今回の実証実験は、昨年 9 月に実施した札幌・帯広間での総距離約 300 ㎞の遠隔操作実証実験に続くもので、より長距離(総距離約 1,800 ㎞)での通信ネットワークやデータセンターを介した建設機械の遠隔操作の検証に加え、今回新たに遠隔での操作機械の切り替えを試行するものです。今回の実験では、前回同様に北海道札幌市内にコックピット(建機の操縦席)を設置し、帯広市(コックピットとの総距離 300 ㎞)と広島県広島市のコベルコ建機五日市工場内(コックピットとの総距離 1,800 ㎞)にある 2台の建設機械を札幌のコックピットで切り替えながら遠隔操作しました。
HOTnet は、通信事業者としてのノウハウや強みを活かし、K-DIVE CONCEPT に必要不可欠なネットワーク構築と自社データセンター(※2)およびクラウドサービスの連携実現に協力いたしました。
実証実験では、約 1,800 ㎞の遠隔地でも実際に機械に搭乗して操作した場合とほぼ同等の品質(通信遅延、作業効率等)で遠隔操作が可能であることに加え、オペレータが異なる場所にある複数の機械を切り替えながら効率的に作業できることを確認し、来年以降の段階的な実用化に大きな成果となりました。
コベルコ建機と HOTnet は、今後も「K-DIVE CONCEPT」の技術深化に向けて連携、相互に協力してまいります。
<参考>
〇2020 年 9 月 23 日付 ニュースリリース
「コベルコ建機と北海道総合通信網 建設機械の長距離遠隔操作に関する実証実験を実施」
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用語解説
※1 "K-DIVE CONCEPT"とは、コベルコ建機が研究・開発を進める、次世代遠隔操縦技術を用いた「働く人を中心とした、建設現場のテレワークシステム」のことで、建設現場で働く人の働き方を大きく変え、豊かな生活、社会を実現することを目的としています。
※2 S.T.E.P 札幌データセンターは、自然災害の被害を受ける可能性が低い札幌市に立地しており、首都圏災害発生時の同時被災リスクを低減することが可能です。また、交通の便がよく、アクセスし易い都市型データセンターのメリットを併せ持っています。免震構造を備えた建物や、複数の通信キャリア・経路による冗長化した通信回線、異なる変電所からの 2 系統受電、72 時間無給油連続運転可能な自家発電機などを完備し、万が一の災害時に備えています。(ご参考:施設ホームページ: (リンク ») )
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