オープンな技術とアプローチで 企業システムのパラダイムシフトを加速する

今の把握から近未来の予測へ

 SAP HANAには、統計言語「R」や独自の予測分析ライブラリ「Predictive Analysis Library(PAL)」など、統計解析・予測分析のための開発ツール群が豊富に用意されているという特徴がある。これらのツールで開発されたアプリケーションは、インメモリDB上で直接動作する。そのため、最新のデータを使いながら、仮説検証のPDCAサイクルを高回転で回し、予測の精度を高めていくことも可能となる。

 「データ活用・分析の本質は、ビジネスモデルの変革と顧客満足度向上による売り上げや収益拡大など結果を出すことです。ところが、データがサイロ化されていたり、組織内で異なるツールや古い技術が使われていたり、断片化された分析しかできていないなどデータ活用において伝統的な課題など見受けられます。データの活用・分析に向けて、どのようにデータを収集・統合・蓄積・処理するか、これら課題の解決と合わせて、技術、ソリューションの選択が必要になってきます。」(菅谷氏)

 Dell EMCでは、データ活用・分析の迅速な導入のため、課題抽出や分析のためのステップバイステップを導き出す、コンサルティングワークショップを無償で提供している。また、SAP HANAの単体のベンチマーク、機能検証だけでは無く、SAPの予測分析ソフトウェアのSAP BusinessObjects Predictive AnalyticsやSAP HANA上で開発されたパートナーの予測分析ソリューションのデモや検証環境も準備している。

オープンなアプローチでベストなソリューションを

 以上のとおり、SAP HANAは、企業のシステムを「業務効率を高めるための基盤」から、「リアルタイム経営を支える基盤」へと変容させる可能性を有している。

 とはいえ、SAP HANAのテクノロジーは新しい技術であり、進化・発展のスピードも速い。

 そのため、SAP HANAの導入効果を最大化するには、どのようなシステムを組むのが適切かを見極めるのは簡単ではない。その答え──つまりは、ユーザー企業にとっての「SAP HANA活用のベストソリューション」を、さまざまな技術・ノウハウを結集させ、提示・提供していくのが、Dell EMCの基本スタンスだ。「我々の本質的な強みは、オープンな最新鋭の技術で製品を作り上げていることです。だからこそ、デル、EMC、SAPのみならず、数多くのSIer(システムインテグレーター)やISV(独立系ソフトウェアベンダー)の技術・ノウハウを結集し、ベストのソリューションを提供していくことができるのです」と、デルの菅谷氏は言う。

 デルとEMCの統合により、両社のソリューションの幅は大きく広がっていく。

 例えば、EMCでは、豊富なプライマリーストレージ(アプリケーションを稼働させるストレージ)をラインナップしているが(図3参照)、従来EMCのSAP案件はDell EMC VMAXを利用した大型なものに偏っていた。しかし今後は中規模案件にもフォーカスする。「中規模の案件ではストレージ単体ではなく、サーバ、ネットワークに導入・移行などのサービスを組み合わせたトータルソリューションとしてお届けするのがベストです。EMC単体ではそのようなソリューションを提供することはできませんでしたが、Dell EMCならばそれが可能です。しかも、デルとEMCのストレージ製品ラインが合わさることで、お客様の選択肢も大きく広がっています。この幅広い製品ポートフォリオから、お客様の用途に合わせた最適なソリューションを作り上げていけるのが、Dell EMCのアドバンテージの一つです」(山崎氏)。

 実際、デルとEMCとの統合でSAP HANA認定ストレージは、インテル® Xeon® プロセッサーを搭載したCompellent(Dell EMC Storage SCシリーズ)に、Dell EMC VMAX、Dell EMC XtremIO、Dell EMC Unityが加わり、4つになる。SAP HANAアプライアンスベンダーにおいて最も豊富なラインナップを有することになる。SAP HANA環境の仮想化やAnalytics領域での高速性やノードの高拡張性、SAP HANAの Dynamic Tiering機能を使ったデータのライフサイクル管理、コスト最適化など最適なソリューションの提供が可能になるわけだ。

図3:Dell EMCストレージのポートフォリオ 図3:Dell EMCストレージのポートフォリオ
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 Dell EMCでは運用面においても、SAP HANAに向けたバックアップソリューション「Dell EMC Data Domain Boost(DD Boost) for Enterprise Applications」を提供している(図4参照)。

図4:Dell EMC Data Domain Boost(DD Boost)の概要 図4:Dell EMC Data Domain Boost(DD Boost)の概要
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 このDD Boostを使えばSAP HANAのバックアップ、リストアが極めて単純になる。

 「ポイントは重複排除技術だ。SAP HANAサーバ上のDD Boostモジュールはバックアップ先のDell EMC Data Domainと連携し過去にバックアップされたデータとの差分ブロックのみをDell EMC Data Domainに送る。つまりHANAからフルバックアップを実行しても、DD Boostは差分ブロックのみDell EMC Data Domainに送るだけとなる。尚、このブロックは可変長で差分が抽出され、平均8KBという非常に小さいサイズで重複排除判定が行われる。もちろん、リストアするときにはフルバックアップとしての完全なデータが復元できる。これによってバックアップ時間の短縮、及び差分の保存容量でフルバックアップができるようになる。DB管理者を面倒な差分・増分バックアップとそこからのリストアから解放してくれる」(山崎氏)。

 SAP S/4HANAは基幹業務用として用いられるため、高い信頼性が求められる。システムの信頼性を高めるために、インフラへの投資や運用管理の手間・コストが膨らむおそれもある。「その点、DD Boostのような仕組みを用いれば、SAP HANA基盤の信頼性や可用性を簡単に高められますし、その導入方法と運用は至ってシンプルになります。」と、菅谷氏は語り、こう続ける。

 「加えて、Dell EMCでは、オープンソースソフトウェア(OSS)の運用管理システム『Hinemos』を用いてSAP HANAの信頼性・可用性を確保するというオープンで、標準的なアプローチも採用しています。こうした手法とDD Boostなどの優れた技術も組み合わせていくことによって、SAP HANA基盤の全体を見渡し、信頼性・可用性と経済効率のすべてを高めていくことができるのです」

図5:SAP HANAの標準的な本番環境 図5:SAP HANAの標準的な本番環境
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