IBMとの統合後もコグノスが目指すものは変えない--加速するBI(6)

柴田克己(編集部) 2007年11月28日 19時09分

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 2007年11月12日、IBMがビジネスインテリジェンス(BI)、パフォーマンスマネジメント(PM)ベンダーであるCognosの買収を発表した。買収額は約50億ドル。これにより、BI市場は本格的な総合戦の時代に突入することとなった。

 発表によれば、買収手続きは2008年度第1四半期に完了の予定。買収完了後、IBMはCognosをBI/PMに注力する組織として、同社のインフォメーション・マネジメント、ソフトウェア部門に統合する予定という。

 IBMとCognosの統合が、具体的にどのような形で進むかについては未確定な部分も多い。しかし、CognosとIBMが一体となることにより、全社規模でのBI/PMを提案し、浸透させていく上で、他の総合ベンダーと十分対等に戦える環境ができたことは間違いないだろう。

 コグノスで、アライアンス&ソリューションズ本部長を務める丸山尚之氏は、「(IBMとの統合について)現時点で言えることは、“コグノスがこれまでにやってきたことは変えない”という点のみ。そのためにどうすべきかについて、今後IBMと話し合いが続けられていくだろう」と話す。

PMマーケットを作ってきたという自負

 コグノスが日本でのビジネスを開始したのは1989年のことだ。データ分析ツールの「PowerPlay」、レポーティングツールの「Impromptu」といった製品を核に、日本におけるBIの普及啓蒙に20年近く努めてきた。また、全社規模の経営管理までを視野に入れたPMの分野にも早くから取り組んでおり、Adaytum、Applixといった企業を積極的に買収し、ポートフォリオの拡大も進めてきた。

 現在では「“コグノスはPMカンパニーである”というのが中心的なメッセージ。分析、レポートといった、いわゆる従来のBIは、PMを実現するための機能の一部という位置づけ」(丸山氏)だという。

 もっとも、現在の状況では、あえてBIとPMという分野を区別する必要性はないだろうというのが丸山氏の考えだ。目指すべきは「企業のパフォーマンス向上」のために、どのような基盤が必要になるかという点であり、その焦点が、個人から組織に移った場合には、おのずと求められる機能も異なってくるというわけだ。

 「PMの分野に、BIベンダーとして最も早くから取り組んでいたのはコグノスなのではないか。その点で、コグノスとしてはPMのマーケットを作ってきた意識もある」と丸山氏は言う。企業の経営プロセスを、Plan-Do-Check-Actionの、いわゆる“PDCAサイクル”で考えた場合、従来の狭義のBIでは、Checkの部分しか見ることができなかった。こうした背景から、“Plan”を行うための仕組みも合わせて提供していこうという流れは、必然だったとも言える。

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