三井住友DSアセットマネジメント株式会社(代表取締役社長 兼 CEO:松下隆史)は、経済イベントや市場動向に関するマーケットレポートを日々発行しております。このたび、マーケットレポート「ディフェンシブ性が好感されたアジア・オセアニアリート 株式市場が調整する中、底堅く推移(2019年8月)」を2019年9月10日に発行いたしましたので、お知らせいたします。
【ポイント1】2市場が上昇
為替はマイナス寄与
■8月末時点のアジア・オセアニアのリート市場は、現地通貨ベースでシンガポールが前月比+1.6%、オーストラリアが同+1.3%と上昇しました。8月は米中が互いに報復関税をかけ合うなど対立が一段と激しさを増し、株式市場が調整する中で、リートのディフェンシブ性が好感されて2市場は堅調に推移しました。一方、香港は長引くデモによる経済への悪影響などが嫌気されて同▲4.6%となりました。
■円ベースの騰落率で見ると、米中対立激化によるリスク回避志向の強まりで円が幅広く買われたことから為替はマイナスに寄与し、シンガポールは同▲1.9%、オーストラリアは同▲3.2%、香港は同▲6.9%となりました。
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【ポイント2】低金利環境は引き続き追い風
■米国をはじめ各国中銀への金融緩和期待の高まりを受けて主要国の国債利回りが低下傾向で推移していることが、相対的に利回りの高いリート市場に引き続き追い風となっています。
■リートの配当利回りと長期金利の利回り格差は2~3%程度となるなど、リートの利回りは魅力的な水準となっています。
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【今後の展開】利回りの高さやディフェンシブ性から堅調さが続こう
■アジア・オセアニアのリート市場は、引き続き利回りの高さやディフェンシブ性が評価されて堅調に推移すると予想します。シンガポールは、低金利環境が支援材料となるほか、政府が大規模な都市開発計画を発表するなど中長期的なリート市場の成長が見込まれます。香港は、デモの混乱が徐々に落ち着きを取り戻すとともに、リートも持ち直すと見られます。香港最大手リートは日用品を主力としたテナントが多いことから、業績への影響は軽微と見られます。オーストラリアでは、主力銘柄の決算が好調だったことなど、世界的な物流需要の高まりを追い風に好調な業況が見込まれます。また、豪州準備銀行(RBA)が年内に追加利下げを実施する可能性があることから、相対的に利回りの高いリート市場にとって良好な環境が続くことが期待されます。
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