スポーツ観戦やライブイベント、講演などにおいて、会場の収容数やアクセスが原因で、一部の人が参加できないという課題がありました。一方で、映像による遠隔視聴では、現場の雰囲気や迫力が伝わりづらいという課題もあります。これらの課題解決に向け、遠隔地のイベントや講演があたかも目の前で行われているかのような空間を再現するNTT研究所独自の「Kirari!® *1」を活用した本ソリューションを提供します。
■特長
(1)あらゆる背景から動いている物でもリアルタイムに切り出し、目の前に再現
NTT研究所が開発した任意背景被写体抽出技術*2を活用し、背景がブルー・グリーンなど単一色のスクリーンを用いたクロマキー*3撮影を利用せずに、任意の場所で、動いている対象でもリアルタイムに映像として切り出すことが可能です。切り出された人や物の映像は、リアルタイムに遠隔地へ伝送し、他の映像や資料と合成することができます。これにより高度な映像演出と、遠隔地でも同じ空間にいるような映像を提供し、高臨場な複数同時講演の実現などビジネスの効率化に貢献します。
(2)非常にワイドな映像でリアリティーあふれる空間を再現
NTT研究所が開発した超高臨場サラウンド映像合成技術*4を活用し、複数台の4Kカメラで撮影した映像を、リアルタイムにつなぎ合わせ、高精細で非常にワイドな映像を作成します。合成したワイド映像をリアルタイムに遠隔地へ伝送することで、時間と距離を超え、あたかもその場にいるかのような空間を再現します。本ソリューションにより、臨場感が求められるスポーツ観戦やライブイベントを体感できるようになるほか、航空・船舶など広視野角かつ繊細な監視作業が必要な現場においては、遠隔からの正確な監視を実現します。
■価格(税別)
実際の利用環境などにより構成や価格が変わるため、詳細はお問い合わせください。
このプレスリリースの付帯情報
用語解説
*1:kirari!®
2015年からNTTサービスエボリューション研究所が開発を進めている、遠隔地にネットワークを介してリアルタイムに空間を「丸ごと」伝送、再現をめざす超高臨場感通信技術。任意背景被写体抽出技術と超高臨場サラウンド映像合成技術など様々な技術を組み合わせて実現する。
*2:任意背景被写体抽出技術
NTTサービスエボリューション研究所が開発した背景がブルー・グリーンなどの単一色スクリーンを用いたクロマキー撮影ではないような状況でも、人物だけをリアルタイムに切り出す技術。
*3:クロマキー
特定の色情報を持つ領域を他の画像で置き換える手法のこと。
*4:超高臨場サラウンド映像合成技術
NTTサービスエボリューション研究所が開発した複数台の4Kカメラで撮影フィールド全体を分割して撮影し、リアルタイムに歪みを補正しながらつなぎ合わせ、高精細なワイド映像を作成する技術。
* 「超高臨場映像ソリューション」はNTTテクノクロス株式会社の商標です。
* 「Kirari!®」は日本電信電話株式会社の登録商標です。
* 記載されている商品名・会社名などの固有名詞は一般に該当する会社もしくは組織の商標または登録商標です。
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