日本ユニシスは6月4日、人間には聞こえない非可聴周波数帯の音波とBluetooth Low Energy(BLE)の技術を利用した位置情報連動型O2Oサービス「OPENSMART」の実証実験を実施すると発表した。現在、商品化を進めている。
自社イベント「BITS 2014」会場でアプリを来場者向けに提供し、イベント会場の回遊促進や相互送客を狙う。2013年度から音波を利用した企業向けO2Oの実証実験を実施しており、今回で4回目になる
今回の実証実験では、短距離無線通信技術Bluetoothの低消費電力モードであるBLEと音波を利用する。GPSが認識しにくい屋内でも、必要に応じた距離からの相互通信が実現できるという。
来場者は、App StoreやGoogle Playからスマートフォンアプリ「OPENSMART」をインストールし、イベント会場に設置された音波やBLEエリアを通過するだけで、それぞれのスポットにチェックインでき、展示ブースの情報やポイントを自動受信できる。
スマートフォンに必要な情報が受信されるだけでなく、スタンプラリーにも参加できる。BITS 2014は6月5~6日にANAインターコンチネンタルホテル東京で開催される。
OPENSMARTは、スポットへのチェックインによる情報配信をベースに、クーポン配信とポイント付与を販促活動に活用することで消費者をネットと店舗に相互送客するサービスを提供する。GPSや音波、BLE、QRコードといったさまざまなチェックイン方法を活用する。回遊行動を促すゲーミフィケーション要素としてスタンプラリー機能を実装している。
複合商業施設や店舗、観光地、展示会などで利用でき、展示会などで利用する場合、会場と出展者は、来場者のブース立ち寄りやウェブサイトへの誘導を容易に促進できるという。来場者の行動データを収集、分析することで、イベント後のセールスアプローチも的確にできるようになると説明している。

実証実験イメージ