いざというときの備えとして、システム基盤にはバックアップが不可欠だ。一方でバックアップ環境にはさまざまな問題が伴い、改善を図りたい企業も多いことだろう。バックアップ環境改善のために、どんな点に気をつければよいのだろうか。
バックアップは、万が一のときにリカバリーするためにこそ行うものだ。しかし、バックアップの運用には、それ相応の負担を伴う。バックアップに日々の作業を費やしていると、情報システム部門が本来業務に専念することができない。
また、バックアップ対象となるデータ量は次第に増えていくため、新たなシステムを構築するなどによりサーバ台数が増えることもある。そういった場合にも対応できるよう、バックアップ用ストレージのサイジングやバックアップツールのライセンスにも注意が必要だ。
さらに、近年ではバックアップに関するテクノロジーも急速に進化しており、それらの機能を活用するにはバックアップサーバにも相応のスペックが必要となる場合があるということも忘れてはならない。
バックアップに関する課題を解消しようとして、思わぬトラブルに見舞われた仮想事例を紹介しよう。