農業界初 わずかな温湿度の差も視覚的に分かりやすく可視化 ハウス施設内の多地点の温度・湿度を見える化するシステムを4月から販売

NTTテクノクロス株式会社

2020-03-23 11:00

NTTテクノクロス株式会社(以下、NTTテクノクロス 本社:東京都港区芝浦、代表取締役社長:串間和彦)は、農業におけるハウス施設内の温度・湿度を見える化する「Fermier Monitor(フェルミエ モニター)」を2020年4月1日から販売します。
■背景
 近年、農業においてハウス施設内の環境の制御技術が開発されるとともに、測定機器や制御機器も発展し、収穫量の増加・品質の安定化・周年栽培*1が可能となってきています。しかし、ハウス施設内はほとんど密閉された空間のため空気が循環しづらく、たとえ環境制御技術を活用していたとしても、同じハウス施設内で温度や湿度を細かく比較すると偏りが出るということが、NTTテクノクロスの検証で判明しています。
 Fermier Monitorでは広いハウス施設内の温湿度を簡単に可視化し、環境の差(ムラ)を明らかにします。これにより、生育差や収量差、疫病の発生原因を定量的に評価することを可能にし、収量や品質の安定的な生産をサポートします。

■特長
(1)多地点で温度・湿度を見える化
 LPWA通信*2と無線センサーを活用することで、ハウス施設内の上下左右の多地点において、温度と湿度を計測することを可能にしました。これにより、例えば暖房機付近と出入口付近や天井付近、地上部付近の温度/飽差*3を把握できるようになり、適切な温度/飽差が保たれていない箇所の改善を行うことができます。
 センサーは、電池駆動で約3年間利用可能なため、既設ハウスでも簡単に導入できます。

(2)業界初 わずか1度の差も視覚的に分かりやすく管理
 一般的なグラフ表示だけでなく、多地点で測定された同一時間帯の温度を1度ごとに色付けして、3Dマップ上に表示します。農作物は1度の差で成長に大きく影響しますが、各時間帯の温度・飽差のムラを分かりやすく可視化することで、収量差の出やすい温度ムラ箇所の具体的な制御改善を行うことができるため、収穫量の増加・品質の安定化につながります。さらに、オプションを利用することで、複数のハウス間の環境比較や任意のセンサー間の環境比較など、より詳細な分析を簡単に行うことができます。(特許出願中)

■価格(税別)
 実際の利用環境などにより構成や価格が変わるため、詳細はお問い合わせください。

このプレスリリースの付帯情報

Fermier Monitorの構成イメージ

用語解説

*1:周年栽培
季節の推移にかかわりなく、年間を通じて行う栽培方法。

*2:LPWA通信
Low Power Wide Areaの頭文字を取った通信で、「低消費電流」、「長距離のデータ通信」という2つの特徴を満たした通信ネットワーク。

*3:飽差
ある温度と湿度の空気に、あとどれだけ水蒸気の入る余地があるかを示す指標で、空気(㎥)当たりの水蒸気の空き容量をgで表す(g/㎥)。飽差が高い場合、植物は水分欠乏の危険を感知して気孔を閉じ、蒸散はされなくなる。逆に飽差が低い場合は空気が湿り過ぎ、植物と空気に水蒸気圧差がなくなり、気孔は開いていても蒸散は起こらず、水が運ばれない。

*「Fermier」はNTTテクノクロス株式会社の商標です。
* 記載されている商品名・会社名などの固有名詞は一般に該当する会社もしくは組織の商標または登録商標です。

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