SI企業はクラウドの代理販売するより、OEMを受けたほうがよい理由とは?
一方で、フリービットにはインフラを持たないSI企業などでもクラウド事業を始められるサービスがある。それがクラウド環境のOEM事業である「フリービットクラウド Your iDC」(以下、Your iDC)だ。全国のISP事業者300社が活用するシェアトップのIPSサービスのOEM事業「Your Net」のノウハウを応用しており、フリービットクラウドの基盤を利用して、最短1ヶ月でクラウドビジネスを自社ブランドで開業する権利を得られるという。このサービスはクラウドを代理販売しているSI企業に対してもメリットが高く、注目してほしい。
「Your iDCの価格は、データセンター1ラックあたりの月額料金とほぼ同額です。新卒社員1人分のコスト(リース5年で月額29万円)と考えることも可能でしょう。現在利用中のデータセンターからクラウドに機材を移設してラックを空ければ捻出できてしまう手頃さです。サービス自体の費用は、OEMパートナー様向け仕切り価格が適用されるため、パートナー様で得られる利益額が大きくなることもメリットです。」(中山氏)
ITサービスを提供する企業にとって、クラウドは特別で尖ったサービスではなく、もはや必要条件となりつつある中で、このサービスに今もっとも注目すべきは、全国の"地場SI事業者"かも知れない。クラウド導入の機運が高まっているが、地域の有力企業などでは、この一大イベントを、自社のビジネスを知り尽くした"長年のパートナー"である、地域の事業者に任せたいという意向が根強いからだ。
しかし、まったく新規にクラウドサービスを提供しようとすれば、そのハードルは相当に高い。玉野井氏は「サービスの開発などに数億円もの投資が想定されるうえ、さまざまなトラブルや失敗を経験しながら、最低3年間はサービス品質を高めていかなければお客様に提供できるレベルまでに達することは難しい」という。だが3年もかけていれば、先行する事業者は次のステップに移っており、確実に市場から取り残されてしまうだろう。しかし取り組まなければ、みすみす他社のクラウドサービスにリプレースされていくのを指を咥えて見送るだけだ。
Your iDCを利用すれば、ISP向けにクラウドサービスを安定して提供し続けているフリービットのノウハウを利用して、自社ブランドでクラウド市場に参入できる。低リスクかつ低コストで、迅速に高品質なクラウドサービスを提供できるわけだ。
「地方のSIerなどは、Your iDCに自社の付加価値として何らかのシステムを乗せて提供することも可能です。プロバイダーを顧客に持つプロバイダーが作ったクラウドサービスなので、裏方を知り尽くしており、きめ細かなサービスが提供できます。大手のデータセンター事業者もYour iDCの利用者になっているほどなので信頼性は保証済です。企業がクラウド市場に本格参入する足掛かりとして有効な手段となるでしょう」(中山氏)
今回紹介したフリービットクラウド VDC ProとYour iDCの設計思想や最新情報は、大いに参考になるはずだ。クラウド活用を視野にいれている企業や、クラウド事業への参入を検討している企業は、ぜひ今後の事業戦略の検討材料にして頂きたい。
また、クラウドOEMサービスYour iDCと、次回お話しするクラウドバックアップOEMサービスの詳細説明会が、2013年10月25日にクラウドコンピューティングEXPO内の製品・技術PRセミナーを通して開催される。
クラウド活用を視野にいれている企業や、クラウド事業への参入を検討している企業などにとって、貴重な情報収集の機会になるだろう。ぜひ足を運んで、自らの目でチェックすることをお勧めしたい。
