンサルタント。2009年東京理科大学理工学部卒業、11年東京大学大学院理学系研究科修了。NTTデータ・フィナンシャル・ソリューションズ先端金融工学センターを経て、14年より現職。現在、横浜国立大学環境情報学府博士後期課程に在籍中。
津田 博史(つだ ひろし)氏
同志社大学理工学部教授。専攻は、金融工学、データサイエンス。京都大学工学部卒業、 東京大学大学院工学系修士課程修了。総合研究大学院大学数物科学研究科博士課程修了。 博士(学術)。野村総合研究所、ニッセイ基礎研究所主席研究員を経て、2008年から現職。 日本金融・証券計量・工学学会代議員、前会長。情報システム研究機構統計数理研究所客員教授。京都大学大学院医学研究科嘱託講師。著書に『株式の統計学』(朝倉書店)など。
【会社概要】
社名: オープンワーク株式会社 (旧株式会社ヴォーカーズ)
代表者: 代表取締役 増井 慎二郎
所在地: 東京都渋谷区渋谷3-6-3 渋谷363清水ビル11F
事業内容:就職・転職のためのジョブマーケット・プラットフォーム
「OpenWork(オープンワーク)」( (リンク ») )の企画運営
資本金: 6億4500万円
【OpenWork サービス概要】
国内最大規模の社員クチコミ数と評価スコア(750万件超)を有し、実際に働いた経験に基づく「社員の声」を共有し、求める「働きがい」から求人を検索できます。
会員数:約296万人(2019年5月現在)
【本件に関するお問合せ先】
担当:恵川、隈元
Email:press@openwork.co.jp
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。