SoftLayer & Bluemixで 差別化と収益向上に直結したIT革新を

Bluemixが形成するAPI経済圏のインパクト

 Bluemixは、オープンソースPaaSのプロジェクト 「Cloud Foundry」をベースに実装されたアプリケーション開発・管理・実行のプラットフォーム・サービスだ。下表1に示すようなIBMのサービスのみならず、オープンソースソフトウェア(OSS)や、サードパーティ製のサービスなど、多彩なサービスが100種以上用意されている。

表1: Bluemix上で提供されている主なIBMサービス

サービス名説明
Services - Watson
Personality Insights  Watsonサービスのひとつ。人と人とのエンゲージメントをサポートするために、ソーシャルメディアなどの分析による、個々人のプロファイリングを行う。
AlchemyAPI Watsonサービスのひとつ。自然言語プロセッシングとコンピューターによる画像認識機能を活用し、スマートなアプリケーションを構築する
Services - Data Management
Cloudant NoSQL DB  急速に成長している Web アプリケーションおよび モバイル・アプリケーションの開発者のための分散 Database as a Service (DBaaS) を提供します。Cloudant のデータ・ストアは、可用性が高く、スケーラブルで、JSON、フルテキスト、地理情報などのさまざまなタイプのデータをサポー トしています。
SQL Database SQL Database (SQLDB) はオンデマンド・リレーショナル・データベースをアプリケーションに追加します。DB2 を使用して、要求の厳しいWeb やトランザクションのワークロードを処理するための管理対象データベース・サービスを提供します。
Services - Internet of Things
Internet of Things Bluemix アプリケーションがデバイス・データに簡単かつ迅速にアクセスできるようにするための IoT (Internet of Things) API。スマートな地球のためのアプリケーションを構築します。
Services - Mobile
Mobile Application Security 基本的なアプリケーション・セキュリティ・フレームワークを提供します。これによって開発者は特定デバイスのアプリケーションへのアクセスをブロックすることができます。
Mobile Data オブジェクト指向のAPIを経由し、スケーラブルで完全に管理されたデータベースへのアクセスを可能にするSDKの簡易利用の機能を提供します。
Mobile Quality Assurance コンテキストに応じた異常終了ログ、アプリケーション内バグ・レポート、アプリケーション内ユーザー・フィードバック、洞察に満ちた合理的な品質メトリックなどの、テスターや実際のユーザーの体験を収集し、アプリの品質を計測します。
Push iOS デバイスおよび Android デバイスに対するプッシュ通知を作成およびスケジュールします。ユーザーのタグ付けにより、ユーザーは希望のプッシュ・トピックを選択できるようになります。
Services - Big Data
Analytics Warehouse データウェアハウジングおよび分析用のアジャイル・プラットフォームを提供します。このサービスでは、メモリ内の最適化および列編成されたBLU アクセラレーション・テクノロジーが使用されています。
Geospatial Analytics(*) アプリケーションの境界を拡張します。リアルタイムの地理空間分析によって、定義された地域において、デバイスがいつ利用され、もしくは利用されなくなったかの情報を得ることができます。
Services - Web and Application
Data Cache 低速のディスク・ベースのデータベースに完全に依存するのではなく、高速の、管理された、メモリー内キャッシュの情報を取り出すことにより、Web アプリケーションのパフォーマンスとユーザー・エクスペリエンスを向上させます。
Geocoding 住所ジオコーディング・ソリューションは、住所を入力して位置情報を返すことにより、正確な地理的位置を特定する機能を提供します。

(*)3rdPartyの提供となります。

 これらのサービスは、クラウド・ベンダーやパブリック/プライベートの垣根のないポータビリティ(可搬性)が確保され、サービス間の相互連携や、アプリケーションへの組み込みなども可能とする。そのため、Bluemix のユーザー企業は、出来合いのサービスを利用しながら、短期間かつ容易に目的のアプリケーションを作成し、クラウド上にデプロイ・管理することができる。

 Bluemixではまた、アプリケーション/サービスを作成・表示・管理したり、アプリケーション/サービスのリソース使用量をモニタリングしたりするためのダッシュボードも用意されており、このダッシュボードには、ユーザー・アクセスを管理する機能なども備えられている。

 IBMでは、そんなBluemixを土台に、「APIエコノミー(API経済圏)」の日本での形成・拡大も大きく見据えている。

 API経済圏の考え方は、各企業・組織が持つ業務機能・サービス、あるいはデータ資産へのアクセス・活用の手段をAPIとして公開し、"他のアプリケーション/サービスへの組み込み可能なSaaS"として流通させるというものだ。各企業がBluemixベースで開発したSaaSは、IBMが運営する「クラウド・マーケットプレース」で展示され、販売される。これにより、例えば、Bluemixベースで何らかのアプリケーションを開発していると、利用可能なSaaS(IBMが販売しているSaaS)の一覧が「サービスの選択画面」の中に表示されるようになる。そして、アプリケーション開発者がその中から必要なSaaSを選択し、自身のシステムに組み込むことで、自然なかたちでのSaaSの流通・販売が行われるのである。

 こうしたBluemixのAPI経済圏が、企業にもたらすビジネス・メリットについて、小池氏は以下のような説明を加える。

 「Bluemixならば、モバイルからアナリティクスまで、広範なSaaSをスピーディに開発することでき、企業は自社の業務機能・サービス、データ資産をさまざまなかたちでSaaS化し、多彩なサービス/アプリケーションに組み込んでもらい、広く普及させることが可能になります。これによって、SaaSを開発した企業は、既存顧客との関係を強めたり、新規顧客を開拓したり、SaaSの流通で大きな収入を得たりといった、真の意味でのIT利活用の道筋が切り開けるのです。要するに、Bluemixと、それが現出するAPI経済圏は、企業ITとビジネスのこれまでの関係・あり方をガラリと変容させる可能が大きいということです」

Bluemixが加速するオープン・イノベーション

提供:日本アイ・ビー・エム株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2015年12月31日
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