ケンブリッジ・クオンタム・コンピューティング、Aker BPと 量子機械学習アルゴリズムを用いた混相流の共同研究の結果を公表

クオンティニュアム株式会社

2021-02-03 11:00

※本報道資料は、英国Cambridge Quantum Computing社が2021年1月19日に配信したプレスリリースの抄訳です。

英国ケンブリッジ市 2021年1月19日発表 – ケンブリッジ・クオンタム・コンピューティング(Cambridge Quantum Computing、以下CQC、CEO:イリアス・カーン)は、ヨーロッパ最大の独立系エネルギー企業のひとつであるAker BPと行った共同研究の結果を公表しました。

オスロを拠点とするAker BPとのコラボレーションでは、混相流分類の問題に取り組む為に、最先端の量子機械学習(QML)アルゴリズムの設計とデモンストレーションを行いました。研究チームは、3元分類子の学習によって瞬間量子多項式時間回路*を構成し、CQCの量子ソフトウェア開発プラットフォームであるt |ket⟩TM(ティケット)を用いてIBM量子プロセッサに実装しました。Aker BPデータを用いたテストにおいて、QML分類子はほんの一握りの量子ビットがあれば古典的なサポートベクターマシーン(「SVM」)非線形のカーネル法のパフォーマンスに匹敵することが判明しました。

この度の共同研究の結果は、エネルギーセクターへのQMLの早期適用の一例を示しています。この結果は、今日のノイズあり中規模量子(Noisy-Intermediate Scale Quantum computer、NISQ)デバイス時代において、実用性への歩みを進めるものと言うことが出来るでしょう。

CQCの量子アルゴリズム開発チーム責任者であるMattia Fiorentini博士は、次のように述べています。「Aker BPとコラボレーションにおいて、NISQのエネルギーセクターにおける早期適用デモンストレーションを実証出来たことを嬉しく思います。ハードウェアとソフトウェアの双方が急激に発展するにつれ、多様な業界に量子技術が与える影響がますます明らかになっています。」

         
*IQP回路はQMLにおいて量子超越性を示すことが可能です。詳細は、以下論文に掲載されています。
Havlíček, V. et al. Supervised Learning with quantum-enhanced feature spaces. Nature, 567, 209-212 (2019)

Aker BP について
Aker BPは、ノルウェー大陸棚(NCS)の探査、開発、生産活動を行う本格的なE&P企業です。Aker BPは生産活動において、ヨーロッパで最大の独立系石油会社のひとつです。Aker BPにはバランスの取れた事業ポートフォリオがあり、Valhall、Ula、Ivar Aasen、Alvheim、Skarvフィールドハブの運営を行っています。また、Aker BPは、ヨハン・スヴェルドルップ油田において、11.5733%のシェアも保有しています。本社はオスロ郊外のフォルネブにあり、スタヴァンゲル、トロンハイム、ハーシュタ、サンネシェーンにもオフィスがを構えています。Aker BP ASAは、Aker ASA(40%)、BP(30%)、その他株主(30%)が共同で株を所有しています。同社は、ティッカー「AKERBP」でオスロ証券取引所に上場しています。

以上

ケンブリッジ・クオンタム・コンピューティングについて
ケンブリッジ・クオンタム・コンピューティング(CQC)は、世界をリードする量子コンピューティング・ソフトウエア企業です。ケンブリッジ(英国)、サンフランシスコ、ロンドン、東京のオフィスに、50人以上の博士号保有者を含む80人を超える科学者を擁し、世界中に大きな影響を与える量子技術の商業化ツールを構築しています。

CQCは、量子ソフトウエアにおいて、とりわけ量子開発プラットフォーム(t|ket⟩TM)、量子化学分野のエンタープライズ・アプリケーション(EUMEN)、量子機械学習(QML)、量子自然言語処理(QNLP)及び量子サイバー・セキュリティー・デバイス(IronBridge TM)などを提供する専門知識を有しています。
ケンブリッジ・クオンタム・コンピューティング・ジャパン株式会社は、その日本法人です。
ケンブリッジ・クオンタム・コンピューティングの詳細については、www.cambridgequantum.com を参照ください。
t|ket⟩ TMの詳細については、 (リンク ») をご覧ください。


□ 本件に関するお問い合わせ
ケンブリッジ・クオンタム・コンピューティング・ジャパン株式会社 広報事務局
(共同PR株式会社)
担当: 小野寺・伊藤・石谷
TEL: 03-3571-5275
E-mail:cqc-pr@kyodo-pr.co.jp

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