ネスレが環境再生型農業の推進、温室効果ガス排出量の削減、農家の生活向上を支援するNESCAFE Plan 2030を発表

ネスレ(Nestle)

From: 共同通信PRワイヤー

2022-10-04 15:35

AsiaNet 98075 (2408)

【ブベー(スイス)2022年10月4日PR Newswire=共同通信JBN】ネスレ(Nestle)の最大のコーヒーブランドで、世界で好まれているコーヒーの1つであるネスカフェ(NESCAFE)は4日、コーヒー栽培をより持続可能にすることを支援する広範な計画「NESCAFE Plan 2030(ネスカフェ プラン2030)」の概要を発表した。当ブランドは、「NESCAFE Plan(ネスカフェ プラン」の下での10年にわたる活動( (リンク ») )を加速させながら、コーヒー農家と協力して彼らが環境再生型農業へと移行するのを支援している。

当ブランドは2030年までにNESCAFE Plan 2030に10億スイスフラン超を投資していく。この投資は、当ブランドが持続可能性の取り組みを拡大する中で( (リンク ») )、これまでの NESCAFE Planを基にして行われる。これは同グループの環境再生型フードシステムへの移行加速のコミットメント( (リンク ») )と、温室効果ガス排出量のネットゼロ達成への意欲的な計画( (リンク ») )を受け、ネスレの環境再生型農業融資によって支援されている。

ネスレコーヒーブランドの責任者、David Rennie氏は「気候変動はコーヒー栽培地域に圧力をかけている。NESCAFE Planによる10年間の経験に基づき、われわれは気候変動に取り組み、ネスカフェバリューチェーンでの社会的、経済的な課題に対処することを支援するための行動を加速させている」と語った。

気温上昇はコーヒー栽培に適した土地を2050年までに最大50%削減する(注1)。同時に約1億2500万人がその生活をコーヒーに依存し(注2)、コーヒー栽培家族の推定80%が貧困ライン、またはそれ以下で生活している(注3)。コーヒーの長期的な持続可能性を確保するための行動が求められている。

ネスレのコーヒー戦略的事業部門責任者、Philipp Navratil氏は「ネスカフェは世界をリードするコーヒーブランドとして、世界のコーヒー栽培に真に影響をもたらすことを目指している。コーヒー農家が、コーヒーが環境にプラスの影響をもたらすのを望んでいるのと同じように彼らが繁栄するのを望んでいる。われわれの行動はコーヒー産業全体にわたる変革を推進するのを手助けすることができる」と語った。

▽農家の環境再生型コーヒー栽培への移行支援

環境再生型農業は土壌の健全さと肥沃度を改善するほか、水資源と生物の多様性を守るのを目指す農業へのアプローチである。より健全な土壌は気候変動による影響に対してより回復力があり、収穫量を増やして農家の生活ぶりの向上を手助けすることができる。

ネスカフェは農家に研修や技術支援、高収穫高の若木を提供し、環境再生型コーヒー栽培作業への移行を支援していく。環境再生型農作業のいくつかの例として次のようなものが挙げられる:

*被覆植物の植え付けは土壌を守るのを支援する。これは土壌にバイオマスを付加することへの手助けともなり、土壌の有機物質を増やし、その結果、二酸化炭素隔離をもたらすことができる。
*有機肥料を採り入れることは土壌の肥沃度に寄与し、これは土壌の優れた健全性に不可欠なものである。
*アグロフォレストリー(混農林業)の利用と間作を増やすことは、生物の多様性保全に貢献する。
*今あるコーヒーの木を刈り込み、または病害や気候変動に耐える種に置き換えることは、コーヒー園を若返らせ、農家の収穫高を増やすことに役立つ。

▽ネスカフェがコーヒーの90%を調達している原産国を重視
ネスカフェは、コーヒー農家と協力し、複数の環境再生型農作業の有効性を試し、学び、評価していく。当ブランドがそのコーヒーの90%を調達している7つの主要原産国でこれを重点的に実施する。ブラジル、ベトナム、メキシコ、コロンビア、コートジボワール、インドネシア、ホンジュラスの各国である。

▽ネスカフェは以下の項目の実現を目指す:
-責任をもって調達されたコーヒーを2025年までに100%に
( (リンク ») )
-調達されるコーヒーのうち環境再生型農業方法によるものを2025年までに20%に、2030年までに50%に。これはネスレの主要原料に関する意欲的な計画の一環である( (リンク ») )。

▽環境再生型農業への移行加速のためのメキシコ、コートジボワール、インドネシアでの金融支援構想の試験的運用

ネスカフェは環境再生型農業への移行に伴うリスクとコストを引き受ける農家の支援にコミットしている。この移行の結果として農家が所得を向上させるのを支援することを目指したプログラムを提供する。メキシコとコートジボワール、インドネシアでネスカフェは、農家が環境再生型農業への移行を加速させるのを手助けする金融支援構想を試験的に運用する。この構想を通じてネスカフェは、コーヒー農家とともに、それぞれの国における最良のアプローチを試行し、学んでいく。そうしたものには次のような方策がある:
-環境再生型農作業導入のための条件付き金銭的インセンティブ
-天候保険を活用した所得補償
-農家向け融資限度額の拡大

ネスカフェは、Rainforest Alliance(レインフォレスト・アライアンス)とのMonitoring and Evaluation(監視・評価)パートナーシップを通じ、コーヒー農家とともにフィールドプログラムの進展具合と結果を見守り、評価する。こうした取り組みは、コーヒー農家の所得評価、戦略、進展の追跡に関連する項目に関し、Sustainable Food Labなどとの新たな、専門知識を重視したパートナーシップによって補完される。

▽土壌中の二酸化炭素の回収、貯留による温室効果ガス排出量の削減
環境再生型農業は大気からの二酸化炭素の取り込みと温室効果ガス排出量の削減にも貢献する。これが、環境再生型農業がネスレの「ゼロネット」ロードマップの主要部分となっている理由である。ネスカフェは、2030年までに温室効果ガス排出量を半減し、2050年までに温室効果ガス排出量のネットゼロを達成するためのネスレの「ゼロネット」コミットメント( (リンク ») )に貢献することを目指している。農家、サプライヤー、パートナーと協力し、農地の保全、生物多様性の増進、森林破壊の防止を支援していく。当ブランドは農家が、自分のコーヒー農園で、またはその近くで2000万本以上を植樹するのを支援する意向である。

▽強力な基盤への立脚による前進
本日の発表は、コーヒー生産におけるネスカフェの持続可能性への取り組みに基づいている。当ブランドは2010年以降、NESCAFE Plan ( (リンク ») )を通じて持続可能性の取り組みに投資し、大幅な進展をもたらした:
-責任をもって調達されたコーヒー:2021年、ネスカフェのコーヒーの82%は責任をもって調達された
-コーヒーの若木:2010年以降、新たなコーヒーの若木2億5000万本が農家に配布された
-監視と評価:14カ国でのRainforest Allianceとのパートナーシップによる影響評価
-温室効果ガス排出量:当社のソリュブルコーヒー工場における温室効果ガス排出量を46%削減(2020年対2010年、製品1トン当たり)
―水使用量:当社のソリュブルコーヒー工場における取水量を53%削減(2020年対2010年、製品1トン当たり)

(注1)Inter-American Development Bank ( (リンク ») )

(注2)Fairtrade Foundation ( (リンク ») )

(注3)TechnoServe( (リンク ») )
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ソース:Nestle S.A.

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