O2Oクラウド「ZIGSOW RUNWAY」提供--消費者属性に応じたコンテンツを配信

NO BUDGET

2015-02-10 18:12

 zigsowは2月10日、購買行動を促進させるO2O(Online to Offline)クラウドサービス「ZIGSOW RUNWAY」の提供を開始、第1号ユーザーとして伊勢丹メンズ館が採用を決定したと発表した。今後1年間で採用企業50社を目標としている。

 zigsowは、レビューメディア「ZIGSOW」の運営を中心とするメディア事業と、消費者とメーカーや小売店を繋ぐ各種マーケティングサービス事業を手掛ける。ZIGSOW RUNWAYは、同社がこれまでに培ってきたメディア運用ノウハウとさまざまな企業へのマーケティング支援から得た経験をもとに開発したという。

 ZIGSOW RUNWAYでユーザー企業は1つのコンテンツをウェブで発信するだけでなく、スマホアプリを通じて消費者の属性に応じたコンテンツのプッシュ配信、実店舗への入店時に属性に応じたイベント情報の配信や目の前の商品に関連したコンテンツの表示などが容易になると説明する。実店舗での行動履歴をECサイトなどオンライン上で活用することも可能。小売店での販売促進活動や地方自治体などの地域活性化、各種イベントでの利用など業種業態を問わずさまざまな用途で活用できるとしている。

 ZIGSOW RUNWAYで提供される「コントロールセンター」ではウェブブラウザから操作する管理ツールでコンテンツやチャネル、消費者の属性、消費者の行動履歴を統合管理できる。管理者や編集者、投稿者の3つの権限でチームで運用できる。

 オウンドメディアサービスでは、レビューメディアのZIGSOWで培ったメディア運用ノウハウをもとに、クライアントのニーズに最適化されたオウンドメディアを設計、デザイン、構築する。メディアを通じて消費者やファンとの日常的なリレーションシップを築けるとしている。

 iOSとAndroidのスマホ向けメディアアプリも提供する。イベントやキャンペーン情報、クーポンなどアプリ限定コンテンツの配信やアプリ利用者の属性に即したコンテンツ配信で消費者やファンの店舗への誘導を促うという。

 また、BeaconやWi-Fi、GPS、NFCなど各種無線通信技術を活用し、アプリを通じて店舗来店者に有効な製品情報やセール情報等を配信、購買意欲を高める。消費者の嗜好や行動データをもとに、店舗内レイアウトの改善やECのパーソナライズにも効果をもたらすとしている。

 拡張現実(AR)技術を活用し、店舗外にいる消費者に対してもリアルタイムに情報を配信、店舗への誘導を図る。仮想現実(VR)技術と組み合わせることで、店舗外にあっても実際に店内で買物をしているようなEコマース体験を提供できるという。

 ファーストユーザーとなった伊勢丹メンズ館では、コントロールセンター、オウンドメディアサービス、メディアアプリ、センサの一部機能を導入し、2月9日から公開しているウェブメディア「ISETAN MEN'S net」とiOS向けアプリ「ISETAN MEN'S」のプラットフォームとして利用している。

ISETAN MEN
ISETAN MEN'S net(zigsow提供)

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