ニフティは8月4日、スーパーマーケットやドラッグストアなどの小売事業者向けO2O(Online to Offline)アプリを提供するASPサービス「リテモバ」を、同日から提供すると発表した。
iOSとAndroidに対応するアプリ開発から運用、利用者の拡大を総合的にサポートするもの。初期費用100万円、月額料金は20万円から(最低利用期間1年間)としている。2014年度末までに10社、1000店舗への導入を目指す。
なお、本サービスは第一弾として小田急商事のスーパー「Odakyu OX」において、「Odakyu OX チラシアプリ」として採用された。
「リテモバ」トップ画面イメージ
リテモバは、ニフティが主婦向け無料サービス「シュフモ」の運営で得たノウハウやコンテンツをもとにしたO2Oアプリを提供するためのASPサービス。シュフモは、主婦を対象に全国約1万店舗の「チラシ情報」、毎日の献立づくりのヒントになる約7000の「レシピ」をはじめ、主婦力アップに役立つ「お役立ちコラム」、食品や飲料、サプリなど話題の商品を配送関係費だけで試せる「お試し商品」やお得なクーポン情報も提供する無料サービスで、会員数約182万人(2014年6月末時点)に上る。
リテモバでは、スーパーマーケットやドラッグストアなどの小売事業者が、「チラシ画像」や「テキスト形式表示の特売情報」「特売情報と連動したレシピ情報」「位置情報と連動した電子スクラッチ機能」などを搭載した自社専用のアプリを提供することができる。
あらかじめ用意されているテンプレートを用いながら、自社のロゴやブランドカラーを配したデザインのアプリを開発できるため、一から開発する場合と比べて短期間で安価に公開できる。さらに、シュフモを活用したアプリ利用者の獲得支援も受けることができる。
日々の運用は、PCやスマートフォン、タブレットに対応した専用の管理画面から簡単に実施でき、コンテンツの更新やプッシュ通知の配信に加えて、「アプリのダウンロード数」「アプリの閲覧数」「各店舗のお気に入り登録数」などの統計情報も閲覧できるため、利用者の動向を確認しながらのきめ細やかな運用が可能。
ニフティでは今後、「ネットスーパーとの連携機能」「ポイント連携機能」などを追加し、小売事業者と利用者の双方が利用しやすいサービスとして拡充を図っていくとしている。