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特別インタビュー ITサービスの破壊的創造──IBMの流儀

「Integrated Managed Infrastructure Services」、「Enterprise IT Broker Services」、「zCloud」──。IBMは今、革新的なITサービスによって企業ITにまた新たな変革の波を巻き起こそうとしている。背後にどのような想い、エンタープライズIT環境の変化、そして戦略があるのか。IBMのグローバルテクノロジーサービス(GTS)事業でコンサルティングを担当する2人のキーパーソンに話を聞く。1人は、米国IBMのジェフリー P. コーエン氏、もう一人は、日本IBMの原田 直樹氏だ。

“変化”の先を行く

――「Integrated Managed Infrastructure Services (以下、IMI)」、「Enterprise IT Broker Services」、「zCloud」のサービスが、世界中のお客様で使われ始めているとお聞きしています。それぞれの概要についてご説明いただけますか。


ジェフリー P.コーエン氏
IBM Global Technology Services
Global Partner, Consulting

コーエン氏(以下、敬称略)これらはすべて次世代エンタープライズITを実現するためのサービスです。ただ、その説明の前に、我々のお客様が今、どのような状況にあるかについて少しお話しさせてください。

 1つは、船舶業界を代表する世界企業の例です。この大企業では、IBMの支援の下、約1年半の歳月を費やしてプライベートクラウドの設計を進めていたのですが、それでは不十分と考え、パブリッククラウドを採用し、プライベートクラウドと合わせてマネージする方向へ拡大しています。

 また、アジアのメガバンクでは、母国以外にデータセンターを設置し、基幹システムのグローバリゼーションを図ろうしていたのですが、その手法ではコストがかかり過ぎてとても実現できないと判断し、パブリッククラウドの活用も合わせた展開を我々とともに進めようとしています。これはかなり難度の高い挑戦ですが、もし実現されれば、データセンターを設置する場合に比して、非常に大きな節約が可能になります。

 さらに、ある巨大製薬企業では、新薬の臨床・検証に数千台のサーバを利用してきましたが、そのインフラをすべてパブリッククラウドに移行させようとしています。目的はコストリダクションですが、このプロジェクトでIBMには、パブリッククラウドをマネージし、オンプレミスのデータセンターとまったく同じワークロードを、セキュアに実行できるようにすることが求められています。

 このように、多くのお客様が、より高い経済性を求めてパブリッククラウドの戦略活用に乗り出していますが、一方で、従来のオンプレミス・システムと同じセキュリティ、可用性・サービス管理とコントロールを、どうパブリッククラウドに持たせるかで悩んでおられます。その課題を解決するためのサービスが、IMIであり、Enterprise IT Broker Services、zCloudです。これらの先進サービスにより、お客様は、自社のビジネス価値を最大化する最適なテクノロジーを、自由に、安価に、しかもマネージドされたかたちで利用していくことが可能になるのです。


原田 直樹氏
日本IBM
グローバルテクノロジーサービス事業本部
IT戦略コンサルティング担当部長
(アソシエイツ パートナー)

原田氏(以下、敬称略)もう一つ、企業IT──とりわけ、日本の企業ITの大きな変化として、事業ニーズを起点にした「Systems of Engagement(SoE)」の開発、利用が進み、企業の中でパブリッククラウドのサービスが増え始めた点が挙げられます。SoEはスピード重視のシステムのため、多くが事業部門主導の下、パブリッククラウドをベースに計画される傾向にあります。結果、IT部門が認知しない個別最適なクラウドサービスが、他のシステムとは隔絶されたITのサイロとして増殖し始めたわけです。

 企業がトータルでビジネス価値を高めていこうとした場合、こうしたサイロとなった新しいシステムと、従来からのITシステム──つまり、「Systems of Record(SoR)」を統合化し、高度に管理していく必要性が必ず生じます。我々はそうした先を見越したサービスを提供しようとしているわけです。

混在環境を知的に統合

──新サービスの背景についてお伺いしたところで、それぞれの概要についてお伺いしたいのですが。

コーエンまずIMIですが、IBMが提唱する次世代エンタープライズIT環境を構成する重要な要素で、モジュラー型のマネージドサービスです。ある意味で、マイクロアウトソーシングのサービスとも言え、高度なマネージドサービスが小さな単位で提供されます。お客様は、必要なモジュールだけを利用し、その分の料金を支払えばよく、コストの適正化が図れます。しかも、サービス料金は非常に安価ですし、お客様のITインフラがオンショア、オフショア、クラウドのいずれにあろうとも、高品質のサービスが提供されます。つまり、IMIによって、業界最高品質のサービスが付随した世界で最も安価なテクノロジーが自在に使えるようになるわけです。

―― ならば、Enterprise IT Broker Servicesとはどのようなものなのでしょうか。

コーエンこれは、サービスのブローカリングを自動化する仕組みで、IBMのエンタープライズITソリューションの中核を成すものです。ユーザーのワークロードに応じて、従来システムとプライベート/パブリッククラウドから最適なサービスをインテリジェントに選び、ワークロードを常に最適なテクノロジーで実行できるような環境をかたち作ります。その知的処理のエンジンとして、将来的にはコグニティブ(認知)コンピュータの「Watoson」も利用する計画です。

 今回、IBMはITの変革を加速するために、Broker Serviceの強化策としてGravitantという企業の買収をいたしました。Gravitantは、複数のサプライヤーのコンピュータやブローカーソフトウェアを単一画面からデジタル的に計画、購入、管理するためのソフトウェアを開発している企業で、IBMはこのソリューションを活用したサービスをお客様に提供していく予定です。

破壊的創造を選ぶ

提供:日本アイ・ビー・エム株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2016年1月31日
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