カーブジェン、骨髄塗抹標本のAI自動分類ツール「BM Smear AI 1.0」を提供開始

カーブジェン株式会社

2025-03-04 13:00

〜クラウドベースAI画像解析プラットフォーム「CarbConnect®」連携アプリ「BM Smear AI 1.0」〜 〜京都大学医学部附属病院との共同開発、血球細胞の分類を効率化〜
カーブジェン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:中島正和)は、京都大学医学部附属病院および京都大学大学院医学研究科、ならびにネクスジェン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:星野清治)と連携し、骨髄塗抹標本をAIで自動分類する研究用ツール「BM Smear AI 1.0」の提供を開始しました。

本アプリは、クラウドベースAI画像解析プラットフォーム「CarbConnect®」と連携するアプリケーションであり、診断に従事する検査技師のスキルによる判定精度のばらつきを標準化するだけでなく、熟練した検査技師に対しても検査業務負荷の軽減に貢献します。CELLAVISION社 DC-1で撮影された画像を基に深層学習アルゴリズムを活用して開発されており、**研究用限定(RUO)**として提供されます。異形成を含む血球細胞の分類を効率化し、血液学の研究者が骨髄異形成症候群等の診断を支援することを目的としています。

【BM Smear AI 1.0について】

■ 開発背景:
骨髄塗抹標本の分類は、血液学や病理学の研究において欠かせないプロセスですが、従来の手作業による分類には時間がかかる上、判読精度は検査者の経験・スキルに依存しており、検査精度の標準化が課題となっていました。「BM Smear AI 1.0」は、AI技術を活用してこのプロセスを効率化し、研究者がより正確で信頼性の高いデータを得られるようサポートします。

本アプリは、ネクスジェン株式会社の技術協力のもと、京都大学医学部附属病院および京都大学大学院医学研究科血液内科学の髙折晃史教授(京都大学医学部附属病院病院長)ならびに諫田淳也講師らと共同開発されました。

また、京都大学インキュベーションプログラムの支援を受けたプロジェクトの一環として誕生し、血球細胞分類の分野における画期的な研究支援ツールとなっています。

■ 主な特徴
・AI搭載の細胞分類
高度な深層学習アルゴリズムを活用し、血球細胞を自動的に検出・分類します。赤芽球、好中球、芽球、巨核球などの幅広い細胞分類に対応します。
・高精度な分類性能
高い精度と再現率を誇り、全体のF1スコアは0.755を達成。異形成細胞の分類にも対応しており、形態学的変化の研究において信頼性のあるサポートを提供します。
・シームレスな操作性
CELLAVISION DC-1で撮影した画像をアップロードするだけで、リアルタイムで分類結果を提供するウェブベースのプラットフォームを採用。
・複雑なケースにも対応
異形成細胞を含む難易度の高いケースにおいても、安定した結果を提供します。

※BM Smear AI 1.0についての詳細はこちらを御覧ください。
<URL> (リンク »)

■ 想定されるユースケース
・血液学や病理学の研究支援
骨髄塗抹標本の分類における一貫性を確保し、研究者がデータ解析に集中できる環境を提供します。
・教育目的での利用
教育機関における血球細胞分類トレーニングツールとして使用可能で、学生や新人研究者への学習支援に役立ちます。
・大規模な研究プロジェクトでの活用
高速な解析により、膨大なサンプルを扱うプロジェクトの効率化を実現します。
期待される効果
・時間の節約
手作業で行われていた血球細胞分類を自動化し、研究のワークフローを加速します。
・一貫性と精度の向上
AI駆動の分類により、分類のばらつきを軽減し、信頼性の高い結果を提供します。
・研究の可能性を拡大
異形成細胞や微細な形態学的変化の研究をサポートし、高度な研究への足掛かりとなります。
・幅広いユーザーに対応
専門家から学生まで、幅広い研究者や教育機関で利用可能です。

【CarbConnect®について】
CarbConnect®は、安全な画像保存、リアルタイムのコミュニケーション、そして遠隔拠点やリモートワーク中の専門家同士のスムーズな連携を可能にします。PCやスマホ、タブレットによりいつでも、どこでも、画像を起点としたコミュニケーションを実現し、研究や医療などの現場でのイメージング活用を支援します。(電気通信事業者 届出番号:A-06-22101)

※CarbConnect®についての詳細はこちらを御覧ください。
<URL> (リンク »)

■CarbConnect利用登録
<URL> (リンク »)


【今後の展望】
カーブジェンは、「BM Smear AI 1.0」の提供を通じて、ライフサイエンス現場でのDX化を支援し業務効率化を推進します。また、「CarbConnect®」との連携をさらに強化し、AI画像解析技術を活用した次世代の研究支援ツールを開発してまいります。

【カーブジェン株式会社について】
バイオロジーとデジタル技術の融合を通じて、独自に開発した AI 解析技術をライフサイエンス分野に応用することを目指します。また、国内外の有力研究機関等とのオープンイノベーションを通じて技術・製品開発を推進します。

・所在地:東京都渋谷区神南一丁目5番13号 ルート神南ビル6階
・代表者:中島正和
・URL: (リンク »)

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