AsiaNet 80260 (1600)
【シェルビンカ(ロシア)2019年8月29日PR Newswire=共同通信JBN】ロシアのマキシム・アキモフ副首相とロシア鉄道(RZD)のオレグ・ベロジオロフ会長は8月28日、国際鉄道サロン、PRO//Motion.EXPOの期間中にシェルビンカの試験鉄道リング上でロシア初の無人電動列車ラストチャカに試乗した。
アキモフ氏は「われわれが見たものは重要な技術的進展である。それは、われわれの技術センターでわれわれの技術者がさまざまなパートナーと一緒になって、ロシア鉄道とともに取り組んで作りだしたものだからだ」と述べた。
ベロジオロフ氏は「これはロシア鉄道にとって歴史的な日である。われわれは無人技術の完成に大きく近づいた。私は開発者全員に感謝したい。われわれはロシアのシステムだけを使用した。さらに、われわれは外国同業者に1年先んじたと言うことができる。ロシア鉄道は無人運転技術にコミットしたが、それは第1に運輸、特に乗客の安全と信頼を増大するからだ」と述べた。
ベロジオロフ氏は、列車の運転士が余剰人員にされる心配はしなくていいと言及した。
「彼らの責務は変わるだろうが、依然として人々がシステムを監視する。われわれすべてがともに変わるだろう」と述べた。
列車が自動モードで運転できるように、特殊装置がラストチャカに追加され、インフラ上に配され、配送センターと交信し、障害物を探知することが可能になった。列車は無人モードでスケジュールに従い、障害を探知したら自動的にブレーキをかける。
ES2Gラストチャカは運転士によって運転席から、オペレーターによって中央管理室から自動制御できる無人電動列車である。中央管理室は無人列車を運行し、緊急時に決定を下すよう設計されている。例えば、必要なら、オペレーターは自動制御を解除して、列車の動きを遠隔制御できる。
ロシア鉄道はさまざまなインフラ施設で無人列車システムを開発している。そのため、全車両、駅のインフラや技術施設には、徐々に遠隔監視と交通制御用の特殊装置が装備されている。今後、運転士の管理下で、一連の自動モード試運転が行われる。
将来、適切な法律が可決されれば、無人技術は大規模な交通量や旅客列車間の短い乗り継ぎ時間を抱える鉄道路線(例えば、モスクワ中央環状線)に加え、貨物駅(入れ替え用機関車)に導入される。
ソース:JSC Russian Railways(RZD)
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。