バックアップに潜む見過ごせない問題――「こんなはずじゃなかった……」を避けるために

ケース1災害対策を急ぐよう命じられ
……急ぎ過ぎた導入が「残念な結果」を招く

 舞台は、本社工場と第二工場の2つの製造拠点を持つ中堅製造業の情報システム部。彼らが運用を担うシステム基盤は各工場のサーバ室にあるが、ユーザー部門間の力関係が影響して部門ごとに独立したサイロ状態となっている。環境も統一できていないため運用管理には手間がかかり、情報システム部は慢性的に疲弊していた。定期的にバックアップできているのはデータだけで、個々のシステム環境ごとにローカルで実施していた。

 そんな情報システム部門に、災害対策を急いで整備し、事業継続計画を策定するようにとの指示が社長から下された。社長は、ある大手の新規顧客へのトップ商談を進める中で、安定供給につながる事業継続計画を顧客が気にしていると知り、後に情シス部長から自社の現状を聞いて、このままでは失注しかねないと焦ったのだ。

 そこで情報システム部は、システム改修に伴うユーザー部門との調整を迅速に進められるよう、既存の各基盤のバックアップ環境を拡張する形で実現を図った。データだけでなくシステムも含めたバックアップを可能にするため、バックアップツールやバックアップサーバを一つずつ変更し、さらにローカルで作成したバックアップデータを別工場のリモートサイトへ転送する仕組みを新たに追加する、といった構成だ。

 しかし、着手してみて分かったのは、想像以上にサイロ化の弊害が大きいということだった。一体それは、どういうことだったのか?

ダイジェスト

情報システム部に訪れた残念な結果とは?

  • サイロ化の弊害で改修作業にも多大な手間と時間がかかってしまう
  • バックアップ環境の構築は何とか完成したが運用の負担は大幅に増大
  • リカバリテストやバックアップデータの整合性チェックを行う余裕もない
  • 事業継続計画を作ったものの明確な裏付けのない資料でしかなかった
  • 社長から「きちんと戻せるのか?」と問われ、返答に窮してしまう

情報システム部は、どのような選択をすべきだったのか?

提供:arcserve Japan合同会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2017年12月31日
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