強要よりも自制: カンボジアとの「Everything But Arms」貿易関係で中庸を

The Asian Vision Institute(AVI)

From: 共同通信PRワイヤー

2019-10-11 09:20

強要よりも自制: カンボジアとの「Everything But Arms」貿易関係で中庸を

AsiaNet 80906 (1913)


【プノンペン(カンボジア)2019年10月11日PR Newswire=共同通信JBN】
*Asian Vision InstituteがEUに呼び掛け

欧州委員会と欧州対外活動庁は「Everything But Arms(EBA)」(武器以外の全品目に対する無関税、数量制限なしの原則)政策に関するカンボジアの立ち位置を評価している。EBA政策により、カンボジアはEUに、兵器以外の産品を無関税、数量制限なしで輸出できる。

EUはカンボジア当局と協力して妥協点を探ることにコミットしていると、ブリュッセルの当局者らは言う。包摂的で持続可能な社会の促進を使命とする Asian Vision Institute (AVI)は肯定的な成果を求めるEUのコミットメントを全面的に支持する。

カンボジアは世界でも若い労働力が多い1国である。約80万人の男女が衣料、履物、かばん類の業界で働いている。衣料輸出はカンボジア国内総生産(GDP)の約40%を占める。EUはカンボジア繊維製品売上高の約46%を占める最大市場である。

EBAが撤廃されれば、約25万人が失業すると予想される。メーカーは関税措置がない場合のやりくりや生産性向上を口にするが、うまく対応する余地はほとんどか全くない。

EBA措置がなくなれば、欧州でのカンボジア産品の小売価格は約12%上昇すると推定される。カンボジアとEUの間には長い間、相互に有益な関係があった。

カンボジア政府は援助や優遇措置と交換に主権は譲れないとしている。EUの側は、重視する価値の擁護を目指して有権者への説明責任が求められる。双方の立場は明白であり、その中間に、EBAが進化し、数百万人を貧困から脱却させることができる寛大、柔軟性、創意工夫の余地がある。カンボジアは貧困縮小へのEUの貢献に感謝している。

この意味で、Asian Vision InstituteはEUに、議論に際して客観的、全体論的、人道的なアプローチを取るよう求める。撤廃は何十万人ものカンボジアの労働者とその家族の生活を脅かし、経済への付随的被害は莫大である。少なくとも、EBAの撤廃は、活用する諸国への協力による支援をEUが約束した2030年までの持続可能な開発目標の達成に向けたカンボジアの取り組みを挫折させるだろう。

東南アジアの架け橋としてカンボジアは同地域でのEUのもっと活発な役割と関与を願っている。さらに、一方的行動主義と保護主義による不確実性の高まりの中で、カンボジアとEUは開放的で包摂的なルールに基づく多国間制度の強化、とりわけ東南アジア諸国連合(ASEAN)-EU協力関係の拡大に緊密に協力しなければならない。

Asian Vision Institute(AVI)( (リンク ») )はカンボジアを本拠地とする独立シンクタンクである。

▽メディア問い合わせ先
Dr Chheng Kimlong
Director of the Centre for Governance Innovation and Democracy
AVI
Phone: +855-6121-1800
Email: admin@asianvision.org

ソース: The Asian Vision Institute(AVI)

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